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炎と再生のサンクチュアリ
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● バードサンクチュアリ/黒き彼女の物語・1
一方。
真っ黒な炎をつぶさに観察できるバードサンクチュアリの中心に、クローネとお供の烏が変じた悪魔たちはいた。変装のつもりか黒いつば広帽子を被りサングラスをかけたクローネは、上空に増えた見回りの鳥たちを横目で見ながら、のんびりカウチに寝そべっている。
この状況でありながら、あたりは賑わいを見せていた。輪の中心ではいぬみんとあかりんが、ピンク色したフラミンゴたちとラインダンスを踊っている。はつなと雅人がクローネや悪魔たちにも、それと気づかず飲み物を運んでくる。まだ夏朝が描いた似顔絵は、彼らの元まで出回り尽くしていないらしい。
「ふんふ~ん、天吏ちゃんがうっとおしい輩を引き連れてってくれたから楽だわ~」
ワイングラスを受け取りそれを煽る。
と、赤い液体が口唇に流れ込む直前で、グラスを止めた手があった。
「よ。駄烏はん」
骨削 瓢
である。
「あぁら。あたし、ダチョウなんかじゃないわよ?」
クローネはサングラスを持ち上げ、無粋な瓢をねめつける。
だが瓢は、にやにや笑って勝手にクローネの隣に腰を下ろした。
はじめに取り出したのは、夏朝が周知して回っている女クローネの似顔絵の写し。
「……」
無言で瓢の意図を探ろうとするクローネに、瓢は、手の中の丸い物体を見せる。
「それは?」
「『ホルスの眼球』」――瓢は敢えて左右どちらかは言わない。だから、嘘じゃない。ブツを見せたのはほんの一瞬。すぐさまそれを握り込み、袂の中へ隠してしまう。
「これをおたくにやってもいいんだがね」
「……あんた、油断ならないのよねぇ。目的は?」
「目的? あっしは混沌を見たいのさ。最高の喜劇をね」
「喜劇、ね……ま、そんなので良ければ見れるかもね。不死鳥フェニックスの死ってやつが」
クローネの様子がいつもと少し違う。
どこかアンニュイとでもいうのだろうか。
「あんたの言葉が真実なら、目的は一致しそうじゃない? 眼、こっちにいただこうかしら」
瓢は広げられたクローネの掌の上に、『ホルスの右眼』を握った拳を掲げ、そこで動きを止める。
フェニックスか、クローネか。どちらにつくのが面白いだろうか。瓢はにやにや顔の下で考えている。
本当なら、左右両方を手に入れて、これからする質問に対して煙に巻く様な返答をしたら右眼を渡し、純粋な引っ掻き回しなら左眼を渡してクローネの悪戯に付き合うつもりだった。しかし瓢は右眼しか持っていない。だから、刀たちが戻ってきてこの眼球が左眼でないとわかるより先に、この交渉を終えなければならない。
(ぱっと見じゃあ右眼も左眼もわかるまい)
そう高をくくるも、少しばかり気が焦る。だが瓢はそれを隠し、しれっと道化の仮面を被り続ける。
「駄烏や、眼を渡す前に気になることがあるんだが、あの不死鳥は何なんだい? おたくが出張ってくるに足る危険なシロモノで?」
するとクローネは黒い炎を複雑な表情で見遣って言った。
「危険な代物じゃあない……あれは……あの不死鳥は、
あたしの父
よ」
◇
「やっぱり……」
フェニックスの長の前に跪き、人間姿のクローネの似顔絵を見せた
恵御納 夏朝
は、クローネと、炎に飛び込んだフェニックス――アカースとの関係を聞き、自分の予想が当たっていたことに嘆息した。
「ええーっ、クローネってフェニックスの子どもだったの!?」
たまたま飲み物を運んで来ていた
千鳥 雅人
がびっくりして声を上げる。
『天界にもここに似た浮遊岩群があるのは知っているか。あのカラスは、浮遊岩群の中にある大滝――
『天上の滝』
と呼ばれる場所にあるフェニックスの巣で生まれた、異端の子であったのだ』
なぜそんなことが起こったのか、彼女はどんな子ども時代を送ったのか、という問いにはフェニックスの長であっても答えられないようだった。長にわかるのは、ある時期を境にクローネの中に悪しき心が芽生え、大きな事件を起こして天界を追放されたということだけだ。
「そういえばここにきて初めて知ったんだけど、フェニックスってずっと死なないんじゃなくて、何度も生き返るから不死身なんだねー」
と雅人が言った。
「……死んでる間は、いったいどこにフェニックスは居るんだろう?」
『さて……魂だけの存在となって死の世界を旅し、夜明けとともにこの世に戻ってくると言われているが』
「炎と煙を目印にして、太陽から降りてくる……のかなぁ? お盆のご先祖様みたいなもの?」
『死と再生の間の記憶はないのだ。ゆえに幾度か再生を繰り返した私であっても真実は分からぬ』
「そうなの? どういった仕組みで生き返ってるのかがわかれば、今やってる儀式以外で復活させる方法とかも見つかるかもって思ったんだけどなー。皆を信用してないわけじゃないけど、二の手三の手は考えるに越した事はないものね!」
『賢い子よ。君の問いに答えられれば良かったのだが。……炎に飛び込む。再生する。その間何が起こっているのかは私たちにもわからぬのだ』
そういえば、と夏朝も質問する。
「フェニックス以外の存在が儀式の炎に飛び込んだら……燃え尽きてしまうのかな」
『無論。あれはただの火ではない。死と再生のための聖火なのだ。不死鳥でなければ死するのみ』
「なんか怖いね」
雅人はそれを聞き、身震いする。
「……ちなみに、炎が黒いまま太陽がてっぺんに昇ったら、どうなっちゃうの……?」
『アカースは二度と再生することはない。彼には真の死が訪れるのだ』
死。その言葉の重さに、夏朝も雅人も言葉なく顔を見合わせるばかりであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
77人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月01日
参加申し込みの期限
2016年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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