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携帯戦記カプセルギア 第一話「運命の出会い！！」
【カプセルギアがやってきた！】
今日も平和な寝子島に、子どもたちの声が響きます。
グラウンドでサッカーボールを追いかけ回す男の子たち。ちょっぴり寄り道、買い食いしつつおしゃべりに花を咲かせる女の子たち。公園では小さな少年少女たちがブランコをこぎ、ジャングルジムを登り下り、砂場でわんぱく放題！ 中にはベンチでピコピコと、携帯ゲームに夢中な子たちもいます。
子どもたちの遊びはいつだってわいわい、賑やかです。どの子にだって、きらきらと明るい笑顔が満ちています。ぴっかぴかです！
そして近ごろ、そんな子どもたちの間で少しずつブームのきざしを見せている、とあるオモチャがありました。
「とおーっ！」
ぶおん！ 懐中電灯から伸びた某宇宙戦争映画的光のセイバーが、岩をもまっぷたつ！
「へへっ。今日も俺のろっこん、絶好調だぜ！」
かっこいいヒーローに憧れる北 影太郎は、旧市街の山すそでろっこんのトレーニングをしておりました。
彼のろっこんは、その名もムーンライトソード！ キレ味抜群ですけれど、生き物は切れないので安心です。
「おっ、でっかい岩見っけ！ こんなのもずばーっといっちゃうぜー。うりゃーっ！」
と……その時でした。がつん！！
「ってうわ硬っ！？ なんだこれ、岩の中になんか入ってるのか？」
奇妙な手ごたえに、影太郎が光の剣をぶおんぶおんと振るって、岩をしぱしぱ削っていきますと……んん？
「……すっげえ！ ロボットだー！」
左手にはボウガン、右手には木の杖。頑丈そうなボディには綺麗な青い石が光っていて、頭にはまるで騎士のようなバイザーがきらりとお日さまを返しています。
岩の中から出てきたのは、１０センチくらいの小さな小さなロボット！ 影太郎のお顔が、ぱあっと明るく輝きました。
「流行に乗らねば、お友だちとは楽しく遊べません！」
というのが、暁桜 逢莉の主張であります。習い事にハープをたしなんだりする大手会社のご令嬢ですから、子どもらしい遊びをするのにもひとつ理由がいるのかもしれません。
そんな逢莉がやってきたのは、旧市街に店を構えるちょっぴり古めかしいオモチャ屋さん、『善場模型店』です。
「やあ、いらっしゃい。やあやあいらっしゃい。ウチの店がこんなに賑やかになるなんて、いつぶりだろうねぇ。ああ、ガチャガチャコーナーはこっちだよ。やあ、みんないらっしゃい！」
店主のおじさん、にこにこと上機嫌な善場 義春さんが、笑顔で逢莉をお出迎えしてくれました。
お店の前にはたくさんの子どもたちが集まっていて、熱気ムンムン！ 逢莉はどきどきわくわく、高鳴る胸をおさえられません。
店先にずらりっと並ぶ、カプセル玩具販売機……いわゆるガチャガチャを前に、逢莉はすうっと大きく息を吸い込みます。そして、ほうっと吐き出しました。
「さあ、会いに来ましたよ！ メカもかわいい子もカンゲイです！ 虫さんは……ちょっとがんばります！ お出でなさい、わたくしだけの……」
期待に胸をおどらせながら、かちゃんと１００円を投入して、ガチャガチャっとハンドルを回すと……ころりん。
「……まあ♪」
ぱかっとカプセルを開けたとたん、逢莉の顔にもまた、ぱあっと華やかな笑顔が生まれました。
ブルーの長い髪は、まるで逢莉とおそろいです。いいえ……思い出の中でにっこり微笑む、逢莉のお姉さんにそっくりです。
「あなたが、わたくしの……『カプセルギア』！」
岩から出てきた謎のロボットを手に、模型店の前を通りがかった影太郎。
「カプセルギア……？ っつーのか、これ？」
彼の耳へ飛び込んできたのは、青い髪の女の子がつぶやいた、そんな言葉でした。
「まあ！ ご存じないのですか？ カプセルギアを！」
きょとんとした影太郎へ、逢莉は彼女にそっくりな可愛らしい女の子型ロボットを手のひらに乗せて、なんとも嬉しそうに笑いつつ、お店の前を指さして言いました。
「あれが、カプセルギアです！」
お店の前にひらけた空間で向かい合う、２体の小さなロボットたち。
真っ黒な忍者型ロボットが軽快に駆け出すと、しゅたたたた！ 小気味の良い足音が鳴り、手裏剣を投げればしゅぱしゅぱしゅぱっと風を斬る、つむじ風のような鋭いエフェクトが生まれます。
四本脚のメカメカしいロボットが歩くと、がしょんがしょん。いかにも重たい機械音が鳴り響きます。腕の代わりにくっついた大砲を放てば、どっかん！ まるで本物みたいな爆発が起こって、砲弾がどぎゅんと飛んでいきます。
「なるほど、こうやって動かすのね。よーし、初心者だけど、負けませんよ！」
「なんの！ おじさんだって、そうカンタンにはやらせないよー？」
新田 樹と善場さんの操るロボットたちが、対戦モードで大激突！
『携帯戦記（ハンディバトラー）カプセルギア』。
寝子島へ現れたまったく新しいオモチャが、楽しい遊びには目がない子どもたちを中心として広がりを見せ、やがて大きなムーブメントを巻き起こそうとしておりました……！
今日も平和な寝子島に、子どもたちの声が響きます。
グラウンドでサッカーボールを追いかけ回す男の子たち。ちょっぴり寄り道、買い食いしつつおしゃべりに花を咲かせる女の子たち。公園では小さな少年少女たちがブランコをこぎ、ジャングルジムを登り下り、砂場でわんぱく放題！ 中にはベンチでピコピコと、携帯ゲームに夢中な子たちもいます。
子どもたちの遊びはいつだってわいわい、賑やかです。どの子にだって、きらきらと明るい笑顔が満ちています。ぴっかぴかです！
そして近ごろ、そんな子どもたちの間で少しずつブームのきざしを見せている、とあるオモチャがありました。
「とおーっ！」
ぶおん！ 懐中電灯から伸びた某宇宙戦争映画的光のセイバーが、岩をもまっぷたつ！
「へへっ。今日も俺のろっこん、絶好調だぜ！」
かっこいいヒーローに憧れる北 影太郎は、旧市街の山すそでろっこんのトレーニングをしておりました。
彼のろっこんは、その名もムーンライトソード！ キレ味抜群ですけれど、生き物は切れないので安心です。
「おっ、でっかい岩見っけ！ こんなのもずばーっといっちゃうぜー。うりゃーっ！」
と……その時でした。がつん！！
「ってうわ硬っ！？ なんだこれ、岩の中になんか入ってるのか？」
奇妙な手ごたえに、影太郎が光の剣をぶおんぶおんと振るって、岩をしぱしぱ削っていきますと……んん？
「……すっげえ！ ロボットだー！」
左手にはボウガン、右手には木の杖。頑丈そうなボディには綺麗な青い石が光っていて、頭にはまるで騎士のようなバイザーがきらりとお日さまを返しています。
岩の中から出てきたのは、１０センチくらいの小さな小さなロボット！ 影太郎のお顔が、ぱあっと明るく輝きました。
「流行に乗らねば、お友だちとは楽しく遊べません！」
というのが、暁桜 逢莉の主張であります。習い事にハープをたしなんだりする大手会社のご令嬢ですから、子どもらしい遊びをするのにもひとつ理由がいるのかもしれません。
そんな逢莉がやってきたのは、旧市街に店を構えるちょっぴり古めかしいオモチャ屋さん、『善場模型店』です。
「やあ、いらっしゃい。やあやあいらっしゃい。ウチの店がこんなに賑やかになるなんて、いつぶりだろうねぇ。ああ、ガチャガチャコーナーはこっちだよ。やあ、みんないらっしゃい！」
店主のおじさん、にこにこと上機嫌な善場 義春さんが、笑顔で逢莉をお出迎えしてくれました。
お店の前にはたくさんの子どもたちが集まっていて、熱気ムンムン！ 逢莉はどきどきわくわく、高鳴る胸をおさえられません。
店先にずらりっと並ぶ、カプセル玩具販売機……いわゆるガチャガチャを前に、逢莉はすうっと大きく息を吸い込みます。そして、ほうっと吐き出しました。
「さあ、会いに来ましたよ！ メカもかわいい子もカンゲイです！ 虫さんは……ちょっとがんばります！ お出でなさい、わたくしだけの……」
期待に胸をおどらせながら、かちゃんと１００円を投入して、ガチャガチャっとハンドルを回すと……ころりん。
「……まあ♪」
ぱかっとカプセルを開けたとたん、逢莉の顔にもまた、ぱあっと華やかな笑顔が生まれました。
ブルーの長い髪は、まるで逢莉とおそろいです。いいえ……思い出の中でにっこり微笑む、逢莉のお姉さんにそっくりです。
「あなたが、わたくしの……『カプセルギア』！」
岩から出てきた謎のロボットを手に、模型店の前を通りがかった影太郎。
「カプセルギア……？ っつーのか、これ？」
彼の耳へ飛び込んできたのは、青い髪の女の子がつぶやいた、そんな言葉でした。
「まあ！ ご存じないのですか？ カプセルギアを！」
きょとんとした影太郎へ、逢莉は彼女にそっくりな可愛らしい女の子型ロボットを手のひらに乗せて、なんとも嬉しそうに笑いつつ、お店の前を指さして言いました。
「あれが、カプセルギアです！」
お店の前にひらけた空間で向かい合う、２体の小さなロボットたち。
真っ黒な忍者型ロボットが軽快に駆け出すと、しゅたたたた！ 小気味の良い足音が鳴り、手裏剣を投げればしゅぱしゅぱしゅぱっと風を斬る、つむじ風のような鋭いエフェクトが生まれます。
四本脚のメカメカしいロボットが歩くと、がしょんがしょん。いかにも重たい機械音が鳴り響きます。腕の代わりにくっついた大砲を放てば、どっかん！ まるで本物みたいな爆発が起こって、砲弾がどぎゅんと飛んでいきます。
「なるほど、こうやって動かすのね。よーし、初心者だけど、負けませんよ！」
「なんの！ おじさんだって、そうカンタンにはやらせないよー？」
新田 樹と善場さんの操るロボットたちが、対戦モードで大激突！
『携帯戦記（ハンディバトラー）カプセルギア』。
寝子島へ現れたまったく新しいオモチャが、楽しい遊びには目がない子どもたちを中心として広がりを見せ、やがて大きなムーブメントを巻き起こそうとしておりました……！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年09月27日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年10月04日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年10月04日 11時00分
