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ヒーローズ! ~魔女は偽りの慈悲を歌う~
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七緒 璃音
達が去った後――ノワールと名乗った少女は、そのかんばせから甘い笑顔を拭い取った。
「……はは、まさかこの俺がヒーローの味方をするとはな」
ぐしゃと艶やかな髪を撫でて、自嘲するように軽く口の端を上げるノワール。
相対する
尾鎌 蛇那伊
を見据える緑の眼差しは射るように鋭く、
「っははは! 益々面白い! お前、何を隠し持っているのだ?」
戦いの内に全て曝け出させてみせようと、その変貌ぶりに蛇那伊は笑みを深くした。
ノワールが、肩を竦める。
「さあ、何だろうな。……とにかく、約束したもんはしゃーねぇ」
高らかに、ノワールは『何か』達の名前を呼んだ。
辺りからとび出すは――それぞれ手に凶器を携えた険呑なぬいぐるみ達だ。
「っ……!」
研ぎ澄まされた五感が蛇那伊を振り返らせるが、それは常よりもほんの僅かだけ遅い。
相手が、明確に気配を持った生き物ではないからだ。
「さあ、ショータイムだ! 安心しな、命までは取りゃしねえよ!」
そいつを倒せ! と、ノワールは高らかに命じた。
クマのぬいぐるみがぶんっ! と振り下ろした斧が、蛇那伊の覇気とまともにぶつかり合う。
ラムネ菓子に強化された覇気は、不意を突いたその一撃をも弾き返したが、
「成る程……これは面白い趣向だ」
と、次々襲い来るぬいぐるみ達の、どうとも読みづらい攻撃にさしもの蛇那伊も舌を巻いた。
ぬいぐるみ達は、弾き返されても吹き飛ばされても、力尽きることを知らずに蛇那伊へと向かっていく。
けれど、ノワール――
滝原 レオン
の頬には、冷たいものが一筋流れていた。
(相性はいいが……決定打を与えんのは難しいな。ったく、化け物みてえな強さだ)
麗しいかんばせ、その眉間に僅か険しい色が乗る。
ノワールは、ラムネ菓子の力で異形化したレオンのロッコーンが彼と合体した存在だ。
愛らしい見目の魔法少女たるノワールの姿は、今のレオンにとって都合のいいものだった。
先の大戦中の交戦により、敵にも味方たる『アーク』にも命を落としたと思われていたレオンである。
しかしレオンは、何の因果か自らが生き長らえてしまったことを悟った後も、
(戻る、って頭はなかったな。自分の心に気付いちまったせいか……)
という次第で、組織に戻ることはせずに、身を隠しながら今日までの日々を生き抜いてきた。
ノワールとしての姿が、その生活にどれだけ資したかは語り尽くせない。
(それにしたって、まさか、この姿で戦うことになるとはな)
しかも、他でもないヒーローの為に、である。
そのことを思うと、厳しい戦いの最中ながら、レオンは苦く笑わずにはいられなかった。
母親を殺した政府を強く憎んでいたレオンだが、死の淵で、彼は気付いたのだ。
(本当は母さんの所へ行きたかっただけなんだってな……ああ、だからこうなのか?)
故に自分は、この騒動を耳にするや戦場に赴き、己の真の心を暴いた政府側につくような真似をしたのか。
政府への憎悪が薄れているのは事実だが、今ここに立つ理由は彼自身にも不明瞭だ。けれど。
「こうなったら、戦い抜いてやるよ! 死にぞこないらしく、どこまでも食らいつく!」
既に満身創痍のぬいぐるみ達は、それでもなお、蛇那伊へと向かっていく。
「ええい! 戯れはそろそろ終いだ!」
蛇那伊が叫び、渾身の一撃を犬のぬいぐるみの腹に叩き込んだ、その時。
「……何だ? 『モレイビー狩り』か?」
自身に向かって吹き飛ばされたぬいぐるみを難なく掴んで、男――
如月 庚
は呟いた。
突然の闖入者を見据える蛇那伊達の顔を、無遠慮に観察する庚。
「いよいよもって生き辛くなってきたもんだが……ま、関係ねぇか」
ひとりごちて、庚はぬいぐるみを投げ捨てた。
その瞳が、ぎらりと鈍い光を帯びる。
「『モレイビー狩り』だろうがそうでなかろうが、売られた喧嘩は全て買う。それだけだ」
見たところ、ぬいぐるみ使いは少女の方のようだが、
「今日は幸の多い日だな……お前も猛者だろう、匂いでわかる」
「ああ……俺に攻撃してきたのは、こっちか」
猛る蛇那伊の様子に、庚はそう判断を下した。
無頼のモレイビーである庚がここまでやってきたのには、理由がある。
『モレイビー狩り』によって棲家を破壊された庚。
彼は、その借りを返すべくこの戦いに身を置いているのだ。
売られた喧嘩を買う為、怒りの為、背負う為、己が信念の為。
庚は、折れるということも退くということも知らない男だ。
今は、街を行く中で話に聞いた『魔女』を探している最中なのだが、
「お前が売った喧嘩はもう買った。返品しろと言われても聞かねぇぜ」
という具合で、売られた喧嘩は買い取らなくては気が済まない。
庚が明確な戦意を見せるのに、蛇那伊は声を上げて笑った。
「返品など求めるものか! 是非高値で買っていってくれ!」
その方が戦い甲斐があるというものだと、蛇那伊は喜色を隠そうともしない。
庚は、額の傷痕を指になぞるや、右腕に蒼の輝きを宿した。
もう一度、傷痕をなぞる。
そうして庚は、高められた身体能力のままに、ぐん! と蛇那伊へと迫った。
引いた右の拳を、微塵の躊躇いもなしに相手へと叩き込む。
蒼の拳は覇気の鎧を貫き、身体を庇った蛇那伊の腕はみしりと鈍い音を立てたが、
「……やはり強いな。これは、益々心躍る戦いになりそうだ」
にやり、折れた腕の主は、心底愉快そうに口元に弧を描いた。
覇気が、見る間に蛇那伊の腕を修復していく。
「何だありゃあ……面倒くせぇ」
油断なく間を取りながら、庚は苦い顔でちっと舌を打った。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月28日
参加申し込みの期限
2016年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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