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寝子島高校
今日から転校生
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★百鬼高校★
空は紫色に澱んでいた。平らな道はほとんどなく、異形の者が無秩序に徘徊していた。
「ここ、寝子島だよね?」
緑色の髪を弾ませて
桜庭 円
が歩く。何かの目印のように卒塔婆が突き刺さっていて、それに沿って足を動かした。
廃屋のような黒ずんだ建物が見えてきた。校舎の窓の何枚かは割れていて、薄暗がりに青白い光が手招きするように揺れている。
「あれが、寝子高?」
首を傾げながらも校舎に足を踏み入れた。鴬張りのように軋む廊下を進み、一つの教室に辿り着いた。
「ここっぽいね」
廊下にいても騒々しい声が聞こえてくる。声帯を握り潰したような呻き声に、なんだろう、と口にしてドアを開けた。
「彼女が転校生の桜庭円さんです」
「え、ボクのこと?」
座っていた女子が一気に首を伸ばし、円の耳元で言った。
「あなた以外に誰がいるのよ」
「うん、まあ、そうだね」
異様に後頭部が飛び出た先生に呼ばれ、円は全員と向き合った。
――壁っぽいのがいるね。猫耳はカチューシャじゃないよね。動いてるし。
ここって、妖怪の学校なのかなー? 先生はぬらりひょんっぽいし。
先生は円の方に顔を向けた。
「それでは桜庭さん、自己紹介をしてください」
「あっ、そうだね。ボクは寝子島高校からきた桜庭円だよ」
前に座っていた一本角の鬼が身を乗り出し、ひくひくと鼻を動かす。
「オマエ、なんか臭うな」
「え、そう? ちゃんとお風呂に入ってきたんだけど」
「そうじゃねぇよ。オマエ、人間臭いんだよ」
人間という言葉に一部の生徒が反応した。両手の爪が異様に伸びる。唇が捲れ上がって禍々しい牙が生えてきた。
――なるほど、そういうノリなんだね。
円は胸を張って宣言した。
「ボクは人間界に紛れ込んでいた座敷童です。よろしくお願いします」
「座敷童って本当か?」
「着物じゃないが」
制服姿の円をじろじろと見る。長い舌を垂らした一人が全体を眺めた。最後は念入りに胸を凝視した。
「どう見ても座敷童だろ。背と胸を見てみろよ」
「なるほど、そうだな。座敷童だな」
「ちんちくりんのつるぺたが、その証拠だな」
「納得してくれたかなー、は、はは」
顔で笑って眼に殺意を込めた。その冷気に晒された何人かは口を閉じた。
「桜庭さんの席はそこです」
「あ、どうも~」
周囲に頭を下げながら中程の席に着いた。隣には九本の尻尾を有した女性がいた。自身の柔らかそうな尻尾に座って足を組んでいる。
気位の高そうな相手に円はぎこちない笑みを作った。
「円ですー、よろしくねー」
「私は葉子、よろしくね。それと緊張しなくてもいいわよ」
「でも、妖怪の格とかあるんじゃないんですか」
葉子は尻尾を口元に当てて笑った。
「あなた、見た目とは違って考え方が古いわね。そのような概念はすでに失われたわよ」
「そうかなー、とは思ったんですけどね」
円は自然な笑みを見せた。
一時間目は英語であった。担当の先生は猿のように赤い顔をしていた。虎の四肢を持ち、蛇の尻尾が騒々しい生徒を威嚇した。
仔細を見て円が頷く。
――英語の先生は鵺みたいだね。
「それでは皆さん、ノートパソコンを出しなさい」
「え、ノートパソコン!?」
「あら、常識ではないですか」
葉子は艶然と微笑んで机上にパソコンを置いた。
「桜庭さん、早くしなさい」
「あのぉ~、ボク、田舎から来たんで……すみません」
「仕方がないですね。それでは隣の九重さんに見せて貰いなさい」
円は頭を下げて机を寄せる。葉子はパソコンを横に押し出した。
「それでは一昨日の続きから始めます」
黒板に丸められていたスクリーンを広げた。プロジェクターで英文を映し出す。先生は適宜、画面を拡大して重要な項目を暗唱させた。
「なんなの、この現代っぽい授業は」
「質問ですか」
「あっ、すいません。ちょっと慣れてなくって混乱しました」
先生の一睨みで円は押し黙る。
どっと疲れた放課後、葉子に自宅に誘われた。大きな屋敷の奥の部屋には巨大な薄型テレビが設置されていた。手前にはゲーム専用機が犇めき、銃型のコントローラーまであった。
「今日は市街地を攻めるわよ。桜庭さん、援護を頼むわね」
「は、はい?」
二人は黒煙の上がる世界に没入した。凶悪な銃器を手に敵兵を屠り、死体の山を嬉々として築いていった。
「あー、面白かったなぁ」
気付いた時には夕暮れの旧市街を歩いていた。自宅のアパートが見えると、円は笑顔で走り出した。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
皆さんには無理矢理に転校生にっていただきました。いかがでしたでしょうか。
各PCさんが自分なりに頑張って、今日という日を乗り越えました。
人外の世界に迷い込んだPCさんには書いている私もヒヤヒヤしました、はい。
結末がぼやけている話もありました。解釈に幅がありますので想像の翼を広げてくださいね。
素晴らしい物語が見えてくると思います(字数が足りなくなった訳ではありません、はい)。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
また、別のシナリオでお会いできることを楽しみにしています。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月06日
参加申し込みの期限
2016年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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