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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●旧市街エリア・逆境(3)●
【旧市街:参道商店街】
「あー、これアドベンチャー映画でよく見る奴だわ。
狭い通路でデカい岩がゴロゴロと……って、おい」
エヴァ・ブランシェ
は、みるみる頭上で大きくなっていく大車輪のシルエットを見上げ、思わずそう突っ込まずにはいられなかった。エヴァの立つここは、参道商店街の石畳のど真ん中。旧市街を蹂躙してきた観覧車が、ついにここまで侵攻してきたのだ。
「別の次元に切り分けられてるとはいえ、
育った街並みを踏み荒らされるのは気分がいいものじゃないけど……」
ぱちんと扇子を閉じて、後退りするエヴァ。そこがレールだとでも言わんばかりにドガガガと、石畳の上を転がってくる観覧車にくるりと背を向け、
「とは言え、ここは逃げるわよ!」
とスタコラ逃げ出す。その頭上に、ゴンドラの中の要救助者をここまで3人助けた
雨崎 荒太郎
が、「た、大変だー!」と飛んできて、
「たしか観覧車って非常時に人力で回せたよね?
ふぬーっ! フツウを死守だがってん!」
念力で逆方向にブレーキを掛けて、観覧車の回転を鈍らせようと頑張ったが、これはいくらなんでも相手が大き過ぎた。回転の速度は落ちず、商店街両側の看板やショーケースを破砕して巻き上げながら、石畳をなお突き進んでいく観覧車に、雨崎は悲鳴を上げて、
「Σ ぎゃーす! 商店街がー、ひどいー!」
「ちょっ、無茶苦茶するわね」
頭上から雨アラレと降ってくる破片や瓦礫を、ろっこん【タービュランス】で吹き飛ばしながら、一目散に逃げるエヴァ。その遁走に、同じ商店街にいた
鴻上 彰尋
、
天動 記士郎
、
椿 美咲紀
の3人も次々に加わって、観覧車に追いつかれまいと必死に逃げる一団。
「この商店街に、人が残ってないのは確認したけど……」
石畳の上を全力で走りながら、鴻上が「やることリスト」の5本目の指を折る。
「もう1つ、大事なことを失念していたな。
もれいびである、『俺達自身が狩られないこと』」
背後の観覧車は明らかに、見つけたこの4人をターゲットに狙ってきている。うんうんとエヴァも彼の隣りで頷いて、
「もれいび狩りが目的と言っていた以上、
こちらを見つけたら当然踏み潰して来ようとするわよね……」
とは言え、他の命も巻き添えにはさせまいとする、鴻上の意志も本物だ。
「ああっ! その観覧車の進路に!」
前方を指さし、美咲紀が悲鳴を上げる。
「101匹の迷子の仔猫が!」
「無茶言ったー!?」
「わ、私のせいじゃないのですー!(涙目)」
そりゃそうだと気持ちを切り換え、鴻上はダッシュで抜け出し101匹の仔猫ズの救出に向かう。持参の買い物バッグにタオルを敷き詰め、ありったけの仔猫を入れてみるが、そんな物では全然足りない。
「にゃー「にゃー「にゃー「にゃー「にゃー「にゃー「にゃー「にゃー!」
「見過ごせません、私も手伝います!」
そこに追いついてきた天動が、そう言って首のエプロンを解いた。その上に喧しく鳴く猫たちを載せ、ハンモックのように2人で持つ。鴻上はコートのポケットにも数匹を入れ、最後の仔猫をもう片方の手で抱えると、商店街の向こう側を指さした。
「あそこに!」
【旧市街:寝子島神社】
鴻上 彰尋
たちが逃げ込んだのは、寝子島神社へと向かう石畳の参道だった。
天動 記士郎
と一緒に猫を運搬しながら、階段を必死に駆け上がる2人、けれども観覧車は、両脇の木立をチェーンソーのように破砕しながら、その階段の上まで迫ってくる。
「うわあああ! だ、駄目です! このままじゃ追いつかれ……」
「大丈夫……この先に!」
悲鳴を上げる天動を鴻上が励まし、2人は一気に階段を駆け上がる。全力で鳥居を抜けて、神社の敷地内に入った鴻上が、バッと背後を振り返った。「たのむ!」
ゴウウウウウウウウンンンン、
鳥居にぶち当たった観覧車が、大音響と共に跳ね返り、そのまま参道の斜面をバウンドして落ちていった。
「あ…………」
ぽかんとそれを見送る天動、その隣りで鴻上がやれやれと胸を撫で下ろす。
鴻上と天動、迷子の仔猫たちのレスキューに、無事成功!
ひゅるるるるるるる……その2人の頭上から、すっぽ抜けた鳥居が、真っ逆さまに落ちてきた。
「「うわあああああああああ!」」
「エヴァさん、あれっ!」
「任せて──【タービュランス】!」
ギロチンよろしく降ってきた鳥居が、その声の直後に吹っ飛び、回転しながら神社の森に突き刺さった。
「た、助かった……?」
唖然とそれを見ている2人の側に、「大丈夫でしたかぁ?」と木立をショートカットしてきた、
椿 美咲紀
と
エヴァ・ブランシェ
が走り寄る。
「い、今のは?」
そう、エヴァがそのろっこんで、鳥居の落下の方向を逸らしたのだった。パチンと扇子を閉じてふふと鷹揚に笑うエヴァに、命拾いした鴻上が「助かったよ」と感謝の言葉を伝える。
「あれっ? 天動さん、どうしたんですかぁ?」
けれども。その隣りでまだ青ざめた表情の天動に、美咲紀が顔を覗き込んでそう訊ねると、
「今……観覧車が落ちていく一瞬、中に人がいるのが見えました」
あのゴンドラの中にまだ、救助されてない人がいるのだと言う。そして天動は、その人の顔を見たのだと。
「あれは……
楢木 春彦
さんでした。なんとかして助けなければ……!」
【旧市街:参道商店街上空】
『カ、カー……(ああ……いつもの商店街が……)』
そしてその、旧市街上空。カラスに変身してここまで上がってきた
山田 勘三郎
は、眼下に広がる惨状に、悲痛な声を上げた。地上で4人のもれいびを轢き損なった観覧車が、行き掛けの駄賃だと言わんばかりに、商店街をドカドカ破壊している。車庫入れ感覚で念入りに往復とかして、ひどすぎだ。
自分の住む町を、こんな目に遭わされた山田が、空から怒りの声を上げる。
『カー!(この姿になるとやたら腹減るから、後で
美味い焼きそばパンでも食おうと思ってたのに!』
そっちか。
ともあれ、参道商店街──壊滅。
そしてもう1人、その観覧車を操るハッチと空中で対峙していた
浅沼 柳司
が、怒りを露わにして吠える。
「コラお前……澄佳にいったい何しよったんや!
見てみい! 頭から布団かぶって、出てきいへんやんか!」
しくしくしく。空中に持参の布団を器用に浮かべて、どんなに宥めても顔を見せようとしない
澪乃 澄佳
の有様に、浅沼はもう怒り心頭だ。ハッチの精神攻撃とやらで、何かよっぽどひどいことを言われたみたい。
ちくしょう! 女の子を、こんなふうに泣かせるなんて!
『ククク、馬鹿め……我の申し出を頑なに拒否するから、そんな目に遭うのだ。
大人しく我の第2女王様になっておけば良いものを、我儘な小娘め……。
だが……イイッ! その我儘さこそ、まさに女王の器よ!(ハアハア)』
「やあああああああああああああっ!?」
ぴゅう。ハッチの辱めに耐えきれず、布団をかぶったまま澄佳がどっかに行ってしまった。澪乃澄佳、一時戦線離脱。また立ち直って、復帰してくれることを信じよう。
「とっ、とにかく!」
改めて浅沼とカラスの山田がハチドリの前に立ち塞がり、飛行コンビで敢然と戦いを挑む。
「ここからは、この俺らが相手や!」
『カカッカーー!(よっしゃ! 澪乃の仇、取ってやるぜ!)』
激突、ハチドリのハッチVS
山田 勘三郎
浅沼 柳司
『なんだ、男か……』
「いきなりやる気無くすなや!」
ふぅ、とタメ息をついて身繕いとか始めるハチドリに、浅沼たちが全力でつっこむ。
『フハハハハ、馬鹿め! 我の如き小者が、貴様らに敵うとでも本当に思っているのか?
無駄無駄無駄ァ! このぽっと出のハッチ、貴様ら歴戦のもれいびの足許にも及ばぬわッ!』
『カー……?(おい浅沼、なんか俺ら、褒められてるっぽいぞ?)』
「お、おう……そりゃドーモ(ぺこり)」
『ククク……三羽烏の中でも我は最弱……三羽烏の名の面汚しよ……』
「もうええわーい! さっきから調子狂うな!?」
とは言え、まだゴンドラにいる全員の救出が完了していない以上、ハッチを直接攻撃して、観覧車の制御を失わせるのは避けたい。かと言ってこれ以上、市街地の被害も広げたくない。
さて、どうする?
【旧市街:寝子島漁港付近】
旧市街沿岸部、寝子島漁港付近。観覧車を追跡して港を走る、1台のバイクがあった。運転者は
八神 修
、そして相乗りしているのはこのバイクを運良く見つけた
常闇 月
だ。
加速して充分なスピードを得たバイクは観覧車に追いつき、その横に併走する。後席の月は自身の身体能力を活かしてそのまま飛び移ろうとしたけれど、猛回転して走る観覧車には、流石になかなか飛び移るタイミングがつかめない。
そうこうしている間に観覧車は港から海へと飛び出し、バイクでも追い付けない所に行ってしまった。埠頭の端でキキッとバイクを止めた八神に、月がシートから降りて詫びる。
「せっかく運転をお願いしたのに、申し訳ありません、八神さん……」
「気にするな、常闇。後でまた幾らでもチャンスはあるさ」
そして八神はその埠頭から、海の上を巨大な水車のように波しぶきを蹴立てて走る観覧車を、怪訝そうに見上げて、
「誰かが観覧車を誘導している……? あれは、浅沼たちか!」
観覧車の直上を飛んでいる、浅沼とカラスの山田の姿を見付けて、八神が得心する。あの2人がハッチの進路妨害をして、観覧車を被害の少ない海の方へと追いやったのだ。
浅沼が脱いだ上着を広げて進路を塞ぎ、ハッチがそれをすり抜けようとすれば、上空から急降下した山田が蹴っ飛ばす。そんな連携が効いているのが、ここから見ても分かった。
ただ、ハッチも右に左にドリフトターンを繰り返して、何とか観覧車を島に戻そうとしている。次に寝子島に上陸した場合に備え、八神はいったんバイクを降り、月はそのまま後方で待機をしていることにした。
【大観覧車:ゴンドラC】
「うわっっ!?」
気の遠くなるような遠心力に振り回され、
楢木 春彦
はまたゴンドラの窓に叩き付けられた。
「くっそ、海に出て少しは揺れが軽くなったと思ったら……」
海面で馬鹿げたドリフトをして、この観覧車がまた島に向かい始めたようだ。窓のポールに掴まり必死に身体を支えながら、楢木がもう何度目かの悪態をつく。
「もれいび狩りとかふざけた事抜かしてんじゃねぇぞ!」
「くっそ開かねぇ! 何とかしねぇとこのままじゃヤベェな」
扉はやはり外側からロックされているのか、強く押しても引いてもビクとも開かず、打つ手が無い。楢木のろっこん【Stairs of air】を使えば、どんな空中からでも、足場を作って脱出できるのに、このゴンドラ内に物理的に監禁されている限りは、それも叶わない。
これ以上振り回されてダメージを負わないよう、シートに深く腰掛け、突っ張り棒のように足を踏ん張りながら、楢木は窓のポールにしっかり掴まる。
ゴンドラの外は、ビデオの早回しのように交互に転換する、空の青と海の青。
その海の向こうに、やがて寝子島の海岸が見え、観覧車の1回転ごとにみるみる急接近。
「あれは……寝子島駅か?」
海岸沿いに走る、寝子電本線の線路。その半ばにある、レトロな木造駅舎の瓦屋根が行く手に見え、
「……えっ? あれっ今のって」
今見たものが信じられずに、楢木は自分の目を疑う。観覧車の中でシェイクされ過ぎて、脳味噌がハッピーな幻でも見始めたのか。
ゴンドラがもう1周して、さっきの駅舎が近付く。楢木は窓に貼り付いて、必死に外へ目を凝らす。駅舎の屋根の上に、人影が見える。背中で結んだ髪がばたばたと風になびいているのが、今度こそはっきり分かった。
「やっぱり! アレ天動さんか!?」
天動 記士郎
が、寝子島駅の屋根の上に1人、無防備に立っている。
「ちょっ!? そんな所で何やってんすか、天動さん!
危ねぇっすよ! 避けて、ダメだ、うわあああああああ!!」
再び寝子島に上陸した大観覧車が、ねこでん寝子島駅の駅舎を、真っ二つに破壊した。
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2016年10月01日
参加申し込みの期限
2016年10月08日 11時00分
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2016年10月08日 11時00分
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