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現れた扉
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九夜山の山中を適度な緊張感を保ちつつ、
御剣 刀
が歩いてゆく。こざっぱりとした道着を着込み、肩には竹刀袋を掛けていた。あのな、と口にして隣に顔を向ける。
「今日は山に遊びに来た訳じゃないんだぞ?」
「そんなこと、わかってるよ」
桜庭 円
は気楽に返す。全身を黒いゴシックロリータで決めていた。肩には愛猫のにゃーくんを乗せて指先で喉をくすぐっている。
「その格好で言われても説得力がないんだが」
「ちゃんと見てよ。ほら、スカートの下はスパッツだよ」
円はスカートをたくし上げて見せる。刀は顔に手を当てた。指の隙間からそれとなく目にする。
「そうだな。運動の為だよな。もういいから、わかったから」
「もっとボクの内面を見て欲しいなー。やる気がなかったら、山になんか来ないよ」
「まあ、それもそうか」
刀は表情を緩めた。円の肩にいたにゃーくんが前脚を伸ばしてきた。
「少しお腹でも減ったのかな」
言いながら煮干しを取り出して与えた。目を細めて食べるにゃーくんの頭を円が撫でる。
ほのぼのとした雰囲気で二人は歩いていく。鍛錬が目的なので厳しい道を敢えて選択した。
ほぼ同時に二人の足が止まった。
「刀くん、あれはなんだろうね」
「扉には違いないが、場所を考えるとおかしいよな」
二人の前に扉が現れた。相当の高さと幅があり、左側の扉が開いて中が見えるようになっていた。
刀は前屈みになって覗いてみる。
「見えないことはないが、かなり暗いな。奥が気になるけど、中に入るのは少し無理じゃないかな」
「大丈夫だよ。ボクが良い物を持っているからね」
円は手にしたハンドライトで中を照らした。灰色の内部が露わになった。
「ほらね、問題ないんじゃない」
「今日は足腰を鍛えにきたはずだよな。なんでそんな物を持っているんだ」
「探検グッズの必需品じゃないか。持っていなくてどうするんだよ」
「それはそう、じゃない。誰が探検にきたって、おい」
話の途中で円は扉の中へと入った。周囲に光を向けながら、おー、と興味深い声を漏らす。刀はボサボサの頭を掻きながら後に続いた。
円は横目で問い掛ける。
「あれ、刀くん。訓練はしなくてもいいのかな」
「ここでの行動が訓練になるかもしれないじゃないか」
「ふふ、そうだよねー」
円は楽しそうに笑う。刀は苦笑に近い表情となった。
二人は奥へと向かう。
「なんか、この灰色って天然っぽくないよね」
「灰を塗した感じか」
刀は壁の一部を人差し指で擦る。灰色となった指の腹に鼻を近づけた。
「微かだが線香のような匂いがする」
円は壁の一部に付いた指の跡に顔を寄せた。指で擦って幅を広げた。
「これ、見てよ。なんかクニャクニャした文字が出てきたんだけど」
「昔の文字に思えるが、俺にはわからないな」
「この灰色の部分の全部にこんなのが書かれていたりすると、なーんか出そうな気がするよね」
円は自身の顔の下からライトを当てる。
「やめろ、微妙に怖いぞ」
「心を鍛えるのにいいじゃないの?」
「今日は足腰を鍛える為にきたんだ」
「じゃあ、もう帰る?」
円は奥の方を照らす。先は長く、果ては見えない。
「いや、もう少し奥まで見てみたい。ここが危ないところで寝子島のフツウを脅かすのなら、無視は出来ないからな」
「ボクはこの先に興味があるんだよね。だから、刀くんの意見に賛成だよ」
二人は慎重な足取りで再び動き出す。
緩やかに下っていく。壁面に穿たれた大きな穴を幾つも見つけた。奥まった一つを選んで先を目指す。
広い空間に出て尚も下る。進む程に周囲の壁が迫ってきた。通路と化した入口で二人は無言で足を止めた。
そこは天井が高い。左右の壁は硝子のように透けていた。円が一方の壁に光を当てる。ゆっくりとした動きの魚影が横切った。
「今の魚だよね。地下水路、それとも海と繋がっている?」
「なんだろうな。水族館に似てるというか、深海生物みたいなのもいるのか?」
光は惑って右往左往する。俄かに壁越しの魚影の動きが激しくなった。
その時、衝撃音が大気を震わせる。二人は驚いて肩を竦めた。
「な、なに、今の音は!?」
円は小幅で歩いて壁に光を当てる。一部に亀裂が入っていた。血のような色が混じって染み出している。
「何かが壁に体当たりをしているのかもしれない」
衝撃音は続いた。左右、両方から断続的に鳴り響く。床の一部が濡れて光を反射した。
「桜庭、ここは危険だ! 走るぞ!」
「ボクにだってわかるよ!」
二人は水飛沫を上げて走った。通路を抜けて一気に坂を駆け上がる。数瞬で左右の壁は崩壊した。
轟音の中、通路は完全に水底に沈んだ。
「これ、引き返せないんじゃないの」
「この道は諦めるしかないな。取り敢えず、先を急ごう」
刀は竹刀袋を開けた。刃引き刀を腰に差す。円は周辺に光を向けて状況を確かめる。
「灰色は変わらないな。道は塞がっていないみたいだし、今は前に進むしかないよね」
「何かあれば、俺がどうにかするつもりだ」
「ボクは自慢のフットワークで逃げるとするよ」
円の肩に乗っていたにゃーくんは大きな欠伸をした。張り詰めた空気が和らいだところで二人は歩き始めた。
通路は広さを取り戻し、幾つもの道筋を提示した。二人は愚直に深部へと向かう。
選んだ道の先が仄かに明るい。円は唇を引き締めた。隣にいた刀は柄を軽く握った。
距離が縮まる程に前方の光は強くなる。円と刀は視線を合わせた。両者は微かに頷くと光の源に向かって足を踏み出した。
広々とした丸い空間に光の柱が垂直に立っている。天井に空いた穴から陽光が射しているようだった。
その柱の中に何かの影が見える。
円は震える身体で、一歩、前に出た。
「ここは何?」
影が縮こまる。丸くなった形で微かに上下に動き、唐突に伸び上がった。
鼓膜を突き刺すような音に二人は押されてよろけた。
「これは笑い声なのか!? 視界が歪む。桜庭、大丈夫か!」
「なんか、ちょっと気持ち悪いかも……」
「クソッ、逃げるぞ!」
刀は円を肩に担いだ直後、心の中の撃鉄を鳴らす。『加速』のろっこんで大気を滑るように疾走した。
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2人まで
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月11日
参加申し込みの期限
2016年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月18日 11時00分
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