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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●旧市街エリア・逆境(1)●
【旧市街:天動商店】
旧市街地の外れで雑貨屋を営む
天動 記士郎
は、ふと違和感を感じてレジから顔を上げた。
見ると、たった今まで店内にいた数人のお客さんが、音もなく姿を消している。
「これは、まさかまた……?」
エプロンのポケットに手を入れ、中の「白蛇さん」の鱗に触れて視線を上げると、店内の天井の代わりに、寝子島上空のビジョンが鮮明に浮かんできた。
(空の感じが変わりましたね。やはりこれは……!)
テオがこの島ごと、世界を切り分けたのだ。つまり、解決を要する何らかの異変が起きたということ。エプロン姿のまま急いで店のドアを開けた天動は、けれども呆然とその場で立ち尽くすしかなかった。
ゴォン……ゴォン……ゴォン…………
「か、観覧車が、空に……!?」
街の南の方の空、猫又川の上空に、巨大な物体が浮いていたからだ。あの観覧車は、以前天動も乗ったことがあるから、見間違えよう筈もない。いつもならシーサイドタウンの海沿いに建っている筈の、あの大観覧車だ。
ドッゴォオオオオオオオオンン!!
そしてその観覧車は突然、糸が切れたように市街地の南端に落下すると、直下にあった建物を自重で破壊。落下の反動で2、3度跳ねて、しばらく街中を蛇行していたけど、やがて回転の速度を上げてバランスを立て直すと、次々に旧市街の主要施設を、そのスピンに巻き込み破壊し始める。
「あぁ……図書館に郵便局に寝子島署……それに森繁美術館まで」
馴染みの建物や施設が、なす術もなく観覧車に踏み潰されていく、その眼下の光景に、天動が悲痛な叫びを上げる。幸い、この天動商店は少し山を上がった所にあるので、観覧車の侵攻ルートからは外れていたが、そんなことは慰めにもならない。
自分が幼少期を過ごし、そして今も暮らす街が、何者かに蹂躙されていくのは、ただ許せなかった。
「……こんなことをするのは、あのクローネか、その手の者でしょうね」
普段は柔和な彼の表情が、みるみる険しくなる。クローネと遭遇するリスクも考え、天動は念のため、自分のろっこん発動アイテムの白蛇の鱗を引き出しに隠すと、急ぎ山を下りて、商店街の方へと走り出した。
【旧市街:参道商店街】
脳に無理やり差し込まれるように聞こえてきた、あの耳障りな女の声に、
鴻上 彰尋
は思わず眉をしかめて、その不快に耐えた。
「この声、テオじゃない……クローネか!」
ここはつい先ほどまで、行き交う町の人々で賑わっていた、参道商店街の真ん中。ちょうど買い物に来ていた鴻上は、往来の人々が消えたことでテオの切り分けを知り、続くクローネの語りで、今回の事件の深刻さを理解したのだった。
「大観覧車が動いて、この商店街に向かって来ている……
それに、テオまでクローネに捕まっただって?」
テオは自身の避難より、世界の切り分けの方を優先させたため、三羽烏の強襲を避けられなかったのだという。鴻上は、我が身と引き換えにしてまで、次元を切り離してくれたテオに感謝し、
「テオも助けて、この事件からみんなが無事に帰れるようにしなきゃな」
そこに息せき切って駆け付けたのは、先ほどの
天動 記士郎
と、それに
椿 美咲紀
の2人だ。
「騒ぎになってると聞いて、こちらにやってきましたぁ!
観覧車が自走してるみたいですねぇ、器用なものです」
ほへー、と感心顔の美咲紀に続いて、ここまでの街の被害を見てきた天動が、より険しい顔で、目撃したものを2人に報告してくれる。
「小さすぎてハッキリとは分かりませんでしたが、
転がる観覧車の上の空に、羽ばたいている鳥が見えました」
「多分それが、三羽烏の1匹……ハチドリのハッチかな」
先ほど聞いたクローネの話と照合して、横から鴻上が補足する。鴻上自身、あの動物園での事件の最後に、このハチドリのもれいびを目撃している。おそらく間違いないだろう。
「あの時も、
羽ばたきを切欠に異変を引き起こしていた
から、
羽ばたくことが、ハッチのろっこんの発動条件なのかも知れないな」
それに、と続けて天動がもう1つ、深刻な情報を打ち明ける。
「観覧車のゴンドラの中に、いくつか人影が見えました。
顔までは確認できませんでしたが、事件発生時に観覧車に乗っていた人が、
そのまま連れて来られてしまったのだと思います。
ゴンドラの扉はロックされて、中からは開けられない様子でした」
「なんてことだ……」
鴻上がうめき、「大変なのです!」と美咲紀もその場でぴょこんと飛び上がる。
「もし怪我をしてる人がいたら、私がろっこんで治しますよ!」
「ゴンドラに閉じ込められてる人をまず救助し、街を破壊する観覧車を止め、
ハッチのろっこん暴走も止める。やることが山積みだな……」
そう言って状況を整理した鴻上が、片手の指をもう1つ折る。
「それに、避難が必要な人や動物が、まだこの街にいるかも知れない。
普通の一般人はテオが避難させてくれたみたいだけど、
動物園の事件の時のように、動物はまだ取り残されている可能性が高い」
俺はそんな動物がいないか確認しようと思う、と言った後、鴻上は2人を力づけるように、こう続けた。
「色々大変だけど、でもその全部を成し遂げ、上手く解決できれば、
あそこで観戦してるっていうクローネを、苛立たせる事も出来るかも」
鴻上が九夜山の方を振り返り、展望台があると思しき、その山頂の方を指さす。
「苛立たせてもし隙を作れれば、テオの救出に向かっている人も、その隙に付け込める。
遠く離れたこの場所からだって、あのクローネに干渉することはできるんだ」
「なるほどぉ! それならば!」
と美咲紀が感心して、
「シュー君も応援の月ちゃんを連れて、今こちらに向かってるそうですから、
皆で手分けして、ハッチにもクローネにも一泡吹かせてあげるのです。
今までも皆で何とか出来たもの。今回だって、負けられないのです!」
【旧市街:市街地一帯】
「な、なんか観覧車がたいへんだー?」
部活の自主練中、轟音とともに旧市街に落っこちた観覧車を目撃してしまった
雨崎 荒太郎
は、すぐさま自分のろっこんを発動させた。【コノオオゾラニー改】の念力を自分自身にかけ、空高く舞い上がると、観覧車が街中に残していった、無残な轍の後を追いかける。
「またクロアメだかクローンだかいう鳥のしわざかな。
だとすれば発生源はあのちっこいのかな?」
観覧車はでたらめなルートで蛇行しながら走っているので、ほどなく追いつけた。雨崎はみるみる迫るその観覧車の上空に、1羽の小鳥を目視で捉える。せわしない羽ばたきでせっせとホバリングをしている、エメラルドグリーンのハチドリの姿を。
あれが三羽烏の1匹、ハッチだ。
「もれいび狩りだって? ざけんなー!」
大声でそう叫ぶと、雨崎は自身を鞭打つように速度を入れ、走る観覧車との距離を詰める。
「巨大なのはトラウマ多いけど、商店街まで行かせないよっ、
ぼくにとっても大事な場所だからね!」
【大観覧車:ゴンドラA】
ここで、地上を爆走するその観覧車のゴンドラの1つに、視点を移そう。
ぐるんぐるん回るそのゴンドラの中で、フフ……と穏やかな笑みを浮かべて、回想の余韻に浸っている少女がいた。昨日のバレンタインのことを思い出している、
桃川 圭花
だ。
(昨夜はあの人の部屋で過ごして……)
(それから、寮に帰らなくちゃいけなかったけど、
部屋を出た後もなんだかずっと顔が赤いまんまの気がして。
だから熱が醒めるのを期待しながらふらふらしてて、観覧車に乗り込んだの。
だってここはお気に入りの場s )
「痛あ!?」
回想おしまい。ゴンドラの中でシェイクされているという現実に引き戻され、圭花が盛大な悲鳴を上げる。
「ちょっ とっ 人が 回想してる 時にっ あだっ!」
これはひどい。構造上、ゴンドラそのものが回転するようなことはないけど、遠心力で前後にスイングするゴンドラの、壁や窓にさっきからぶつかりまくり。さらに観覧車がビルに激突したり、木造家屋を踏み潰したりするたんびに衝撃が加わり、スリル満点を謳ったどんな遊園地のアトラクションも、ここまで酷くはないだろうという代物と化していた。
「……背がいくらか縮みそうだわ。
私十分可愛いし、無用なお気遣いはご遠慮願いたいんだけど」
おまけにゴンドラの扉には2重のロックが掛かり、外から誰かが開けない限りは、脱出も不可能。監禁されているこのゴンドラそのものが、囚人にダメージを与える処刑装置という、この悪趣味な状況に、けれども少女は不敵に微笑んだ。
「なるほど。私好みのトラブルね。
……頭切り替えるのにはちょうどいいかも」
ちょっぴり歪んでしまった眼鏡をゴンドラの床へ放り捨て、圭花はその片手を扉に当てる。
バコンッ!
施錠されていた筈の扉が、いとも呆気なく外れて、虚空の彼方に吹き飛んだ。ろっこん、【all in one】。触れたパーツをばらばらに分解する、圭花自慢の能力に掛かれば、こんな扉のロックなど無いも同然。
視界が一気に開けて、ビョオ、と寒風が彼女のコートをはためかせる。
目も眩むような高所、
けれども圭花は、風圧に暴れる髪も厭わず外に顔を出し、慌ただしく周囲を見回す。
自分の能力で出来ることはここまで。でも、きっといる。こんな最悪のピンチにも、いやこんな逆境だからこそ、駆け付けてくれる仲間が、だれか。
走る観覧車のその後方、青い空の彼方からこちらに急接近してくる人影を見て、「ほらね」と圭花が満面の笑みを浮かべた。
【大観覧車:上空】
「ワー、なんか扉が飛んできたーっ」
慌てて避けたその障害物を、肝を冷やして見送った
雨崎 荒太郎
は、自分の名前を呼ばれた気がして、エッと前方を振り向いた。
「雨崎君、こっち!」
まただ。見れば、前を爆走する大車輪のゴンドラの1つで、ぶんぶんこちらに手を振っている少女がいる。
「圭花ちゃんだー!」
そう、
桃川 圭花
だ。ふぬーっ!根性ーっとスピードを上げて、回る観覧車と併走した雨崎が、風圧に目をしかめながら、「飛んで!」と大声で向こうのゴンドラに怒鳴る。
「ぼくの念力で、圭花ちゃんも飛ばしてみせる!
だから思い切って、そこから、飛び降りてー!」
「信じる。よろしく!」
馬鹿な。もしこれが映画の中のワンシーンで、2人を見ている観客がいるとしたら、スクリーンに向かって全員がそう、悲鳴を上げたことだろう。やめろ、無謀だ!
けれども圭花は一瞬の躊躇もなくゴンドラから空に身を躍らせ、
空中に放り出された彼女を、見えない念力で雨崎がキャッチした。
そのままくるくると回転しながら空に舞い上がる、その圭花の代わりに、ガコンと接合部からゴンドラが外れて、林檎の実のように地上へ落ちていくのが見えた。脱出の間際、圭花がろっこんでゴンドラを解体していたのだ。何という手際の良さ。
「あは、雨崎くん、どうもありがと」
「やったね! フツウを死守だがってん!」
ガッツポーズで応える雨崎の念力で空を飛びながら、
「将来は、スタント要らずのアクション女優、
……なんてのもいいかもね?」
そんなふうに独り言をいって、ふふっと彼女は笑うのだった。
旧市街方面、逆境組・圭花……雨崎のアシストで観覧車のゴンドラAより脱出。
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動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月01日
参加申し込みの期限
2016年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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