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● 幕間/クローネと天吏
くつくつと、赤い唇が嗤う。
それに合わせて濡れ羽色の羽根マフラーが女性の首元で揺れる。
その下はヌードではない。身体のラインにぴったりと沿った黒のドレスだ。
妖艶な女性に化けたクローネは、招待された悪魔や天使たちに紛れて平然と宴会に混じっていた。
木を隠すなら森の中。天使や悪魔のいくらかは、クローネの手下のカラスたちが化けたもので、彼らこそがクローネを隠す森の役割をしている。
そのクローネに付き従いながら、
大天使 天吏
は自分の羽根をそっと見遣る。
(……黒い羽があるから悪魔でもいいわよね)
本当のところ、自分が天使なのか悪魔なのかなんてどうでもいい。
白と黒。それは常に天吏の中に共存している。
それより。
「……クローネ様」
「なぁに?」
クローネが目の前にいる。その口唇で弓型の笑みを作って天吏を見ている。そのことの方が大事だった。
古代の神の多くがそうであったように、クローネもひどく人間臭いところがある。カラスなのに人間臭いというのはおかしいが、ようは、我が儘で自分勝手でひどくて欲望に忠実――人間が神とはこうあるべきと思うような聖人らしさからは縁遠い存在だ。翼ある、黒い、悪魔めいた神。
天吏は、そんな鳥の神たるクローネを友達だと認識している。いや、相手は仮にも神だから、友達と言ってしまったらおこがましいだろうか……尊崇というよりは親しい位置にいる、敬愛すべき相手。
だから天吏は、クローネに手を貸そうとしている。
(今の私の行動は、人間として考えれば……『友達が困っているから助けたい』かしら。恐れ多いけど)
「クローネ様。壺は?」
「ここよ」
クローネは、すぐそばに控えていた烏頭の悪魔のマントを指先ではだけて見せる。黒い。黒い。黒い蠢き。巨漢かと思われたその悪魔は、実は幾羽ものカラスがぎちぎちに組み合わさって形作られており、その中のちょうど腹に当たる部分に50センチほどの高さの細い壺が埋まっている。フェニックスの長の元から壺を奪ったカラスの一群は、皆がパニックに陥っている隙に、身の内に壺を隠した悪魔に変装したのだった。
壺自体は赤みがかった大理石でできていて、蓋の部分は鳥の顔になっている。
「壊しては……いけませんよね」
天吏は壺にそっと触れ、それからクローネに尋ねる。
「何故、魂の壺に鳥の装飾が?」
「鳥が魂を運ぶと信じられてるからじゃない? ほんとうかどうかは知らないけどムカシそんな風にきいたわ」
クローネは答える。
「ムカシ……」
――フェニックスが復活するなんて許さない……そうクローネは言っていた。その発言については尊厳の問題らしいので踏み込むつもりはない。だが……クローネの過去と今回の件は、なにか関係がありそうだ。
「カラスは、鳥の中でも特別なのですか?」
他の鳥とは違う特別な役割があるのかと思い尋ねてみたが、クローネの答えは投げやりだった。
「どうなのかしら? 汚れたシミみたいに思われることはあるけどね」
天吏はほかにもあれこれ聞きたいのを堪えて進言した。
「烏が魂の壺を奪ったのをみた人間が、クローネ様の存在に気が付いて壺を奪いに来るかもしれないです。もし蓋と本体で組み合わせてじゃないと効果を発揮しないのであれば、蓋をクローネ様が、本体を私が持って逃げ切るというのはどうでしょう」
するとクローネより先に、烏頭の悪魔の中にいるカラスたちが喝采した。マントの中にぎゅうぎゅうに詰まっていることにも、壺の重さにも、耐えかねていたのだ。
このとき遠目には、烏頭の悪魔の身体が奇妙にもぞもぞっと膨らんだように見えただろう。
「あんたたち静かに!」
クローネが一喝すると、烏頭の悪魔はぴたりと動きがとまった。
それからクローネは黙して天吏の意見を吟味した。
「悪くないわね。そうしましょ」
「では私は囮になります。手下の悪魔とカラスを数匹貸していただけますか」
「いいわよ」
物陰で、黒マントの烏頭の悪魔はばらけ、たくさんの烏と悪魔たちに変わる。
天吏は壺の本体を布にくるんで抱え、もう一つ似たようなダミーの壺も用意すると、幾人かの黒衣の悪魔とカラスたちとともにその場を飛び立った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
77人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月01日
参加申し込みの期限
2016年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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