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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●旧市街エリア・逆境(4)●
【旧市街:寝子島駅】
寝子島駅の屋根に登って、観覧車と対決する。
端から見たら、どんなに冷静さを欠いた行為に見えるだろうかと、
天動 記士郎
は思う。
(確かに……最初にこの事件を目撃した時は、冷静でなどいられませんでした)
シーサイドタウンのあの大観覧車には、
大切な思い出
がある。
この旧市街も、自分が暮らす大切な街。
その観覧車が、街の破壊の道具として使われるのは、とても許せなかった。
(でも、あの観覧車には、
楢木 春彦
さんが乗っていた)
自分が冷静になって方法を考えなければ、彼を助けられない。楢木には、以前命を救われたことがある。
だから今度は、自分の番だ。
海の向こうから、津波に等しい波しぶきを蹴立ててこちらに突進してくる、大観覧車を真正面から1歩も怯まずに見据えて、そして天動はその窓の1つに彼の姿を見つけた。
「楢木さん、そこで待っていて下さいね──必ず助けますから」
激突、大観覧車VS
天動 記士郎
再び寝子島に上陸した大観覧車が、ねこでん寝子島駅の駅舎を、真っ二つに破壊し──、
ギチギチギチギチイッ!と凄まじい軋み声を上げて、その半ばで、止まった。
『なっ、何いいいいいいいいいいい!?』
直上で羽ばたいていたハチドリが、途中で動かなくなってしまった観覧車に驚愕し、そしてそのハッチと上空で戦いを繰り広げていた、カラスの
山田 勘三郎
と
浅沼 柳司
の2人が、眼下の光景に目を見開く。
『カーー!?(おいおいっ、観覧車に電線が絡まってるぞ!)』
「そうか。ねこでんの架線を回転に巻き込ませて……観覧車を、足止めしたんか!」
『くっ……下等な人間ごときが、小癪な真似をッ!』
ハッチがせわしなく羽ばたいて浮力を与え、トラップに捕まった観覧車を何とか浮上させようとするが、複雑に絡まってしまった電線が繋留のワイヤーとなって、地上に観覧車を釘付けにする。
「そうはさせへんで!」『カー!』
さらに浅沼と山田が、観覧車の高度を下げさせるよう、上からハッチを抑え込みに掛かった。浅沼は上着でハッチを押さえ付け、山田はカラスとハチドリの体格差を利用して、体当たりや翼のあおりではじき飛ばしたりして、ハッチを妨害する。
「あの寝子高生さんたちが、時間を稼いでくれている……?
有り難い……やるなら、今しかありませんね」
そして、それを見た天動が、破壊された駅舎の屋根から移動を開始した。
そう。天動は、観覧車に轢かれてなどいなかった。寸前で電線に絡め取られて停止することを見越して、冷静にあの場所でチャンスを待っていたのだから。
頭上にそびえる観覧車を見上げ、最適な移動ルートを割り出すと、天動は商店街の登山用品店から拝借してきたザイルを引っ掛け、その鉄骨の1本に取り付く。
そしてよじ登った所で呼吸を整え、空に突き出たゴンドラの方を見ると、スポークの上を慎重に伝わって、そちらの方向へと歩み出した。
「楢木さん……、助けに来ましたよ!」
【大観覧車:ゴンドラC】
鉄骨の上を伝わってやって来る、
天動 記士郎
の姿を見つけ、
楢木 春彦
はゴンドラの窓に貼り付いた。
「天動さん……よかった、生きてたんすね!」
けれどもすぐに天動の目的を察して、楢木の表情が引き締まる。彼は、この自分を助けようとしてくれているのだ。
「なら、俺も自分に出来ることをしねーと……
そう、このゴンドラの扉さえ開けて貰えれば……!」
左耳のピアスを2度撫で、素早くろっこんを発動させると、【Stairs of air】で扉のすぐ外に、空気の足場を作り出す。そこからさらにスポークへと繋がるルートを生成して、
(この足場が見えるように、天動さんも目視対象に指定……っと)
そして窓を叩き、大声で天動の注意を惹いた。
「くそっ声届くか? 天動さん、こっち!
俺の足場がそこから見えるっすか!?」
注意深く鉄骨の上を歩いていた天動は、窓を叩く楢木の声を聞き、顔を上げた。見ると前方のスポークの途中から、階段状の足場が延びている。以前は見えなかった空気の足場が、今は天動にも見えるのだ。これは楢木のろっこん、【Stairs of air】の進化能力の効果だ。
「楢木さん、助かります……!」
この高度で最初に踏み出す1歩は、やはり恐ろしかったが、きちんと足場に体重が乗ることを確認すると、後はもう躊躇いはなかった。
天動はその階段を伝って、ゴンドラの外にあった半畳ほどの足場に降り立つと、すぐに扉の2重ロックを手で外す。棒を横にスライドさせ、フックを上げるだけのロックは、外からなら呆気ないほど簡単に開いた。
そして──その扉の向こうから姿を現した楢木が、ホッと安堵の表情を浮かべて天動の手を握る。自分も助かったけど、天動にも万一の事がなくて、本当に良かった。
「ほんとマジ助かりました、命拾いしたっす!
さっ、今度は俺も、仲間の脱出の手助けをしねーと!」
【大観覧車:ゴンドラD】
「!? いけない……私、気を失ってましたか?」
渥美 ニナ
はハッと我に返って、ゴンドラの中を見回した。今の駅舎に激突した際に、窓にしたたかに頭をぶつけて、一瞬気絶していたらしい。
ニナは前を見下ろし、自分のお腹にまだしっかりくっついている、子どもの姿を見つけてほっとする。そして、そのフワフワの栗色の髪の女の子に、何でもないように明るく声を掛けた。
「恐くなかった、
あーちゃん
? ジェットコースターみたいだったでしょ」
「うん! あーちゃん、このらんらん車だいすきー! らんらん♪」
これも楽しいアトラクションだと思っているのか、小さな手をキャッキャ打ち合わせて喜んでいるその子供、あーちゃんに、どこにも怪我が無いことをすばやく確かめ、続けてニナは言う。
「でも、怪我したら危ないからね。カンガルーさんごっこはやめて、
次はコアラさんごっこにしよっか。
お姉ちゃんのお腹に、ぎゅーって抱きついてくれる?」
「うん、いいよぉ。あーちゃん、コアラさんもすきー。たべられるから!」
かちゃり、と短くニナは言ってろっこんを1回解除すると、背中を付けてくっついていた あーちゃんを、今度は向かい合わせに抱っこする。渾身のコアラの真似で、ぎゅっとニナの身体にかじり付いてくる幼児に、
「そうそう、上手い上手い。さあ、どれくらい長くぎゅーってできるかな?」
ここで がちゃんと呟き、再びろっこんを発動。これで、ニナが両手をフリーにしても、自分とあーちゃんの身体が離れなくなった。接し合う対象同士を接着するニナの能力、【錠前師の束縛】の効果だ。ニナはこのろっこんで、自身をあーちゃんを守る盾とし、観覧車の爆走からここまでこの子を保護してきたのである。
そう、守ってきたのだ。そもそもは、乗りたい乗りたいと観覧車の前で駄々をこねていた、この 子どもを見かねて、搭乗口のスタッフさんに同乗を申し出たのがきっかけだった。
それから運悪く今回の事件に巻き込まれ、ここまで彼女と一緒だったという訳。コアラさんごっこでニナの胸に顔を埋めていた、そのあーちゃんが、そこで不思議そうに顔を上げた。
「おねぇちゃん、血がでてるよぉ?」
(いけない……!)
慌ててニナは服の袖で自分の額を拭い、そこにべったり血が付いているのを確認する。さっき頭を打った際に、負傷していたのだ。全身の痛みに紛れて、気付くのが遅れた。
「おねぇちゃん、どっか痛いいたいのぉ……?」
「何でもないよ。ほら、お姉ちゃんの髪赤いでしょ?
きっと、それと見間違えたのかな」
明るく笑顔でそう、取り繕ったけど。実際、ニナは頭以外にもすでに、全身の至る所に打撲傷を負っていた。打ち身や内出血が、まだそんなに目立たないのは、肌が浅黒いから。けれども血まで出てきたのでは、そろそろ誤魔化せなくなってきた。他のゴンドラの乗客と比べてこのニナの怪我が酷いのは、あーちゃんの無傷と引き換えに、自身の身を犠牲にしているためだ。
でもこのままでは、ニナの身体の方が保たない。
(あらあら、まずいですねぇ……コレ、ピンチってやつじゃないですか)
観覧車は駅舎に激突してから、どういう理由でか止まっているようだけど、それも恐らくは時間の問題。再び動き出さないうちに、何か手を打たないと……内心でそう焦るニナの鼻先に、ハイ!といきなり、幼児の手が差し出された。
「おねぇちゃんに、あーちゃんのお菓子あげるねぇ」
あーちゃんがくれたのは、お菓子だった。コアラの絵が付いたビスケット生地の中に、チョコレートが入っている、ニナも知ってるメジャーなお菓子だ。さっきコアラが食べられる(から好き!)とか言ってたのは、これのことだったのか。
「あーちゃんねぇ、お菓子だいすきー! しってる?
いっぱいお菓子たべると、いっぱいげんきになるんだよぉ。
だからおねぇちゃんも、これ食べるとげんきになるのー」
ああ……、とニナは思う。心配されているのか。こんな子どもにも。苦笑してニナはあーちゃんからそのコアラ菓子を受け取り、1つ有り難く口に入れる。全身の痛みも今だけは忘れて、
「ああ! 本当だ、お姉ちゃん何だかとっても、元気になってきた」
おどけた笑顔を見せているうちに、ニナの全身がじんわり温かくなり、嘘のように痛みがやわらいでいく。プラシーボ効果ってやつだろうか。すごい。本当に、怪我が治っていくような気が、
不意に真面目な顔付きになり、ニナは頭の傷に手を遣った。
傷口が、塞がりつつある。ついさっきまで出血していたはずの怪我が、治り始めている。
そればかりではない。全身にあった打撲傷の症状までもが、明らかに先ほどからは緩和されていた。
「これは……、まさか」
ニナの瞳が、はちきれんばかりに大きく見開かれる。
ろっこんによる治療。
何者かが、遠く離れた場所からニナを治療している。
完治ではない。怪我がとりわけ酷かった箇所は、まだ痣も痛みもしぶとく残っている。
けれども、ニナには分かった。
・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
これは、メッセージなのだ。すぐ近くまで助けが来ているという、彼女への。
ニナはバッと窓に貼り付き、ゴンドラの外を見下ろす。
眼下には南へと伸びる寝子電本線、
その線路の上でまっすぐこちらを見上げながら、ポニーテールを美しく踊らせ舞っている少女がいた。
「ここにいるよ、勇気を出して! 皆が来たからもう大丈夫!」
両手に花を持ち舞い踊る、その少女に向かって、ニナが叫ぶ。
「椿さん……それに、八神くん!」
椿 美咲紀
だった。美咲紀がその治療ろっこん、【舞花の祈り】の性能を利用して、ニナに自分たちの存在を知らせたのだ。そして、その美咲紀と並んで線路上に立っているのは、ろっこん【分解】を操る
八神 修
。
ニナは化粧ポーチから急いでコンパクトを取り出し、光を反射させて自分達の生存を外へと知らせる。それを確認した八神が、進化能力で即座にゴンドラの扉を分解して落とす。
「勇気を出して外に出ろ。脱出するんだ!」
その八神の言葉にあーちゃんを抱えたまま、急ぎニナがゴンドラの外に顔を出せば、
「おーい渥美さん、大丈夫っすか! こっちも助けに来たっすよ!」
空中に足場を作って、やはりこちらに登ってくる
楢木 春彦
と
天動 記士郎
の姿が見えた。
「ありがとうございます、どうぞよろしくお願いします!」
その2人にも大きく手を振り返し、大観覧車最後の要救助者・渥美ニナは、「やれやれ、これでどうやら私達も助かったみたいですねぇ」と安堵のため息をつく。
もう1つ、口に放り込んで頬張った馴染みのお菓子は、今まででいちばんの味がした。
旧市街方面、逆境組・楢木……天動のアシストで観覧車のゴンドラCより脱出。
同じく逆境組・ニナ&あーちゃん……美咲紀&八神&楢木&天動のアシストでゴンドラDより脱出。
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定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月01日
参加申し込みの期限
2016年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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