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現れた扉
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橙色のダウンジャケットを着込んだ
八神 修
はカメラを片手に九夜山を散策していた。興味を引く被写体が少ないのか。立ち止まらずに足を動かす。時々にジーンズの後ろポケットから折り畳み式のオペラグラスを取り出して周辺の様子を窺った。
「……このままだと、ただの散歩だな」
苦笑いで呟く。
少しの冒険心を心に灯らせて繁みに踏み入った。人の声は遠のき、山の微かな息吹が耳に聞こえる。乾いた音、鳥の囀り、湧き水のような澄んだ音が重なり合う。
その中、修の興味を引いたのは忽然と現れた巨大な扉であった。モノリスに似て威厳を醸し出す。
考えるより先に修はカメラに収めた。
「誰が、何の為に……」
興味が思考を加速させる。扉の上部、土砂の断面が新しい。足元の物と色合いがよく似ていた。
――剥落した土砂の中から扉が現れたようだな。左側の空いた扉には調査の手が入っている。土砂に残された足跡は多く、種類も多い。
開いた先は薄暗い。外から中の様子を窺い知ることは出来なかった。
「携帯電話の機能では心許ないな」
修は右手の扉に注目した。閉じたままになっている。手前に足跡がほとんど見られない。
――左右の扉の奥に違いがある、という発想は突飛だろうか。
思考を中断した。実践の段階に入る。右側の扉の僅かな隙間に指を掛けて引っ張った。軋むような音を立てて僅かに開く。何度か繰り返して進入口を確保した。閉じる可能性を考慮して近場から集めた石を間に噛ませた。
――準備としては不十分だが、ここで引き返して機会を失うようなことはしたくない。たまには俺の運を信じてみるか。
携帯電話を光源として右側の扉へと入り込む。洞窟の雰囲気は手前だけで奥には仄明るい階段が見えていた。
――観音開きの扉の中央に壁があって、中は二分割されているのか。これは自然が作り出した物なのか。人為的な要素が含まれて、と考えるのは早計か。
眉間の強張りを指で揉み解し、修は道なりにゆく。九十九折の階段が続いた。若干、足取りが重くなる。
休憩のついでに周囲に目をやった。岩や根で形成されていた壁や天井は覆い被さるような木々へと変貌を遂げた。
位置情報を得ようと携帯電話を見れば圏外となっていた。天井の役目を果たす木々に阻まれ、太陽の位置がはっきりとしなかった。
――あとは匂いと音か。
大きな深呼吸を試みる。その後、耳に意識を集中した。
――土の匂いが強い。音は皆無か。
修は休憩を終えて歩き始めた。
「……情報は目で見るしかないな」
木々に囲まれた道が唐突に終わった。眼下に家々が見える。手作りのような木造であった。
修は緩やかな坂を早足で下る。一軒目の家は木製の雨戸が閉められ、ひっそりとしていた。別の家は戸口が開いたままになっている。
誰の声も聞こえない。テレビやラジオの音もしなかった。
――廃村なのか。それにしては何か違和感を覚える。
気になる部分にカメラを向ける。何枚か写真を撮った。
「あとはこの上か」
横手のこじんまりとした階段を上がる。間もなく到着した。境内という広さはなく、小さな社だけが建っていた。閉められた格子戸の向こうにカメラを向ける。夜間モードにして拡大した。
修は緊張した顔で退く。安置されていた御神体が砕けていた。
――どういう意味だ? 風化によって砕けたのか? いや、何かがおかしい。
目にした情報を頭に纏める。
――家は残されていた。人だけがいない。何がおかしい?
問い掛けるような視線を社に向けた。はっとした表情で目を細かく動かした。
「埃がほとんどない」
カメラに収めた家を画面に表示させる。どの家屋も住める状態に見えた。
修は胸の鼓動を感じた。警鐘の類いと判断して走り出す。
――人はいなくても、ここには何かがいる!
上空に赤い物が混じる。不吉が背中に迫ってきた。
修は振り返らずに全力で走った。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
現れた扉の向こう側には色々とありました。
あるPLさんのアクションで洞窟のカラーが灰色になりました。
別のPLさんは洞窟の内部を迷路にすることで話に奥行きを出しました。
アイオライトの扉を提示したPLさんもいました。その先には何があるのでしょうか。
また他のPLさんが神の封印というアイデアで劇的に盛り上げてくれました。
その話に関連するかのように洞窟の奥には怪しげな影の存在が!
シリアスな展開の中でコミカルなPLさん(?)のアクションも輝いていました。
これは私も想定していなかったのですが、扉は観音開きになっていました!
しかも、内部は洞窟ルートと集落ルートに分かれていました。
無人のように思える家々には本当に誰も住んでいないのでしょうか。
社で壊れていた御神体の意味するところとは(私のオリジナル)!
解明されない部分を残して本シナリオは終わりました。
そこで続編を考えたいと思います。残された謎は明らかになるのでしょうか。
または新たな展開の切っ掛けに、等々。全てはPLさんのアクションに委ねられています。
話が長くなりました。この辺りで終わりたいと思います。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月11日
参加申し込みの期限
2016年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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