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今日から転校生
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一年二組・普通科
桐島 義弘
が見守る中、二人の自己紹介は始まった。
小島 海美
が、はい、と元気に手を挙げて前に出る。ツインテールを弾ませて笑顔で言った。
「ね子小1年1くみからきました、小島海美です!」
「海美、待つのだ!」
隣にいた
煌 白燕
が白いチャイナ服の裾を翻し、大きく踏み出した。海美を生徒達の目から見えないようにして義弘に赤い瞳を向ける。
「少し時間が欲しい!」
「手短にな」
頷いた白燕は海美の背中に手を回して窓際に連れていった。少し上体を屈めて耳元で囁く。
「理由はわからないが、私達は今日から高校生だ。小学生ということは隠さないといけない」
「そうなの?」
「そうなのだ」
「わかった。かくして、もう一回だね!」
納得した海美は元の位置に戻って笑顔となった。
「ね子小1年1くみっぽいところからきました、小島海美です!」
白燕は素の表情で首を傾げた。生徒達からは、可愛い、と好意的な声が多く聞かれた。
――問題はなさそうだな。
一安心したところで義弘に促された。
「わかっているとも」
表情に自信が満ちる。一つ結びの白い髪を勇ましく振って大きく一歩を踏み出した。横向きの姿勢で顔を正面に向ける。
「煌白燕だ、よろしく頼む!」
凛々しい、という声が大半を占めた。
二人は共に満足した様子で授業に備えた。
「始めるか」
義弘は細いフレームの眼鏡を軽く押し上げた。黒板に向かって問題を書いていく。片方の手で教科書を開き、生徒達に聞こえるように頁を告げた。クラスの担任から厳格な数学教師の姿に移行した。
海美は黒板に書かれた数式に目を丸くする。
――ぜんぜん、わからない! でも、がんばってノートにかこう!
ノートを開いて黒板の数式を書き写していく。しっかりとした数字に微妙にひしゃげた記号が混ざり合う。
――なんか、おかしいところもあるけど、ちゃんとよめるからへいきだね!
陽気に足を振って笑顔を見せる。
「この問題を小島、解いてみろ」
「え、わたし!」
「このクラスに小島はお前しかいないだろう」
海美はノートに目を落とす。頬をほんのりと染めて、うーん、と唸りながら身体を揺すった。
見兼ねた義弘が教科書の頁を捲る。
「数式を使えば解けるはずだ。転校初日なので該当する頁を教えよう」
「うん、おしえて!」
海美は満面の笑顔となった。『誰とでも仲良く』のろっこんが発動。相手の知識を共有した。
頭に浮かんだ答えを即座に口にする。
「5だ!」
「正解だ」
生徒達から惜しみない拍手が送られる。白燕は少し悔しそうな顔で手を叩いた。
「こんな難しい問題を……」
教科書と黒板を見比べて更に表情が険しくなる。
「それでは次の問題だ」
「あの、ヒントは?」
義弘は黙って海美を見詰める。会話が出来ない状態となり、窮地に追い込まれた。
――どうしよう! こたえがわからない!
すると周囲から囁く声が聞こえてきた。うん、そう、なるほど、と小声で返すことで会話が成立した。再び、ろっこんの力を得ることができた。
「こたえは7だ!」
「まあ、正解だ」
義弘は周囲に鋭い眼光を飛ばす。生徒達の慌てた様子に苦笑して授業を続けた。
休み時間になると海美は生徒達に囲まれた。女子の比率が高い。
「さっきの問題、よくわかったね」
「うん、みんなのヒントでわかった! もう、わすれたけど!」
「もう、忘れちゃったんだ?」
「うん、だからおうちでがんばる!」
可愛い、と女子の一人が海美の頭を抱え込む。
「わたしにも抱かせて」
「それなら私も」
海美は笑顔で揉みくちゃにされた。
「わたしがオモチャにされてる!」
「違うってー。楽しく遊んでるんだよ」
少し離れたところにいた白燕は決意を滲ませて言った。
「海美、次の授業で勝負だ!」
「ぱいえんおねえちゃん、たすけて!」
声が聞こえていないのか。何かを頻りに呟きながら自分の席に戻っていった。
ほんわかとした雰囲気を纏った
島岡 雪乃
が教室に入ってきた。手にした教科書を見た白燕の頬が上気した。
――ついに私の時代が来たのだ!
赤い瞳が静かに燃える。口を引き結んで英語の授業に臨んだ。
「それでは始めますね」
おっとりした様子で雪乃が黒板に英文を書いていく。待ち切れない白燕の両脚が細かく上下する。上体が前に傾斜して今にも駆け出しそうな姿勢を取った。
チョークを持つ手が止まる。ゆっくりと振り返って教卓に開いた名簿に目を落とす。
「この英文を誰に読んで」
「私だ!」
白燕は叫ぶと同時に跳んだ。手は真上の空気を切り裂いた。少女なりの挙手であった。
「あっ、それでは煌さん、読んでくれますか」
「もちろんだ! どこから見ても疑いようのない高校生の私が、その挑戦を受けて立つ!」
背筋を伸ばして黒板に書かれた英文を読んだ。見事な発音が一切の私語を奪う。静謐な空間で白燕は大きな動作を見せた。
「……あっ、終わりましたね。とても素晴らしいです。映画の一場面を見ているようでした」
「本当に凄い! 聞き惚れたよ」
「俺も! 大人びた表情にゾクッとした」
感動の波が大きくなる。小さな女優を万雷の拍手が取り囲む。
「そこまでされると、なんか照れる」
「煌さん、発音がネイティブみたいだったよ」
近くの席にいた男子が目を細めて言った。白燕は頬を染めて、そうか、と呟いた。
――顔は全然違うが、雰囲気は教育係に似ている。だからなのか、褒められると悪い気がしないな。
それに今の私は子供ではない。高校生なのだ。
「今日を楽しむ!」
その言葉の通り、白燕は高校生活を謳歌した。何事にも全力で当たった。体育の持久走では功夫で鍛えられた足腰の強さを存分に見せ付けた。ちょこちょこと走る海美には方々から黄色い声が集まった。
放課後、白燕は逸早く教室を抜け出した。
――教育係に高校生になった私を見せて驚かせてやる!
年の差が縮まった。恋人にもなれるかもしれない。その喜びを自覚しないまま、笑顔で学校を飛び出していった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月06日
参加申し込みの期限
2016年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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