＜三羽烏の襲撃２＞星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです｜リアクション

＜三羽烏の襲撃２＞星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです

●エピローグ（２）●

【？？？】

「う……ウン……？」
　気を失っていたあなたは、その重い瞼をゆっくり開いた。一瞬、自分が誰なのか分からないほど記憶が混濁していたけど、すぐに思い出す。自分は九夜山展望台で、あのクローネと関わり……
　そしてあの場にいたもれいびの、ろっこん暴走に巻き込まれたのだ。
「ここは……？」
　あなたは痛む身を起こして、周囲を見回す。近くの地面に、やはり同様に何人かが倒れているのが見え、さらに遠くを見渡す。廃墟のようだった。ただ、あなたが寝子島の住民なら、何となくこの場所に見覚えがある。
　寝子電スタジアムだ。そのグラウンドに、自分たちは倒れている。ただこの球場は観客席も設備もあちこちが朽ちて崩れており、まるで古代ローマの闘技場の遺跡のようだった。
「あらあら皆さん、ようやく、お目覚めみたいねぇ〜」
　そして、その観客席に座っていた１人の女が、あなた達に向かって呼び掛ける。美しい生脚を見せつけるように悠々と組み換え、その身に纏っているのは、濡れ羽色の羽根マフラーのみ。人型のクローネだ。
　倒れていた全員が目を覚ました所を見計らって、彼女がここに至るまでの経緯を説明する。テオのろっこんを暴走させたこと。その結果できた新たな世界に、九夜山とあなた達が呑み込まれてしまったこと。あなた達は今この世界で、クローネの捕虜となっていること……等々。
「でもね、あなた達に１つ、選択のチャンスをあげる〜」
　と言ってクローネは、にやにや笑いながら、ひとつの提案をした。
「この私に忠誠を誓って、私の部下になりなさ〜い。
　そしたら捕虜から解放して、自由の身にしてあげるから」
　そう言ってクローネは観客席から、下のグラウンドを指し示す。そこには長方形のプレートのような物が、地面に置かれているのが見えた。「ちなみに……」とクローネは楽しそうに笑って、

「私に忠誠を誓わなかった人は、強制的に奴隷にされちゃう２択だから♪
　さっ、私の部下か奴隷か……考える時間をあげるから、お好きな方を選びなさ〜い」

『＜三羽烏の襲撃２＞星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです』　つづく

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あとがき

担当マスター：鈴木二文字
ファンレターはマスターページから！

　
　まさかの、つづく。です。

　シナリオ結果で一部のＰＣさんが囚われの身となってしまいました為、次回は当該ＰＣさんを救出しに行くシナリオが発生します。
（エクストララウンド扱いのため、次回は３話ではなく２の２話、という表記になるかと思います）

　次回ガイドの公開は早くて年内、遅くて年明けの予定です。
　こんなハードな状況ですので、捕まってしまったＰＣさんにはその間、ご心痛をお掛けしてしまい、マスターもすごく心苦しいのですが……。寝子島は時空が歪んでおりますので、他シナリオや各企画には、通常通り自由にご参加下さいませ。

　今回も、P12、P17、P23、P33、P39に状況まとめページを設けております。
　お時間の無い方は、こちらのまとめをご利用下さい。

　また、囚われ側のＰＣさんには、別途（共通の）個別コメントもお送りしておりますので、そちらの内容も併せてご参照下さいませ。
　厳しい結果となってしまいましたが、次回こそ皆さん全員揃って、寝子島へと帰りましょう。
　引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。
　

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