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寝子島高校
今日から転校生
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★寝子島小学校★
三年二組
廊下の窓から柔らかい朝陽が差し込んでいる。辺りを元気に走り回っていた生徒達が次々に教室へと向かう。
曖浜 瑠樹
は黄色い帽子を被り、ダボッとしたトレーナーに半ズボン姿で歩いていた。
クラスメイトの男子が抜き去り際に声を掛ける。
「早くしないと先生がくるぞ」
「そうだねぇ」
言いながらゆったりした歩みを続ける。男子は呆れた顔を改めてニヤリと笑った。
「職員室で聞いたんだけど、俺達のクラスに転校生がくるらしいぜ。しかも、二人だってさ」
「そうなんだぁ。ちょっと楽しみだねぇ」
瑠樹は目尻を下げた。少し足を速めて教室に向かう。
教室内は賑やかであった。歩き回る生徒が多く、会話が絶えない。
それとなく時間を気にする者が出始めた。廊下から足音が聞こえてきた。生徒の一人が、来た、と口にして全員が急いで席に戻る。
先生が教室に入ってきた。教卓の前に立つと明るい声で転校生の話を始めた。
瑠樹の隣に座っていた男子が身体を傾ける。
「な、俺が言った通りだろ」
「そうだねぇ。どんな転校生さんがくるのかなぁ」
ほとんどの生徒がドアに注目した。
「
北風 貴子
さん、
伊賀 解理
さん、どうぞー」
名前を呼ばれた順にぎこちない様子で入ってきた。転校生の貴子と解理は寝子島高校の制服を着ていた。どちらも眼鏡を掛けていて目に落ち着きがない。
俄かに生徒達がざわつく。代表するように一人が大きな声を上げた。
「おっきなおともだちだー!」
顔を赤くした解理が、すぐさま一角を指差す。けたたましい笑い声が反論を阻んだ。貴子は逆上したかのように、眼鏡ビーーム、と叫んで余計に収拾が付かなくなった。
一時間目は算数であった。解理は詰まらなそうに黒板を眺めている。
――この年で算数を習うことになるとは思いもしなかった。これも神魂の影響なんだと思うが、今のところ、悪質な感じはしない。しばらくは様子見かな。
制服のポケットからスマートフォンを取り出した。机の下で手早く操作する。貴子が眼鏡ビームを放つ瞬間が映し出された。
幼い子供を慈しむような目になる。
――見た目はクールで中身が残念な先輩も、可愛いというか、庇護したいというか。
これがあれか。ギャップ萌えなんだな。頭ではなくて心で理解したよ、ふ、ふふふ。
心の思いが少し漏れて口元に笑みが浮かぶ。ふと貴子のことが気になり、斜め後ろに目を向けた。
眼鏡ビームの真っ最中であった。対抗する男子が丸めた紙のような物を投げ付けた。大きく逸れて机の床を転がり、解理の足元で止まった。素早く拾い上げて中身を見ると、そこには拙い文字で『めがねビームおばば』と書かれていた。
解理の目が鋭くなる。握り締めた拳がプルプルと震えた。
「この割り算を誰に解いて貰おうかねぇ」
その声を耳にした瞬間、解理は閃いた。即座に前に向き直って手を挙げた。
「えっと、君は転校生の、伊賀さんだね。では、解いて貰おうか」
「僕ではなくて、いいんちょが答えてくれます」
「いいんちょ? それは誰のことだね」
「北風さんです」
解理が後ろを振り返る。貴子は速やかに席を立ち、腕を組んだ。
「飛び級を狙っている私には、とても簡単な問題ね。答えは四よ。その次の問題は二十一ね。最後は三。これでいいかしら」
「すごいねぇ。全問正解だよ」
生徒達がどよめいた。貴子は平然とした態度で座った。
解理は見回すようにして胸を張る。
「どうだ、ちびっ子達よ。これが真のいいんちょだ。凄いだろ?」
「すげぇよ」
「なんで、そんなに頭がいいの?」
一人の女子が不思議そうに聞いてきた。貴子は眼鏡の真ん中を中指で押し上げる。
「眼鏡ビームのおかげね」
怪しげな台詞を真に受けた生徒達は、おおー、と驚嘆したように一斉に声を上げた。
すかさず解理が話を合わせる。
「いいんちょ、眼鏡ビームを撃ち過ぎると眼鏡力(めがねぢから)が落ちるから、無理はいかんよ」
「わかったわ、眼鏡ビーーーム!!!」
「どこがわかったんだ!」
貴子の眼鏡ビームは方々で炸裂した。避けようとした瑠樹が、うわぁー、とイスから転げ落ちた。同じように数人が笑顔で引っくり返る。
冷静に見ていた
桃井 かんな
は溜息に似た声で呟く。
「ホント、子供だよね」
かんなは黒板に向き直った。開いていたノートに問題を書き写していく。その片隅には『めがねビーム』と丸っこい文字が添えられていた。
騒々しいながらも授業は進んで給食の時間を迎える。貴子はガツガツと食べた。傍にいた解理が口の周りに付いたシチューをハンカチで拭う。
「これからが真の眼鏡大戦の始まりよ!」
食べ終えた貴子が校庭を指差す。瞬時に踵を返し、教室を飛び出していった。慌てて解理が後を追う。興奮した生徒達が雪崩と化した。
瑠樹はすっくと立ち上がる。
「オレも参加するんだぁ。桃井さんも一緒に遊ぼうよぉ」
「私、そんなにヒマじゃないんだよ?」
前髪を弄るようにして席を立った。かんなはドアの方に歩いていく。教室を出る間際、後ろを振り返った。
「早くしなよ」
「わかったよぉ」
二人は一緒に校庭に向かった。
背の高い貴子は校庭を走り回っていた。血走った目で眼鏡ビームを連発する。方々で生徒がわざとらしく倒れた。
「なんだ、あれは?」
「眼鏡ビームってなんだよ」
異様な興奮に周囲の目が集まる。他の生徒達も加わって自ら編み出した眼鏡ビームを乱射した。
解理は困惑した顔で貴子の背中を追い掛ける。合間にスマートフォンを構えて写真に収めた。
――なんでこんな事態になるんだ。眼鏡ビームが流行るのか? いいんちょの姿が新鮮なのはいいが。
大人の僕には、さすがに眼鏡ビームは出来ないね。
横手からパンツルックの女子が大きな胸を震わせて走ってきた。
「眼鏡ビーム!」
「胸もげろビーーム!!」
解理が遣り返す。嬉々として逃げる女子を執拗に追い掛けるのだった。
翌朝、瑠樹は走って登校した。廊下を早足で進み、賑やかな教室のドアを笑顔で開けた。
「あれぇ、転校生さんがいないねぇ」
「寝ぼけてるのか? 転校生なんて、最初からいないだろ」
男子の声に、そうだよ、と周囲も同調した。瑠樹は納得できない表情で、かんなの元に向かう。
「桃井さんは覚えているかなぁ」
「もともといないじゃん」
机に頬杖を突いた姿で素っ気なく答える。その姿のまま、かんなは机の中から教科書を引き抜いた。反動でノートがずれて床に落としてしまった。
「オレが拾ってあげるよぉ」
開いた状態のノートを速やかに拾う。片隅には愛らしい文字で『めがねビーム』と書かれていた。
――やっぱり、転校生さんはいたんだねぇ。また、一緒に遊びたいなぁ。
瑠樹は満面の笑みを浮かべた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月06日
参加申し込みの期限
2016年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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