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二年八組・芸術科
第一グラウンドに整然と生徒が並んで朝礼が始まった。好々爺然とした校長、
雨宮 草太郎
がマイクの前に立つ。
「今日は素晴らしい日本晴れ。私は天晴と思ったが、君達も同じではないかな」
全員が反応に迷う。数十人が駄洒落の類いと気付いて表情を曇らせた。
「ほっほっほっほ、君達にはもう少しユーモアが必要のようだ。かの有名な哲学者、シトラス・ガムダンは言いました。『人生という舞台で最も重要なのは駄洒落の時間である』と」
不穏な成り行きに辺りがざわつき始める。草太郎の気ままな長話が始まろうとしていた。
佐藤 瀬莉
は二年八組の列の先頭にいた。うんざりした顔で微かに頭を振った。
――訳がわからないよ。小学生の私が、どうして寝子高の朝礼に出なくちゃいけないの? いつの間にか制服も着てるし。シトラスなんとかなんて知らないよ。
周りの皆は、なんで平気なの?
瀬莉は頭を傾けた。ツインテールの一方を気にする素振りで後ろの様子を窺う。不審な動きはなく、クラスメイトとして受け入れられていた。
――これから、どうなっちゃうんだろう。
そのような心配を余所に草太郎は朗々と話を続けた。哲学者の名前と格言を惜しみなく披露した。
立ちっ放しの影響なのか。瀬莉の頭が少し揺れる。不自然に膝が笑って目が虚ろになった。
――いいかくげんにしなさい。
胸中でツッコミを入れたところで朝礼はようやく終わりを迎えた。
一時間目の授業は、ほとんど耳に入らなかった。駄洒落と格言が頭の中で犇めいていた。
休み時間に入って瀬莉はようやく安堵の溜息を吐いた。そこに生徒達が押し寄せる。机の回りを囲まれると、快活な女子が身を乗り出してきた。
「ここって芸術科なんだけど、あなたは何を専攻してるの? ちなみにわたしは絵画で油絵を主に描いてるわ」
「あたしは、その、手先が割と器用だから時計をやっているの」
「時計って、これ?」
女子は左の手首に嵌められた腕時計を見せた。
「そういうのじゃなくてアンティークな懐中時計で、自分でパーツを作ったり、組み立てたりするの。まだ早いと思うんだけど、将来は時計職人になりたいなぁ、って思ってて」
「そうなんだ。手作りの時計っていうと、細工が凝っていて綺麗な物が多い印象だね。きっと佐藤さんが作る時計も素敵なんだろうなぁ」
うっとりした表情の女子に瀬莉は遠慮がちに言った。
「そんなに自信はないんだけど。あたしの作った作品のいくつかはスマホに画像があるから、見てみる?」
「見たい、見たい」
「私にも見せて」
「俺も興味ある」
男子まで興味を示した。じゃあ、と口にして瀬莉は取り出したスマートフォンに画像を出した。解体した一枚に全員が顔を寄せる。
「ここに嵌っているピンクっぽいのは宝石?」
「うん、小さいけどルビーだよ」
「なんか部品が小さくて細かいね」
「でも、楽しいよ。歯車が噛み合って刻む音がね、なんか健気で可愛いの」
自身が生み出した作品に微笑む。
「それ、わかる。俺も同じ気持ちになるよ」
「わたしも苦労して生み出した絵には愛着があるし」
「そう、そう」
共感の輪は広がって瀬莉は次々と画像を見せた。細かい装飾に周囲から溜息が漏れる。
――なんか、いいな。孤独じゃないって強く思えて、とても心強い感じがする。
あたし、これからもがんばれるよ、うん。
その強い思いが授業によって揺さぶられた。
目立たないように頭を下げて心の中で必死に祈る。
――難しすぎてシャレになんない。こんなの先生に当てられたら即死するよ。
お願いだから、あたしには当てないで!
どこかの神様に願いを聞き届けられたのか。一回も当てられずに授業を切り抜けた。
「……あたし、帰るから、じゃあ」
魂が半分、抜けた状態でのそりと歩く。やつれた様子に周りは微妙な笑みで見送った。
――寝子高はおもしろかったけど、凄く疲れちゃったよ。
瀬莉は両腕をだらりと下げて帰路に就いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月06日
参加申し込みの期限
2016年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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