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R&R Agency:File03:1999年からの使者2
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● 迷宮脱出
作戦が決まったのち、黄金のキャップストーンにロープが結わえられた。
夏夜は、ろっこんを発動させる前に、キャップストーンの前で祈るように願う。
(黄金を在るべき処へ運ぶ為、度々、異物を貼る事と、不思議な力を黄金に使う事を……どうか、許してほしい)
ぺたり、と遠慮がちにねこシールが貼られる。夏夜のろっこん<重く軽く>が発動する。
一辺の長さが2メートル近いキャップストーンは、本来の重さより格段に軽くなった。
ここで修は、持っていた教科書――彼の荷物にはいつだって勉強道具が入っているのだ――を<分解>しページをばらばらにした。キャップストーンの下に差し込んで<分解>の進化能力で教科書を操作することで、石が持ち上がらないかと思ったのだ。だが石は浮かなかった。紙で支えるには重すぎたようだ。
「教科書を動かす事で石を浮かして頂上にセットできたら、なんて思ったんだがな」
「それができたら楽だったね。あるいは、僕の瞬間移動で石を運搬できたらよかったんだけどね」
サキリもキャップストーンを抱えての瞬間移動を試みたが、まず、キャップストーンをひとりで抱えること自体ができず、ならばと触れて、空間を切り裂くイメージを作っても、自分だけが瞬間移動してしまった。いっしょに瞬間移動するには、重さ的にも大きさ的にもオーバーだったようだ。
結局、持ち上げるのには蛇那伊、武道、利平、楓と男子四人が力を合わせなければいけなかった。
サキリはその戦闘力の方を活かすことにし、先導役を買って出た。
「ルートは安全性を考えてネコの道を行こう。みんなで綱を引っ張るんだ」
「了解よ。なら私も斥候役を務めるわ」とさゆるが言った。
「自分たち以外の者は……いない、とは限らない。警戒するに越したことはないものね」
こうしてサキリとさゆるが一行に先んじて、搬出ルート上に異常がないか、待ち伏せがないかを確認した。
そのあとを、蛇那伊、武道、利平、楓、修、夏夜の六人でキャップストーンを引っ張ってゆく。
一行には白髪のタラが同行しており、タラを守るようにしんがりを務めるのは庚である。
「……ま、心配いらねぇ、よな」
庚は迷宮の奥を振り返る。
残りの面子は今頃ハヤブサの道のコンソールルームへ向かっているはずだ。
一行の足はかなり速かった。石が通り抜けられないほど狭いところや崩落個所に出くわすと、修がすかさず<分解>で道幅を広くし、通れるようにしてくれたからだ。片手を突き出し、行く手を次々均してゆく様は、まるで、赤信号だらけの道を、すべて青信号に変える魔法使いの如しであった。
幸いなことに滅亡教徒の姿はなく、一行は無事、入口前のホールについた。
庚が通信機で、外の璃音に連絡する。
「出口一歩手前まで来た。これから八神が塞がれたところを<分解>する。危ないから、どいてろよ」
璃音の声が返ってくる。
『了解。気を付けて』
庚は通信機をしまい、修にOKだと合図をする。
「八神、ここがメインディシュだ。頼んだよ」
サキリが声を掛ける。
修は黙ってうなずき、精神を集中させた。
息を止める。
入り口をふさぐ瓦礫にひびが入ってゆく。
はじめはゆっくり……。
(いける)
修がさらに精神を集中させると、まるで巨人が拳で突き破ったかのように、瓦礫は音を立てて一気に崩れた。
ぽかりと開いた穴の向こうに夜空が見える。
「星だ……」
修は満天の星空に息を呑んだ。夏夜が修の隣でうっすら涙ぐんでいる。
璃音やオマーが駆け寄ってくる。
「庚! ブドー! みんなも……無事なの?」
「当たり前だ」
這い出しながら庚が答える。璃音はLeidenschaftの面子とハグで再会を喜び合った。
それから修を振り返る。
「よかった……やがみんもお疲れ。いい仕事してくれてありがと」
キャップストーンを運んできた全員が外に這い出た。キャップストーンは車に積み込んで、再度、夏夜のろっこんで軽くした。運搬中にろっこんが切れたらその重さで車が立ち往生しかねない。砂漠の真ん中でそんなことになったら大惨事だ。
服についた埃をはたき落としながら、さゆるは、オマーたちとの再会を喜び合うタラを横目で見た。
さゆるはタラを警戒していた。だが白髪の彼女に不審な動きはない。
すべて引き上げたのか、滅亡教徒の姿もなかった。
「こんなものなの?」
さゆるが拍子抜けしたようにつぶやくのを聞き、蛇那伊は静かに首を振った。
「まだよ。あの隕石を打ち落とすまでがあたしたちの仕事なんだから」
天を見上げる。
数日前に見たときより赤く尾を引く隕石が、美しく……恐ろしいほどに美しく輝いている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:File03:1999年からの使者
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月04日
参加申し込みの期限
2016年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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