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炎と再生のサンクチュアリ
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● バードサンクチュアリ/儀式の広場・4
「異常はないですか?」
綾辻 綾花
が、幾羽かの鳥たちとともに、黒い炎の上空を旋回している。
「はい、今のところは」
自警団に志願した若いフェニックスが几帳面そうな声で答える。
そんな彼の目の前に、白い羽根が一枚、舞い下りてきた。フェニックスは上空を見上げる。
そこにいたのは、純白のドレスに身を包み羽根飾りのついた杖を手にした女神のような
御巫 時子
と、よれよれの白衣の
五十嵐 尚輝
であった。
「その羽根はお守りです。少しでも元気になるように」
時子は、鳥たちの話を聞き、元気がないのを見て取ると、みんなに願いを込めた純白の羽根を届けて回っていたのである。羽根一枚一枚に特別な力があるわけではなかったが、『祈り』はときに大いなる力になる。
今もそうだ。時子の想いの籠った羽根は、確実にみんなの心を癒していた。
舞い落ちてきた羽根を受け取り、綾花は時子に礼を言った。
「ありがとうございます」
「ささやかですが……。ところで、私のお友達の雷鶏さんもフェニックスさんを守りたいようなんです。自警団のお仲間に加えてはいただけないでしょうか」
「ええ、もちろん。歓迎します!」
綾花が応じると、時子に従うように飛ぶ夜鷹――ヨタカさんの背にのるひよこの雷鶏さんが、ぴぃと啼いた。
決意の表れであるらしい。
「無理はいけませんよ、可愛いナイトさん」
時子は雷鶏さんの背を撫でて、綾花たち自警団のもとに送り出す。
するとヨタカさんもその場で旋回し始めた。
「ふふ、ヨタカさんも雷鶏さんが心配なんですね……ちょくちょく見てあげてください」
そこに、天使姿の
恵御納 夏朝
が飛んできた。
「綾辻さん! 御巫さんと五十嵐先生も。カラス、いた?」
「いいえ」
「私も……。でもこれって……」
「クローネだよね」「クローネですよね」「クローネさんでしょうか……」
夏朝と綾花と時子の声が見事に被った。きょとんとしているのは五十嵐先生だけだ。
まさか先生がこの事件に関係しているとは思えないが、時子は念のため訊いてみた。
「そういえば……尚輝先生はどうしてフェニックスを見守っているんですか?」
「はぁ、ただ好奇心からですが。夢とはいえ、再生する生物なんて、珍しいじゃないですか」
時子はろっこんで、先生の頭の小鳥さんとも話してみる。
小鳥さん曰く、先生の言葉に偽りはなく、本当に理系的関心のみらしい。
「で、クローネというのは?」
先生からの質問に、女子三人は顔を見合わせる。先生はどうも、ろっこんとか神魂とかを理解してないようなのだ。しかも、この状況も夢だと思っているらしい。
「えーっと……なんていうかな。この事件の容疑者だと思ってもらえれば……」
夏朝は言葉を濁した。綾花が補足する。
「さっき、『魂の壺』をカラスが奪っていきましたよね。クローネにはカラスの仲間がいるんです」
「カラス絡みであんなことしそうなの、クローネくらいしか思いつかないよ」
夏朝が言うと、時子は思案げに首を傾げた。
「では、壺を奪っていったカラスの中にクローネさんがいたんでしょうか……」
「うーん」
夏朝は考え込む。なんとなくあの中にクローネがいた気がしない。もしいたとしたら、もっとけたたましく騒いだのではないかと思うのだ。
「もしかしたら……別の姿で、紛れ込んでるのかも」
言って、それから時子を見遣る。
「そういえば御巫さんもいたよね、ほら、
『袋とじの世界』
に閉じ込められそうになったとき……」
「ああ……」
やや恥ずかしい思い出なので、時子は尚輝を気にして頬を染める。
「あのときクローネ、妖艶な美女になってたじゃない? もしかしたらあんな姿でいるかも……」
「そう……でしょうか……でも、あんな恰好の人はいなかったような……」
袋とじの世界でクローネは、羽根マフラーで際どいところを隠しただけというあられもない姿だった。
「服はなんとでもなると思う。姿を少し変え、天使か悪魔に扮する事も……見て」
夏朝はスケッチブックを取り出し、とあるページを開いた。
そこにはあのときの、妖艶な女性の姿が描かれている。
「たしかこんな感じだったよね」
「似てますね……この口唇のところ、もうちょっとこうするともっと似ているかも……」
時子の記憶も突き合わせて、夏朝は人間化したクローネの似顔絵の完成度をさらに上げていく。
「ありがとう。御巫さんのお陰で、すっごく似てる絵になったと思う」
それを見て、綾花が聞いた。
「これ、みんなにも見せていいでしょうか」
「もちろん」
そこで綾花は自警団の鳥たちを集め、「こんな人を見かけたら教えてください」と触れて回った。
「尚輝先生。私たちは奪われた壺を探しましょう……」
時子が先生の腕を取る。
「はい。カラスさんやこの顔の女性に注意しながら、ですね」
「ええ……」
飛び立つ時子と先生。夏朝も白い翼を広げた。
「僕は、他のみんなにもこのことを伝えるよ」
◇
その後、夏朝は、魂の壺を探すという
桜 月
、
呉井 陽太
、
楢木 春彦
らと接触を果たした。
「この顔を見かけたら注意して。御巫さんと五十嵐先生もすでに動いているから……」
「そうか。情報ありがとう」
艶っぽい悪魔姿の月が、静かに頷く。
夏朝はフェニックスの長たちにもこのことを知らせると言って去って行った。
それを見送り、春彦は「やっぱりか」と林檎を齧る。
「こんなコトしそうなヤツっつったらクローネしかいねぇだろ。壷持ってったカラス共も手下に違ぇねぇと思ってたぜ。呉井、それと桜も……協力してさっさと探して壷取り戻すぜ!」
正義感を燃やす春彦とは反対に、冷静に目を細めるのは陽太だ。
「なんで蘇るのをそんなに邪魔したがるんだ? もしクローネが魂に対して強い気持ちがあるならちゃんと話を聞きたいな……」
「ふーむ。皆真面目に考えてるんだな」
月が感心したように春彦と陽太を見た。
「私は壺を取り返したら礼にフェニックスの羽根とかもらえるかな、なんて思ってたよ。ドレスや水着の材料にしたいんだ」
「はは、月ちゃん服飾系だっけ。羽根、ね! 無事壺を取り返したらフェニックスに言ってみたらいいよぉ」
芸術科の先輩である陽太は、月の気持ちが分かったらしい。うん、と月は微笑む。
「そうしよう。さて、先ずは壺の在処を調べる所からだな。これは、鳥たちから目撃情報を集めるしか思いつかないが……」
「石の壺だったよな。持って逃げるにしてもあんなの持ってたら目立つし、元烏なら途中で疲れんだろ。どっか隠れてやり過ごしてんじゃねぇか?」
春彦が意見を述べると、陽太がポケットから
自作の粘土細工
を取り出した。
「ハーイ、探し物するならろっこんを発動させてこの子達でサンクチュアリをあちこち探し回ってみるよぅ」
陽太が指で突くとろっこん<CCC>が発動し、粘土細工の動物たちはまるで生きているかのように動き出して、一斉に四方に散っていった。
「視覚共有も出来るから早めに見つけられるといいんだけどー」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
77人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月01日
参加申し込みの期限
2016年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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