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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●シーサイドタウンエリア・逆境(1)●
『
ゲームの名前は、もれいび狩り
……私の可愛い三羽烏ちゃんが、これから張り切って
あんた達を狩りに行くから、せいぜい頑張って逃げ回って、私を楽しませて頂戴ねぇ〜ん♪』
『あっ、そうそう、それからぁ〜。もれいびじゃないけど、
みんなのテオくんはお先に狩られて、このクローネさんに捕まっちゃったわ。
もし彼を返してほしいって人がいたら、九夜山の頂上展望台までいらっしゃ〜い。
ウフフ、もっとも……こんな人使いの荒い猫のために、我が身を危険に晒そうだなんて
考えるお人好しが、いるとも思えないけど! アハハハハハハ! アハハハハハハハ!』
【寝子島マリンパラダイス:エントランス付近】
一方的な話をまくし立てると、そんな嘲笑を最後にクローネからの通信は途絶えた。
「もれいび狩り……なんて、ひどいことを……!」
ひと通りクローネの話を聞き終えた
飛吹 勘助
が、呻くように思わず、そう呟く。普段なら気弱でおとなしい彼も、事態の深刻さに今回ばかりは、さすがに険しい表情だ。
今のクローネの説明によれば、旧市街ではハチドリのもれいびが観覧車を操り、街を蹂躙中。
星ヶ丘でも、孔雀がホテルで火事を起こして、取り残された人々を狩り始めたところだと言う。
そしてたった今、勘助が脱出してきたこのマリンパラダイスも、空気を水に変えるペンギンの能力によって、館内の空間が丸ごと水没してしまった。
「テオが最後に、切り分けて、くれたみたいだけど、
きっとまだ館内に、残されてる、人がいる……助け、なきゃ!」
テオのことも勿論気になるが、今のクローネの通信を聞いた仲間は、たくさんいるだろう。もしかしたら、今日この水族館で会う約束だった彼の父親、
飛吹 蓮太郎
も。きっと彼らが、テオ救出に動いてくれているに違いないとそう信じ、今はまずここで、自分に出来ることをしようと勘助は決意する。
「水族館の中が、全部お水にー!?
いくら俺水ダイスキっていっても、これはキッツイ!」
「あっ……、武道さん!」
そこに息せき切って走ってきたのは、
志波 武道
だった。勘助の通う寝子島高校の生徒会長で、同じ水泳部の先輩でもある。彼もまた、今のクローネの声を聞いて即座に駆け付けたのだろう。
「オー勘助くん、水も滴るイイオトコ!
ダイジョブ? 無事だった?……って、熊吉先生マデ!」
ごろんとセイウチのように地面に横たわっている、クマこと
吉田 熊吉
先生の姿を見つけて、武道も驚く。そしてこのタイミングで、溺れていたクマ先生も意識を取り戻した。しばらく状況が呑み込めず、見知った生徒たちの顔をぽかんと見上げていたけど、やがて慌ててその巨体を起こして、
「そうだ……チカは!? おい、飛吹に志波よ、俺の娘を見なかったか?
あいつにせがまれて、今日は一緒にここに遊びに来とったんだが……
って、ななな、なんだコリャー!?」
クマもまた水族館の異変に気付いて、棒立ちになる。エントランスから先の建物内部は、今やすっかり水の世界で、展示されていた魚や生き物までもが、群れをなして館内を泳ぎ始めている始末。まるで竜宮城だ。マリンパラダイスが丸ごと海の底に沈んでしまったような、その現実離れした光景に、クマ先生はポンと手を叩いて、
「わはは、そうか、きっとこれは夢だな?」
うん、そう思ってくれるのなら都合は良いけど、しかし先生が今日ここに、娘のチカちゃんと一緒に来ていたというのは、聞き捨てならない話だった。勘助と武道は素早く目配せをして、おかっぱ頭の女の子だという彼女の特徴や、最後にチカがいた場所などの情報を、クマから聞き出す。
そして夢だと思っていてもなお、闇雲にチカを探そうとする先生に、
「クマ先生、大丈夫。チカも、必ず、助けます」
と勘助はゆっくり、言い聞かせるようにその目を見て、言った。
「……偉そう、なこと、言います、が、
先生は、悪い鳥達に、捕まらないよう、
安全な所で、隠れてください、
チカを、抱いて、迎えられるように」
それまでは代わりに、これを預かっていてほしいと、勘助が手渡したぬいぐるみ、もふもふを抱えて、クマは目をぱちくり。それなら……と渋々了解した後、不思議そうに勘助を見つめて、クマはこんなことを言った。
「ウム……しかし、いつも学校でびくびくオドオドしとるお前が、
俺にそんなことを言うとはな。いや、これは夢だと分かっちゃいるが……
だが飛吹よ、俺は何だか今のお前が、誇らしく見えるぞ」
「サテ、そいでもって俺の方は、まずは現状確認……っと」
ろっこんで再び人魚の姿になって、館内の捜索に取って返した勘助を見送り、
志波 武道
はクマ先生も安全な場所まで案内し終わると、改めて水族館の窓の外に立った。
「切り離した世界とはいえ……スミマセン!」
そうひと言天に謝ってから、窓ガラスを石で叩き割る。ガラスの向こう側を満たしていた水が、窓からドドドドドと溢れ出す……ということは全くなく、驚くべきことに、水はそのままの位置に留まり動かなかった。あのエントランスの境界面のように、館の内外を隔てる水面がそこに出来上がり、試しに武道がつつくと、その指先から垂直の波紋が綺麗に広がる。
「ナルホド、水圧で割れてないって時点でおかしいとは思ったが……
これが、あのペンギンの能力の特性か」
ただ空気を水に置換するだけでなく、その水には同じ位置に留まり続ける性質があるようだ。普通の水のように流れ落ちてくれさえすれば、館内の水を外に抜くことなど、造作もないのに。
「中に排水設備があっても、多分操作はわかんないしな……
えーっと、そうだ、サイホンの原理で水抜くアレ!
消火用ホースを引いて、水族館の屋上から外に垂らせば抜けるか?
とにかく、考えられる手段は何でもやらないと……!」
目の前の水面を揺らしていた波紋が徐々に静まり、鏡のように再び武道の顔を映し出す。そこに現れたのは、いつもの明るい生徒会長の顔ではなく、いつになく真剣で厳しい表情だ。鏡の中で、武道の口がゆっくり動く。
「ああ、……怒ってるよ、こう見えてもな」
(助けなきゃ、多くの命を)
「って、のわああああああああ!?」
いきなりその水面が内側から割れて、窓から人魚が現れたので、武道はどびっくりした。
「あっ、武道さん、ちょうど良かった……!」
「って勘助くん!? もー、急に出てきちゃダメーえぇ!(どきどき)」
ろっこん【Merman】で変身して、さっき別れたばかりの、
飛吹 勘助
だった。いったい何ごとかと思う武道だったけど、勘助が窓から押し出して寄越した物を見て、すぐに顔を輝かせる。
「これ……スキューバダイビングの装備ジャナーイ!」
マスクにフィン、ウェットスーツだけでなく、レギュレーターや、呼吸ガス入りのタンクまである。
「スッゴイ! どーしたの勘助くん、コレ?」
「入口すぐの、控室っぽい部屋で、見つけ、ました。
飼育員さんの、パフォーマンスに、使われてた、物みたいで……」
館内の探索早々、こんなものが見つかるとは、思わぬ幸運だった。良かったら使ってほしいと言う勘助に、武道も有り難くこの装備一式を受け取る。これで彼も溺れる心配なく、水没した館内に入ることができる。
お返しに武道は、さっき自販機で買っておいた飲料水のボトルを勘助に手渡し、水中での意思疎通用に、簡単なハンドサインを確認し合った。僅かな休憩だけで、再び館内に戻った勘助に続こうと、逸る気持ちを抑えながら、武道も手早くウェットスーツを身に付ける。
(勘助くんも、皆も、どうか無事に……!)
【マリンパラダイス:館内】
「こ、これだから“フツウ”なんか大っ嫌いだー!!」
出来ることなら
水上 桜
は、力いっぱいそう叫びたかった。それが出来ないのは、彼女が今、水の中にいるからだ。右も左も前も後ろも、どこまでも続く水、水、水。
さっきまでただの通路だった筈の空間が、どうしてこんなことになってしまったのか。すぐ隣りで馬鹿話をしていた同じ中学の友達は、いったいどこに行ってしまったのか。
いや、そもそも桜は、どうしてこんな日に運悪く、マリンパラダイスなどに来てしまったのか。順を追って事情を話そう。
水上桜は中学3年の受験生だ。正確には、受験生だった。つい数日前が、寝子島高校の受験日だったのだ。
結果発表はまだこれからだけど、数ヶ月にわたる受験のプレッシャーから解放されて、とにかく桜はほっとしていた。思いっきり、羽根を伸ばしたかった。
何しろ……この数ヶ月というもの、彼女は次々と異変や事件や異世界に巻き込まれる生活を送っていたのだ。いくら受験勉強があると言っても、そんな桜の事情などは全くお構いなしに、容赦なく降り掛かってくる、普通じゃない出来事。おかげで桜は、すっかり「フツウ嫌い」になってしまった。
(普通じゃないのに、「フツウ」とカタカナで書いてごまかすな!)
それが彼女の、偽らざる心境なのである。
けれども、そんな苦しかった日々もようやく終わり、晴れて受験の重圧から解放された桜は思いっきり休日を満喫しに、こうしてマリンパラダイスを訪れたのだった。遊び友達とのんびり他愛もない話をしながら、何でもない幸せに頬がゆるむ。
(ああ、やっと私、“普通”な日々に戻れたんだなあ……)
しみじみとその有り難みを噛み締めていた、あぁそれなのに。
楽しかった水族館は一転、水の中に沈み、桜を残して友達も消えた。またしても「普通」は消え去り、「フツウ」の世界に迷い込んだことを悟った。
「終わった……私の愛すべき“普通”の日」
「そして始まった……私の憎むべき“フツウ”の日……!」
とまぁそんな訳で、桜は今、切り分けられた水族館の中にいるのである。
とは言え、いつまでも自分の運命を呪っているばかりでは、溺れ死んでしまう。上手に水を掻いて水中で姿勢をキープしながら、気を取り直して桜は周囲の様子を見回す。幸い、寝子中では水泳部に所属しているので、泳ぐことはできる。しかしさすがに息ができなければ、このまま長時間水中にいられるわけもない。
(でも……建物すべてが水没してるっていうけど)
建物の構造上、どこかにきっと、空気だまりのような場所が残っているのではないか? 桜はそう推測して、通路や部屋の上の方を見上げながら、館内を泳ぎ始める。
けれども……桜が期待したような空気だまりは、探索してもなかなか見つからなかった。
これがもし、例えば洪水などの自然現象で建物が浸水したのであれば、館内に空気が残っている場所は、きっと幾つもあっただろう。
だが、今回の事件は、ろっこんの暴走によるもの。空気を水に変換するペンギンの能力は、館内の空間を余さず水に変えており、どんなに隅々まで探しても、残されている空気はなかったのだ。
(やばい……このままだと私、溺れちゃう!?)
焦れば焦るほど、桜の口から泡が漏れ出て、泳ぎにも無駄な力が入ってしまう。それでも空気はひと粒も見つからず、見えるのは周囲をのびのびと気持ちよさそうに泳ぐ、色鮮やかな魚たちばかり。
(や、やだー! まだ受験の合否も知らないのに、
こんな所で死ねない……って、あれっ?)
パニックになりかけた寸前、桜は前方の水中を漂う、「それ」を見つけたのだった。
照明の光に反射して天井近くをユラユラと漂いながら、風船のように浮いている、透明な袋。
(クラゲ?……じゃない! あれって、まさか……!?)
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50人
参加キャラクター数
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シナリオガイド公開日
2016年10月01日
参加申し込みの期限
2016年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月08日 11時00分
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