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授業風景 〜1年9組と10組の男子の場合〜
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のどかな田園地帯を抜けた先には寺、そして墓地。
木立の向こうに見える墓地は、春の日差しの中にあってもどこか涼しげだ。
「うーん、でもこの静けさは散策にちょうどいいかもな……」
橘 勇
は思った。
「昼間ならお茶でも飲んでまったりも悪くないかな……」
「え? ここで?」
新居 双永
は素っ頓狂な声を上げた。
長い髪を結い上げたポニーテールに、上下学年の体操着で全身赤色だ。
双永は目を細めて墓地を見る。うん、無理。
「嫌だろーこんなところー」
「そうか?」
「怖いだろ。昼でもそんな墓場でお茶とか飲んでる人はさぁ。妖怪じゃないんだから」
「悪くないと思ったんだけどな」
「墓場でのんびりするより、俺はこっちでまったりしたいねぇ」
墓地の向かいのねずの湯を指した。
真っ昼間なのでお客さんは少ないが、古き良き昭和の香りがする店構えは風情があっていい。
「ねずの湯か。たまには大きな風呂もいいな」
「そうだろ?」
「風呂上がりのフルーツ牛乳を飲みながら、向かいの墓地で火照った身体を冷ますのも悪くない」
「……どんだけ墓場好きなんだよ」
「ふああああ……」
その時、後ろを走っていた柳司はあくびをした。
ランニングは好きだけど、ここは普段ロードワークで使ってるコース。もう見飽きたので退屈だ。
柳司は先生が近くにいないのを確認して、携帯音楽プレーヤーのスイッチを入れた。
ドンドコドコドコ。激しく太鼓の音が鳴った。柳司の地元、大阪の”だんじり囃子”だ。
「やっぱこれやな」
繰り返し繰り返し打たれる太鼓の音に、柳司の鼓動も早くなる。
はっ! とかけ声を出したくなるのをグッとこらえ、柳司はペースアップ。
「!?」
双永と勇を抜き去った。
凄まじい勢いで走ったかと思うと、不意に曲がり角で立ち止まった。
「なんだ?」
と思ったら、次の瞬間、猛スピードで曲がっていった。
「どうしたんだ、あいつ?」
「さ、さぁ?」
しばらく走って、柳司は我に返った。
「……しもうた。ちょうど”やりまわし”のとこやったから、俺までやってもうた」
「……ったくダリーんだよ」
武蔵は銭湯の先にあるコンビニで漫画雑誌を立ち読みしていた。
「走り込みなんて毎日やってんだから、わざわざ授業でやんなくてもなぁ……。野球やれよなー野球をよー」
ぎゅるるるると切なく声を上げるお腹を押さえた。
「あーいいやもう、何か食お」
「あー! お前何してんだ!」
双永と勇は、武蔵を見つけて声を上げた。
「休憩だよ、休憩。浅井はまだ来てねぇよな?」
「たぶん俺達が真ん中ぐらいだから、もう少し後ろだと思うぞ」
「最後尾で走るって言ってたからな」
双永と勇がそう言うと、武蔵は頷いた。
「なるほど……んじゃもうちょっとゆっくり出来るな」
「あ、新庄新庄」
双永は店に戻ろうとする武蔵を呼び止めた。
「なんだよ?」
「俺の分もご飯買っといて」
「はぁ?」
「いいじゃんついでに。えっとねー、あんパンとコーヒー。金は後で払うからさ」
「なら俺は高菜のおにぎりと梅のおにぎり、それからお茶をお願いしようかな」
ちゃっかり勇も頼む。
「んじゃ先行くからよろしくな」
「あ、おいっ」
走り去る背中を見送り、武蔵は舌打ちした。
「あんだよー。何で俺が……」
とブツクサ言うも頼まれたものをカゴに。自分の”早弁”用に色々物色してレジへ。
レジには裕樹も並んでいた。
「何だお前もかよー」
「だってもう腹減っちゃってさぁー」
肉まんをぱくりと頬張り、カップ麺を持ってコンビニの前に。
ずるるるるると麺をすすって至福の時。
「はああああ……美味いなぁ」
裕樹の頬はほんのり桃色に、口元もふにゃりとゆるむ。
「ちょ、ちょっと俺にもくれよ。パン分けてやるから」
「おういいよ」
渡されたコロッケパンをむしゃり。武蔵はずるるるるると麺をすすってため息。
「美味いなー」
コンビニ前にはもう一人、拓郎の姿もあった。
拓郎は真央に持たされた煮干しとマタタビ粉を猫にあげていた。
「……美味いか……?」
真央の言っていた”美猫さま”は確かに奇麗な猫だった。
煮干しに夢中になる彼……か彼女かわからないけど、その頭を優しく撫でた。
「へぇかわいい猫だな」
裕樹と武蔵は覗き込んだ。
「少し、テオに……似てる、な……」
凛とした佇まいはどことなく彼を思い起こさせる。ただあっちほど粗野な感じはしないけど。
「よし、そろそろ行こうぜ」
武蔵は言った。
そしてまたノロノロ省エネで走り出した。
「……遅く、ないか……?」
「野球部の癖に走るの苦手なのか?」
「ちげぇよ。部活でたっぷり練習するから体力残してんだよ」
「あっ」
ふと拓郎が声を漏らした。
「どうした?」
「……悪い。先に行く」
何かを思い出した彼は慌てて走っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月12日
参加申し込みの期限
2013年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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