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らっかみ桃太郎伝説
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●モモタロウ・END
戦いはなにも生まない。
そんな言葉がある。
桃太郎やそのオトモによって、らっかみじゃああんま見ないくらいヒデー目にあった鬼たちが焼き払われた大地に転がるばかりである。
そんな大地を踏みしめ、歩く一人の少女がいた。
横たわる巨躯の間を、屋根だけ吹っ飛んだ家のそばを、焼き払われた草原を、惨劇まもないお屋敷を。
横たわるボスの鬼、鬼将軍の前に立ち止まり。
旅鴉 月詠
は重い荷物を下ろした。
「手ひどくやられたみたいだね」
「……そのようだわい」
鬼将軍は取れちゃったあれやこれやを拾い集めて身体にくっつけると、ため息をついて起き上がった。
やがて周囲の鬼たちも身体についたべとべとをぬぐいながら身体を起こす。
見回してみれば、屋敷にあった金銀財宝はまるっきり奪い去られた後のようで、寂しい空間が残るばかりであった。
なんで財宝が無くなっているのか読者のみんなは分かるかな? ヒントは二ページめくらいにあるよ!
「人間をみくびった連中が、人里を襲って金品を巻き上げた結果一族丸ごと仕返しにあった……ってところかな」
月詠の言葉に、鬼将軍はやれやれと首を振って応えた。
「まあ、強いし、強面だし、異種族だし……一部が悪さをすれば波及もするさ」
「だが、その波が我々の利益になる」
声がして振り返ると、
桜崎 巴
が腕組みをして立っていた。
彼女の後ろからちらりと顔をのぞかせる
日暮 ねむる
。
「や、すごい戦いだったみたいだね。おかげでブックメイカーが盛り上がったよ」
ねむるが表示して見せたタブレットPCの画面には、鬼退治に関する様々な項目が賭の対象として表示されていた。
鬼ヶ島に一番先に到着するのは? オトモにキジは入るか? 鬼将軍にトドメをさすのは誰? といった具合にだ。
「沢山儲けさせて貰ったよ」
「仕組んだの?」
「仕組んだんじゃない、求められたんだよ」
巴は小切手にいくらかの金額を書くと、鬼将軍へと手渡した。
「鬼の一部が悪行をはたらく。そのニュースが人民に知れ渡る。人民はフラストレーションのはけ口として滅亡と闘争を望む。戦争特需に税収の追加。老いた人々は死に、出生率が上がって財産は均等に行き渡り、復興のために回される。つまり、世界の利益だよ。あたしじゃあない」
「……あ、僕は僕の利益ね」
苦笑するねむる。
月詠は表情を変えずに鬼将軍に向き直った。
「これからどうするね」
「どうとは……」
「きびだんごに対抗して、鬼まんじゅうでも売ってみるかね」
屋敷を出た月詠。
横には巴とねむるも並んでいる。
「鬼たちは生活に困らない程度の賠償金と、今後の職業を得た。桃太郎一行は財宝を獲得した。国民は多かれ少なかれ利潤を得た。……けど、あんたはどうなんだい。鬼を相手に取引していた商人のあんたは、損しかしてないんじゃあないのかい」
月詠はそう言われて、立ち止まった。
足下に落ちている石を拾い上げ、手の中で転がす。
「これがなんだか分かるかい」
「石ころだね」
ねむるが近づいて、じっと観察する。
そして。
「これは、まさか……」
「鉱石だよ。この島にある金銀財宝とは、あのお屋敷に積み上げられていた装飾品のことじゃない。足下に埋まっている、鉱脈のことなんだ」
「……なるほど、それが鬼ヶ島に眠る秘密、ってわけかい」
鉱石を手にとって、巴はため息をついた。
「それだけじゃないよ。魚はとれる、水は綺麗で、作物も育ちやすい。自然環境に恵まれているんだ。だからここの一族は人間をはるかにしのぐ肉体を獲得できた。できたというのに、ここを出る必要が無かった」
「そんな彼らにお饅頭を作らせるだけでよかったの? 人手を使えば鉱脈を深く掘り起こすことだって……」
言いかけたねむるに、月詠は首を振る。
「鬼たちは金棒で充分なんだ。少しでも人里を襲えば今のように争いが起きる」
「ま、戦争特需も続けば破裂しちゃうしね」
目をそらし、歩き出すねむる。
巴も鉱石を月詠に返して、歩き出した。
「さて、そういうわけだから、この台詞を言わせて貰うよ」
屋敷を振り返る月詠。
「めでたしめでたし」
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
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お疲れ様でした。お楽しみ頂けたでしょうか。
それでは、またのおこしを心からお待ち申し上げております。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月20日
参加申し込みの期限
2016年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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