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携帯戦記カプセルギア 第一話「運命の出会い!!」
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【Ze Petにて】
「ま、待って! ダメだよ、ラピス!」
ちちち、ぴぴぴ!
工藤 歩夢
の手をすり抜けて、小鳥が飛び立ちます。
追いかける歩夢は必死です。なにしろ、マメルリハインコのラピスは、彼の一番の友だちなのですから。
「どこ行くの!? 戻っておいでー!」
ラピスはどこかへ向かって、シーサイドタウンの空を一心に飛んでいきます。歩夢は見失うまいと、空へ目を凝らしながら追いかけます……おかげで危うくつまづいて、転んでしまいそうになりました。
「どうしたんだろう? あんなに真っすぐに、どこに向かってるんだろう……?」
インコというのは案外お利口です。2~3歳程度、場合によっては5歳児程度の知能があったりするそうです。ラピスが歩夢のかばんへ潜り込み、お出かけの間に飛び出してしまったのも、ひょっとしたらなにか目的があってのことだったのかもしれません。
ラピスを追って、やがて歩夢は、奥まった路地のようなところへ迷い込んでしまいました。一角にはなにやら、小さなゴミやガラクタが集められて積まれています。
なんだか嫌な予感がしながらも、歩夢はそこにラピスを見つけて駆け寄ります。
「あ、ラピス! もうっ、ラピスったらダメじゃない、心配かけさせて……、?」
ラピスがくちばしで、ガラクタたちをツンツン。なにかをずるりと引っ張りだすと、まるで歩夢に、見て? とでも言うかのように彼を見上げて、ぴぴぴと鳴きました。
「なんだろ、これ? 小さな……ロボット?」
背中の翼は純白で、ゴミの中に埋もれていたというのにちっとも汚れておらず、頭には光の輪っかが浮いています。
まるで、天使です! 歩夢は思わず、ふわぁっと息を吐きました。
「綺麗だね……! ラピス、もしかしてぼくにこれを見せたかった……はっ!?」
不思議なロボットを拾い上げたところで、歩夢は気付きます。
このガラクタたちを拾い集めたのは、なにものかということに……そしてカアカアと、頭の上から響く鳴き声に!
「か……カラスの群れー!?」
歩夢はラピスを急いでかばんの中へ避難させると、ダッシュでその場から逃げ出しました。
ホビーショップ【Ze Pet】
は、シーサイドタウンはキャットロードの一角に軒を構える、ちょっとオシャレなオモチャ屋さんです。看板にはその名のとおり白鬚のおじいさんが、訪れる子どもたちを柔和な微笑みで見守っています。
そして、たくさんの笑顔があふれるZe Petさんにもさっそく、カプセルギアのガチャガチャは設置されておりました。
「おっ……出た出た!」
漁 良太
が、100円玉を入れてガチャガチャを回してみますと……ポンッ!
「えーっと、ネコテック製の……『キングシャーク』? やったぜ、海洋系だ!」
「へぇ、かっこいいね!」
人型のホホジロザメといった形のカプセルギアを手にほくほく、頬をほころばせる良太に、隣で見ていた
神嶋 星志郎
もほっこり。
漁師の子、良太が手に入れたいのはまさしく、海をモチーフにしたカプセルギア。魚や海獣、船舶など、そういった海洋系の機体を集めて自分の機体を作りたいのだと、彼は元気いっぱいに語ります。
「オレの『イサリビ丸』はまだノーマルパーツなんだけどな。海洋系のパーツ集めて、そのうち怪獣みたいなやつ作りたいな!」
カプセルギアがいかに安価で手軽に遊べるとはいえ、良太のおこづかいは月500円。親御さんに、ガチャガチャは月200円まで、と決められてしまいました。
それでも良太がいくつか欲しいパーツをゲットできたのは、彼のおじいちゃんが、初期とーしは大事だぞ! なんて言いつつ追加資金をくれたからです。なんとも良く分かっている、素敵なおじいちゃんであります。
その甲斐あって嬉しそうな良太には、星志郎もくすりと笑みを浮かべつつ、
「海の怪獣かぁ、かっこよさそうだね。早くパーツが集まるといいよね」
「だよなー! みんなもかっこいいの作ってんだろーなぁ……そういや、お前のギアは? どんなの? 見せてくれよー!」
「僕の? 僕のはね、これだよ」
彼がどこか誇らしげに手のひらへ乗せて見せたのは、なかなか見栄えの良い、統一感あるカスタマイズが施されたカプセルギアです。
シルクハットをかぶった白獅子の頭に、ボディは燕尾服。背中には蝙蝠のような翼が生えていて、まるで神話や伝承に登場する悪魔みたいです。
「うおーっ、かっけえ! なあなあ、名前は?」
「『ノットゥルノ』。僕の愛機だよ」
「の、のっとるの……?」
Notturno。イタリア語で夜の意味を持つ名前を与えられたカプセルギアは、星志郎の大好きなお兄さんをイメージしたものです。まさに悪魔的とも呼べるほどに魅力的な音楽を奏でる兄を重ねて形作られた愛機は、星志郎の大のお気に入りでした。
「だからね、ちゃんと動かしてチューンナップしていきたいから、今日は誰かとバトルしようと思って来たんだよ」
「へーっ。ギアバトルかぁ! オレも簡易端末は買ってみたけど、まだパーツがノーマルだからなぁ……」
「あっ。これ、カプセルギアっていうんだ?」
と。
なぜだかちょっぴり息を切らしながらZe Petの軒下へ駆け込んできたのは、歩夢でした。どこか遠くから、カラスがぎゃあぎゃあと鳴く声が聞こえてきます。
「今、そこでこんなの拾って……オモチャ屋さんならなにか分かると思って。これもカプセルギアだよね?」
「おーっ、すげえ! 天使だ!」
良太が明るい声を上げて、悪魔型のカプセルギアを持つ星志郎も、興味深そうに覗き込みます。
歩夢が拾った天使型カプセルギアはやけに綺麗で、手垢や傷など、誰かのものであったような痕跡も見当たりません。三人はしばらく話して、おそらくメーカーかどこかでガチャガチャへ入れて出荷される直前に、なにかの手違いで紛失されて、それをカラスが見つけて自分の巣に運んだ……ということではないか? と結論付けました。
本当のところは分かりませんけれど、ともかく、星志郎が言いました。
「きっとその子が君のところに来たのは、運命だね! 君が助けてあげたようなものだものね。君がもらってあげれば、その子も喜ぶんじゃないかな」
「もらっていいの? ぼくが……?」
良太と星志郎が力強くうなずくと、歩夢の顔はぱあっと輝きます。かばんの中で、ラピスが歌うようにちちちと鳴きました。
「じゃあ、きみの名前は……ラズ! 『ラズエル』だよ! えへへ、これからよろしくね♪」
歩夢のカプセルギアもまた、運命的な出会いを経て、彼の手へ渡ることとなったのでした。
その後はせっかくだからと、対戦モードを楽しんでみることになりました。
良太はじっくりカスタマイズしてからバトルしたいとのことで、ひとまず見学。星志郎と歩夢でギアバトル!
「おーっしそんじゃ、オレが審判してやるよ! 位置についてー、見合って見合って! いざじんじょーに……」
『判定は私が行いますから、審判は必要ありませんよ。リョータ』
「うわっ、しゃべったー!?」
簡易端末にインストールされたA.I.C.O.がそんなことを言ったので、リョータはびっくりして飛び跳ねました。
「天使と悪魔のバトルかぁ、なんかテンション上がっちゃうね」
「うんっ、因縁の戦いって感じ!」
星志郎のギアマスターネームは、『Cello(セロ)』。歩夢はそのまま、『アユム』としました。
ふたりがそれぞれバーチャルパッドに指を滑らせると、同時に飛び出したノットゥルノとラズエルが、がきーん! とぶつかり合います。
そう、片や天使、片や悪魔……これはまるで天界と魔界の存亡をかけた、宿命の戦い! ……なんてことを考えると、どうにも燃えるものがありました。
「歌って、ノットゥルノ!!」
白獅子の頭がくわっと口を開いて、咆哮を上げます。声には敵機を少しだけ麻痺させる効果があり、ラズエルの動きが鈍ります。
「わ、すごい! こんなこともできるんだ……!」
「うん、パーツにはそれぞれいろんな特徴があったり機能がついてたりするから、集めたりカスタマイズする楽しみがあるよね」
追撃をかけようとするノットゥルノへ、ラズエルは右手に握ったトランペットをひと吹き。美しい音色とともに音符型のエネルギー弾が発射され、機体へぶつかります。軽微なダメージを受けながらも慌てず、Celloは画面をタップ。右手の傘型兵装を展開して音符弾を跳ね返し、カウンターを狙います。
「す、すっげー……! ほんとに弾が出たり、音がしたりするんだな!」
今は観客のリョータも、いつか自分のカプセルギアをカスタマイズして、ギアバトルへ飛び込んでいくことでしょう。その時を想像すると、リョータは今からなんだか身体が熱くなってしまって、思わずぎゅっと拳を握り込んでしまいました。
スピード型のラズエルをとらえようとノットゥルノは咆哮を放ち、ラズエルはそれを持ち前の機動力でかいくぐります。ラズエルは攻撃力が低く抑えられている代わりに防御面で大きなアドバンテージがあり、多少の攻撃は受け流しつつ行動することができました。
やがて再び、ノットゥルノの咆哮がラズエルを包み込み、
「今だ、ノットゥルノ! 『蒼の絶叫』!!」
間合いを詰めると左手を突き出して、必殺の超音波攻撃! 強烈な多重音響の波が天使へと襲いかかります。
「なんのー! ラズエル、翼で防御だよ!」
背中に生えた天使の翼がラズエルを包み込むようにガードし、音波がぶつかる衝撃で、光る羽がふわりと散るエフェクトが広がりました。
「あはは。やっぱり、ギアバトルは楽しいね!」
「うんっ! ラズエルに出会えてよかったよ!」
「よーっし! オレもはやくイサリビ丸を完成させて、参戦するぜー!」
激しい攻防を繰り広げながらも、Celloはそう言って笑います。アユムもエフェクトの向こうでにっこりと微笑み、リョータは拳を握ったまま声を上げました。
「今日の敵は、明日の友(ライバル)! これからもよろしくね」
この日を境に、三人はギアマスター同士、カプセルギア友だちとなりました。
これからもきっとこんなふうに、たくさんのギア友が増えていくことでしょう……そんなふうに思えば、彼らは自然と、胸が熱くなってしまうのでした。
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シナリオジャンル
SF・ファンタジー
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定員
1000人
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39人
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シナリオガイド公開日
2017年09月27日
参加申し込みの期限
2017年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月04日 11時00分
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