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■Bパート:にゃん闘士
布の天蓋が並ぶ市場。
乾いた風に揺れる布はどれも色鮮やかな模様で染められている。
多くがネコの視線でできているせいか、人の目からは綺麗な布が沢山並んだ通りに見えた。
雨寺 凛
はそんな通りを、てくてくと歩いて行く。
「何か美味しいもの、ないかなー」
「おじょうさんおじょうさん」
鮮やかなレースを纏ったネコが凛を手招きしている。
「どうかしら、そろそろ炊きあがるのよ」
見れば、知らないおじさんが大きな鉄鍋で何かを調理していた。
調理しているというか、ふつふつ湯気をふく鍋をちらちら見ながらその辺のおじさんやネコと世間話を交わしている。人は基本的に顔の彫りが深く、精悍な体つきの人が多い印象だ。
「できたできた。ほれ、早いモン順だ」
「くれくれ!」
「おれにもにゃ!」
できあがった料理をおじさんたちの間から覗いてみると、香辛料を混ぜ込んだお米におエビイカの切り身や青野菜でフタっぽくして黄色っぽく炊きあげたものだった。サフランライスっていってわかるかしら。
「わお」
カレーを思わせるいい香りに、思わず喉をならす凛。
とはいえお金を持っていない。お金っていうか煮干しを持っていない。
「どうした、お嬢ちゃんニボシもってないのかい」
「えっと……そうみたい」
財布を開くも日本円。五百円玉がここまで頼もしくない瞬間も珍しい。
ネコのおじさんが目を細めた。
「しょうがないにゃあ。おじさんがひとつごちそうしてあげますにゃん」
「いいの!?」
目をきらりんとさせる凛に、手をくいくいと振るおじさん。
「今日は大勝ちしましたからにゃあ」
「おおがち……」
なんのことかよく分からない顔で、しかし炊きたてのご飯を受け取ってきゃっきゃする凛。
「知らないですかにゃ? 見てみるといいですにゃ、コロッセオはおもしろいですにゃん」
「ふーん……」
スプーンをくわえて、『最初から見に行くつもりだったし』と思う凛であった。
コロッセオ。
それは戦うネコとニンゲンたちの熱き決闘の舞台。
引き上がる鉄扉の裏から現われる戦士に、すりばち状の観客席が沸いている。
一歩、二歩、三歩。
裸足で現われた
日暮 ねむる
の姿は、あろうことかパジャマだった。
「えー……なに、この状況」
会場がなんだかざわざわしている。
この国の人たちがニンゲンのパジャマを知らないので実際そんなことはないんだけど、自分の格好が笑われている気がしてなんだか居心地のわるいねむるである。
「流石に恥ずかしいよねえ……」
頬をかいていると、向かいの鉄扉から鎧をまとったネコが現われた。
後ろの扉が閉まるや、激しい銅鑼に似た音が鳴る。
「かわった毛皮のニンゲンだにゃん。けど、油断はしないにゃん!」
ネコは不思議な踊りを踊ると、虚空から金色の棒を生み出した。それを掴んではねむるめがけて投げつけてくる。
「うおっと! やばいやばい!」
当たったら流石に痛い。ねむるは咄嗟に飛びのいて、ネコの攻撃から逃れていった。
「避けるばかりかにゃん!?」
「そういうわけじゃ、ないんだけど……!」
落ちた棒を拾って、ネコめがけてダッシュ。
対するネコは棒を投げて牽制。同じくねむるも棒を投げつける。
防御すると思ったら思わぬ反撃に出たねむるに、ネコは横っ飛びに回避。
ねむるとの距離は腕の届く範囲にまで縮まっていた。
「まずいにゃ!」
「テイクダウンだっ」
ネコに飛びかかり、馬乗りになる。するとネコの頭に手を当ててろっこん能力を発動させた。
「むねん……むにゃむにゃ」
相手のネコはぐっすりと眠りに落ちたのだった。
コロッセオににゃん闘士として出場したのは、もちろんねむるだけではない。
恵御納 夏朝
もまた、扉の裏で登場の瞬間を待っていた。
「にゃん闘士……可愛い響きだなあ」
割と気分でエントリーした夏朝である。
さておき扉は開き、観客たちの注目に晒される。
なかなかある経験じゃあないが、夏朝はステージの中央へと歩いて行った。
これまでの試合で学んだのは、にゃん闘士たちには不思議な力があるということだ。
ねむると戦ったネコのように金の棒を生み出したり、身体を大きくしたり、岩の壁を作ったりといった力……も勿論だが、人間ならアザが出来たり大けがをしてしまうような攻撃を受けても怪我をしないのだ。ネコの毛がちょっと抜けるくらいで、身体がなんだか不思議な力の膜で覆われているようだ。
逆に言うと、そういった力が使えるネコばかりがにゃん闘士を目指しているということだろう。
「それにしても……」
相手のネコが出てくる。
白い長毛種で、頭にリボンをつけたネコだった。仕草がちょっぴり女の子っぽい。
「ゴロゴロ族、かわいい」
戦いを忘れてこねまわしたい衝動を抑えつつ、夏朝は開幕の鐘に合わせて走り出した。
まずは自分にネコシールをくっつけ、ろっこん能力を発動。
身体を軽くしてから、あちこちにネコシールを発射した。
壁や地面にはりつくシールたち。
本来はこのあと重さを操作してあれやこれやするところだが、今回の目的は目くらましである。
「にゃにゃ、不思議な攻撃にゃ! けれど当たらなければどうとも……どうとも……にゃにゃーん!」
頭の上を飛ぶシールをジャンピングキャッチ。
「かわいー!」
そんなネコをダイビングキャッチ。
「しまったにゃ!」
「かわいー!」
抱っこしてめっちゃ頬ずりする夏朝。逃れようともがもがするネコ。
何が起きてるのかよくわかんないので反応に困る観客。
ネコはハッとして、夏朝の額に肉球を押し当てた。
「ごめんにゃさいね」
「えっ――みゃん!?」
夏朝があまり出したことのない声を出して気絶した。
ネコが手を離すと、肉球からぱちぱちと電流がはしった。
目をぐるぐるにして気絶する夏朝から逃れると、ネコは両手を挙げてアピールした。
コロッセオはかつてない大盛り上がりを見せていた。
フシギな力を使うニンゲンがいる。そんな話題は口から口へ広がり、大勢の観客が詰めかけた会場は満員を通り越している。
「そんな会場でもちゃっかりと席を確保する私であった、まる」
ちょこんと椅子に座り、ポップコーンをつまむ凛がいた。
誰のポップコーンかつったら、ねむるのポップコーンである。
「僕たちの話題が広まっちゃったんだねえ」
「ネコさんたちはフシギな力を使うけど、人間は使わないのが普通なのかな」
そのまた隣でスナック菓子をぽりぽりする夏朝。その膝の上にはさっきの白いネコが座っていた。
「どうにゃのかしら。けど、珍しいのは確かにゃん。あたしみたことにゃいし」
「へー……」
そのまた隣でジュースをちゅるちゅるする
音海 なぎさ
。
その膝の上にはなんだかお腹のぽっこりしたふくよかネコが座っていた。
「わしも初めて見たにゃん。やや……?」
ネコが身を乗り出した。新たなにゃん闘志がステージに登場したのだ。
開く鉄扉と差し込む日差し。
御剣 刀
はまばゆいステージへと歩いて行く。
耳が痛いほどの歓声と、砂を踏む靴の感覚。
手には、ピラミッドで手に入れた不思議な剣。エクスカリカリバー。
もう剣っていうか棒っていうか、少なくとも斬ったり刺したりする道具ではなさそうだ。その割に持ち手がしっかりしていて、剣術を用いて戦うように設計されている。
「ここまで、殆どの相手はおやつで降参しなかった……」
刀はクッキーやチョコレートで降参を持ちかける作戦を何度か試してきたが、殆どのにゃん闘士はその持ちかけには応じなかった。逆に言うと何人かは応じたってことなんだけれども。
「だがそのおかげで、こいつも手に馴染んできた!」
ぶん、とエクスカリカリバーをふる刀。
対するは、レイピアを手に羽帽子を被ったネコだ。
羽帽子のネコは心地のよいバリトンボイスで言った。
「いい目をしていますにゃあ」
「ありがとう。あんたも綺麗な目だ」
剣を構える。鐘がなる。
相手の立ち振る舞いからいってスピードタイプだ。気を抜けばやられてしまうかも……。
と思ったその時、ネコは急速に眼前まで距離を詰めていた。レイピアの突きが来る。
咄嗟に剣(エクスカリカリバー)で払うが、払ったそばから素早く突きを繰り返してくる。
息もつけないほどの連撃だ。
フェンシングの原型にあたる西洋剣術は本来、鎧技術や刃の技術が広く発達していなかった頃の剣術。つまり『突き刺せば死ぬ』という条件のもと、より早くより確実に刺し、そして刺されないように振る舞う動きが徹底されている。
剣は打つものと考える刀とは、少々戦いづらい相手だ。
が、しかし。彼には切り札がある。
「お前は俺の世界についてこれるか……!?」
ろっこん能力で肉体と精神を加速。相対的にスローになった世界の中で、刀はネコの顔を覗き込んだ。
「いや、また独りか」
顔を引こうとしたその時、ネコが青い瞳でパチンとウィンクした。
「――!?」
反射的に飛び退く。
ネコの剣が鋭く突き出された。紙一重で回避。
刀は能力が続いていることを、飛び散る砂や観客席から飛んだジュースの滴で確認した。
つまり。
「加速系能力者か」
「同系統は初めてですにゃん」
再び間合いを詰めてくるネコ。
この剣術は間合いをとられたら終わりだ。
刀は剣による牽制で自分の間合いを確保する。
ぶつかりあう剣と剣。
奇妙な火花が飛んでは残り飛んでは残り、まるで閃光花火のように蓄積した火花が二人の間にできあがる。
火花がたまりすぎた、同時に飛び退き、能力を解く。
閃光がほとばしり、観客たちがどよめいた。
「これは、純粋に剣の腕で戦うしか」
「ないようですにゃん……」
正面に構える刀。
上段に構えるネコ。
二人は同時に走り、そしてすれ違った。
剣術試合ではこういう時にどちらが勝ったか分からないものだが、突きを主体とするネコがすれ違った時点で、勝敗は既に見えていた。
「お見事にゃん」
羽帽子のネコは、その場にどさりと倒れた。
響き渡る歓声。
中心で静かに頭を下げる刀。
そんななか。
「その剣を、どこで手に入れたにゃん!?」
よく通る声がした。
なぎさの膝の上からだ。
控えめに言ってデブなネコは、どこからか王冠とでっかい猫じゃらしを取り出して立ち上がった。
「にゃ、ニャンカーメン様!」
「民衆の格好で紛れ込んでいらっしゃったのかにゃ!?」
ざわめく会場。
刀はその原因が自分の持っているエクスカリカリバーのせいだと気づいて……。
「さて、困ったな」
なんて言うべきか。まずは黙って、ニャンカーメンの顔を見つめた。
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眠猫島夢奇譚 古代ネコ文明(探索編)
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ブロンズシナリオ(100)
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月30日
参加申し込みの期限
2016年11月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月06日 11時00分
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