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R&R Agency:File03:1999年からの使者2
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● 小窓のある小部屋
「どう、しよう……」
コンクリート壁の殺風景な部屋で、
碧川 雪月
は動揺していた。この状況が怖い。みんなが倒れているのが不安で、傷ついている人もいるのが辛くて……涙がこぼれそうになる。
しかし雪月は我慢した。
気持ちを奮い立たせ、皆を起こす。
まずは年長者である
ロベルト・エメリヤノフ
を。それからLeidenschaftの仲間である
畑中 華菜子
と
屋敷野 梢
を。
新田 亮
、
響 タルト
、
トワ・E・ライトフェロゥ
、
曖浜 瑠樹
も起こすと、雪月は傷ついた
鬼崎 あやめ
の傍らにひざまずく。彼女だけは揺すぶっても目を覚まさない。
雪月はひとまず無事なみんなに事情を説明した。
ナンバー5や、アフマド博士の処刑、自分たちの冷凍保存などの話は、俄かには信じがたかったが、たったひとつ確かなことは、自分たちは間違いなく閉じ込められているということだ。部屋の隅には監視カメラとスピーカー。扉は施錠されており、扉のそばには小窓がある。小窓の向こうも室内同様、殺風景なコンクリート壁だ。時折、人の気配や話し声がするので、滅亡教のアジトのような場所ではあるまいか。
そこまで推察して、ロベルトは大きくため息をついた。
「うわ、どうしてこんなことに……獅子目と来島、怒ってないといいんだけど……早く帰らないとね!」
一方、話し終えた雪月は、自分の肩を抱きしめるようにしてうつむいていた。
「……化け物かって、言われた」
ヘロドトスの迷宮でのことだ。滅亡教の者たちは、自分たちのことをそんな風に呼んで畏怖した。
「私だけを指したわけじゃない、それは分かってる。確かにもれいびは、何も知らない人から見たら、化け物に見えるのも仕方がない。でも……」
今の状況が怖くて、これからどうなるか不安で、頭の中で何度もリフレインする。
「――化け物か……って……」
涙がこぼれる。ショックなだけじゃない、色々な感情が頭の中で渦を巻いて雪月を苦しめる。
「雪月ちゃん泣かないでアル」
華菜子が自分の不安を押し殺して、雪月の肩を抱くが、雪月の涙は止まらない。
「オレもいるよぉ」
瑠樹がサンマさんストラップを手に慰めてようやく、雪月のすすり泣きが止まった。
(……駄目だ、こんなんじゃ駄目)
雪月は自分に言い聞かせる。
不安なのは皆きっと同じ。
不安だとか怖いとか、そんな感情で泣くのは自分の為で今やる事はそんな事じゃなくて。
目の前のあやめの腹部ににじむ、赤。
対照的に、白く血の気の失せた顔色に、雪月は今自分がすべきことを再確認する。
(私のろっこんなら彼女を助けられる。泣くのなら、彼女の為に泣かなきゃ)
あやめの痛みに思いを馳せる。零れた涙は<嘆きと緩解の雫>となり、あやめの傷を癒してゆく。
まもなくあやめが瞼を開けた。
「あいたたた……」
「よかった……まだ痛い?」
「大丈夫ですよ、これくらい」
あやめは笑顔で返したが次の瞬間、あたた、と腹部を抑える。
「全く……乙女を傷物にするとか何を考えてるんですかあの集団」
「痛い?」
「まあ、ね。実はすごく痛いです。でも一番状態が悪い私がこの場を暗くしてもいけないじゃないですか」
「強がり……」
ほっとして、雪月はまた泣いてしまう。今度の涙はうれし涙だ。
あやめは痛みに耐えて笑みを浮かべた。
「これは意地でも脱出して借りを返したいですね。……なので、治癒を続けていただけますか?」
「ええ、もちろん……」
こうして雪月があやめの治療にあたっている間、残りのメンバーは頭を突き合わせて脱出のための作戦会議を行っていた。
「誘拐された人たち……畑中と碧川、僕は誘拐時ショタになってたし、曖浜は小学生、新田は小柄で童顔……」
ロベルトはぶつぶつ言っていたかと思うと突然、目を輝かせて人差し指を立てた。
「わかったぞ! カナンはショタコン!」
「な、なんだってー!!」
タルトが乗ってくれた。
ピンチだからこそユーモアが大事だとか、ロベルトが考えていたかは定かではないが、とりあえず腐女子なタルトの士気を上げることには成功した。
タルト曰く。
「いっそ僕がカメラの前で脱いで敵の目を……と思ってたけど」
「そんなこと思ってたの!?」
「セクシーな少女の魅力全開で……ってこれスルーするとこだからねロベルト先輩」
タルトは明るく笑って、視線を亮のほうに向ける。
「カナンがもしショタコンだったら、新田君脱ぐ?」
「脱がねーし。それより俺に考えがあるんだ」
亮は梢を手招きすると、カメラの死角になるようにタルトの身体の影でメモを渡した。
梢はメモを一瞥し、にやりと笑った。
「いいですねー。やりましょうとも」
メモを回してもらったタルトも乗り気になった。
「僕も屋敷野さんに協力するよ~」
そこからタルトとロベルトは作戦名について真剣に話し出した。そのうち話は少年のことにずれ、その結果、作戦名は『美少年大作戦』に決まった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:File03:1999年からの使者
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月04日
参加申し込みの期限
2016年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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