this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
カオスワールド・リプレイ
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
アパートの扉の前、手土産に持って行けと母親から持たされたケーキの箱を手に、アカリは小さな息を吐く。
(無事で良かったけど……)
バイト先で彰尋から悠月が自分に会いたいがために外に出、挙句襲われたと聞いたときは心臓が止まるかと思った。
(まったくもー、鴻上さんの言うこと聞けって言ったのに……)
本当は会うなり叱りつけてやろうと思っていた。
――叱らないでやってくれ
それなのに迷惑を掛けられた彰尋自身に、アカリの内心を読んだかのように言われてしまえば、
(しょうがないなぁ……)
頷くしかない。
インターホンに手を伸ばす。ベルを鳴らすよりも先、ドアが開いた。
「アカリ!」
満面の笑みを浮かべた悠月に首に抱きつかれ、よろけながらもどうにか抱きとめる。
「久しぶり、悠月」
「いらっしゃい、アカリ」
奥の部屋から出てきて迎えてくれる彰尋に、アカリは手土産のケーキを渡す。その間もずっとアカリに抱きついて離れない『猫』に、彰尋は笑みを零した。
「玄関でずっと待っていたんだ」
いらないことを言う『飼い主』を邪魔するなとばかりきつく睨んで牽制するも、
「もー……鴻上さんのこと睨むんじゃねーって」
アカリに注意された途端、悠月は彰尋から視線を逸らした。
「ごめんなさい、鴻上さん……」
そっぽを向く友に代わり、アカリは世話になっている職場の先輩に頭を下げる。
「折角だ、一緒に食べよう」
ケーキの箱を掲げ、お茶を淹れに台所に引っ込む彰尋の後を追うように玄関を潜る。悠月に手を引かれるようにしてダイニングに導かれ、悠月に言われるまま椅子に掛ける。
「脱走したって聞いたぞ?」
当然のように隣に座ろうとする悠月の手を掴み、難しい顔をして見せれば、悠月は叱られた猫のようにきょとんと琥珀の目を瞬いた。悪いことをした自覚のない友の表情に毒気を抜かれ、アカリは肩を落とす。
「時間作って会いに来るから……あんまり鴻上さんのこと困らせるんじゃねーぞ、悠月」
「そんなことよりアカリ、歌を聞いてくれ」
「そんなことって……」
今度こそ叱ろうとして、悠月の笑顔に叱る言葉を失った。再会したあの日とは全く違う、心からの笑顔。
それから、心から楽しげで自由な、彼の歌。
「……うん」
彰尋の淹れてくれた紅茶を口にしながら、アカリはそっと微笑む。
「やっぱり悠月の歌は綺麗だな」
高く伸びやかに、どこまでも澄んだ歌声は、悠月が天使であっても悪魔であっても変わらない。
「久しぶりに聞けてよかったよ」
「そうだろう」
てらいのない賛辞を僅かも照れずに受け止め、悠月は自信溢れる笑顔を浮かべた。
「今日はここに泊まっていけ」
その笑顔のまま、アカリの手を取る。
「いいだろう?」
「……ここ、鴻上さんちだろ」
「泊まるのはもちろん歓迎だよ」
普段よりも明らかに上機嫌な悠月と、気を遣って遠慮がちなアカリを眺め、彰尋は事もなげに笑う。
「だが悠月、出来れば許可は先にとってだな」
「いいだろう?」
ちらりと見せかけた苦笑は、普段は不機嫌ながらも大人しく従う『猫』の懇願じみた反抗にあっさり防がれた。
「……今回は夕飯の用意もしてるから良いけど」
「大丈夫、ですか……?」
「大丈夫大丈夫」
「すみません、鴻上さん」
頭を掻き掻き夕飯の準備に取り掛かる彰尋に、アカリは恐縮する。手伝おうと立ち上がりかけて、悠月に再び強引に座らされてしまった。もう一曲聞けと琥珀の眼に覗き込まれ、アカリは薄紅の瞳を仕方ないなあと笑ませる。
「もー、今日だけだからな?」
天上に居た頃から、この琥珀の瞳の笑みにはさからえなかった。
友人の歌を聞き、先輩の心尽くしの夕食を食べ、温かな風呂にまで入らせてもらい、
「アカリ!」
彰尋から借りた寝間着の裾を捲りつつ部屋に戻れば、当然の如くベッドに転がった悠月に隣に寝ろとせがまれた。
「ええ、ベッド使うのか……?」
流石に難色を示し、助けを求めるように彰尋を見ても、当の家主は悟りきった表情で部屋の隅のソファに横になって本を読むばかり。
「いつもここで寝てる」
何が悪いのか分からない、とばかり首を捻って見せる悠月に、アカリは膝からくずおれた。ベッドの縁にしがみつくようにして、枕に顎を乗せる悠月を睨む。
「もー……いい子にしてろって言っただろ……」
根負けしてベッドに潜り込む。悠月は満足げに笑い、ふと思いついたように家主を見遣った。眉を寄せ唇を尖らせ、何故だか少し拗ねた顔をする。
「アカリ、もうちょっと詰めろ」
「うん……?」
「これはくっついて寝る為で他意はないが」
言われるままに身を寄せるアカリの首に両腕を回し、悠月は挑むように彰尋に言い放つ。
「半分だけ明け渡してやる」
「……お前なぁ……もー……ごめんなさい、鴻上さん」
幼子のように頬を寄せ合いながら、アカリはそれでも楽し気に笑った。
「鴻上さんも一緒に寝ましょ?」
三人で身を寄せ合い眠ろうと誘われ、彰尋はここ最近の寝床であるソファから身を起こした。毛布を片手、ふたりの傍らに立つ。堪らず、楽しい笑みが零れる。
「あとで狭いって言って追い出さないでくれよ?」
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
カオスワールド・リプレイ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月18日
参加申し込みの期限
2016年10月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!