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ヒーローズ! ~魔女は偽りの慈悲を歌う~
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相対する
七緒 璃音
達の肌をピリピリとさせるほどに、
尾鎌 蛇那伊
の纏う覇気は強大なものとなっている。
頬を伝う汗の冷たさに、璃音はゾクリとした。
「だけど……今ここで『退く』って選択肢はないでしょうよ!」
ラムネ菓子を、口の中に噛み砕く。
璃音が念じるや、空中に幾らとも知れない『弾』が出現した。
常の戦闘スタイル通り、
泉 竜次
博士は璃音の前に身構えている。けれど。
(傷付けさせない……今回は絶対に、泉さんの事を守る!)
己の誓いを守る為の、全力の速攻。
全ての弾が、璃音の想いに応えるように蛇那伊へと向かっていく。そして――、
「成る程……だが、その力を以ってしても、最早俺は止められん!」
確かに蛇那伊を捉えたはずの弾丸は、しかし全て、彼の覇気に中てられて地に落ちた。
にぃと口の端を吊り上げる蛇那伊の拳が、ボキリと鳴る。
「では、次は俺から行かせてもらおう!」
ぐん! と、拳を引いて迫る蛇那伊。
泉博士が、掌を前に突き出して叫んだ。バリアが、彼の前に生まれ出る。
「っ、下がれ、璃音!」
らしくなく切羽詰まった声音だと、璃音にはそれがわかってしまった。
そして、そう感じた時には――璃音はもう、泉博士のことを突き飛ばしていて。
(ああ……丁度、この前と反対だな)
場違いな感想が、脳裏に過ぎる。
次の瞬間には、璃音は力を増した蛇那伊が操る拳法によって、近くの建物へと叩きつけられていた。
「っ、かは……!」
ずると、地面に落ちる。身体中が、ばらばらに引き裂かれたみたいに痛んだ。
(あーあ、これは、ヤバいかも……)
それでも致命傷には至らなかったのは、突然にターゲットが切り替わったせいだろう。
やっと準備運動が終わった、くらいの調子で肩を回しながら、蛇那伊が言う。
「何だ、予想外の動きだな。尤も、どう転ぼうと2人共を倒すことに変わりはないが」
「璃音!」
次いで、璃音は耳に馴染んだ声が自分の名を呼ぶのを聞いた。
大きくて、少し冷たい手が璃音の身体を抱き起こす。
霞む視界の中に泉博士の泣きそうに歪んだ顔を見て、璃音は無理矢理に笑った。
「……そんな顔、してないで……早く、逃げてくださいよ……」
蛇那伊の足音が、破滅に愛された、終焉を告げる音がゆっくりと迫ってくる。
逃げて、と璃音はもう一度告げた。
(この体ならいくら張ったって、いくら怪我したって構わないんだから)
幼い頃、『ヒーローズ・プロジェクト』に拾われエージェントとなった璃音。
彼女に組織への所属を勧めたのが、他でもない泉博士だった。
(泉さんがいなかったら、もっとずっと早くに、私は死んでたかもしれない)
幼い日のことを思い出しながら、璃音はゆっくりと立ち上がる。
「おお、良い目だ! そうこなくてはな!」
蛇那伊が、殊更楽しそうに笑った。
そんな蛇那伊のことを、璃音は真っ直ぐに睨み据える。
(正義とか悪とかあんま興味なくて、私が組織に所属してるのは彼がいるからで)
そう、だからこそ。
(恩返しとかそれ以上に、この人を死なせたくない!)
彼が死んだらどうしていいかわからなくなるからと、璃音は虚空にまた弾を呼んだ。と、その刹那。
「はぁい、こんにちはヒーローさん」
不意に、場違いなほど甘い少女の声が辺りに響いた。
突然に現れた少女の気配を瞬時に把握した蛇那伊が、彼女を鋭く見据える。
「お前……何者だ」
「うふふ、そんな怖い顔しないで? 私は『ノワール』」
ノワールと名乗った謎の少女は、璃音達の方へと声を投げた。
「あなた達、『聖女』を倒しに来たんでしょう? なら、こんなところで立ち止まってる暇はないわよ」
尤も、その様子じゃ聖女の元まで辿り着けるか知らないけれど、とノワールは微笑む。
「だけど、いいわ。負けるかもしれない賭けに乗ってあげる。ここは私に任せて」
訝しむ璃音達へとそう告げて――ノワールは、蛇那伊へと向き直った。
「ほら早く、走って! 私はあなたたちの味方。あなたたちは、聖女の元へと行きなさい!」
ここは私が食い止めてあげるとの言葉に、口元に弧を描く蛇那伊。
「面白い……全く、面白いな。その細腕で、俺を食い止めるか」
「あら? 強さは見た目で測れるとは限らない……存じているかと思ったのだけれど」
ノワールの返しに、蛇那伊は声を上げて笑った。
腹の底から、今の状況が楽しくて仕方がないというように。
「それは道理だ! ならばお前の強さ、俺に見せてみろ!」
我が覇道の糧となれ! と、蛇那伊は再び拳法の構えを取る。
今度は、ノワールに対して。その双眸を、爛々と輝かせながら。
ノワールが口元に手を当てて微笑する後ろで、泉博士は璃音を抱え上げた。
「ちょ、泉さん……!」
「いいから、じっとしていろ。今は退くぞ、璃音」
2人の姿が荒れた街並みの中に消えていく。
(去るを選ぶか。惜しくないわけではないが……)
蛇那伊の胸は、間もなく始まる目の前の少女との戦いに心地良く躍るのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
前回シナリオ
ヒーローズ! ~ハイパー・ロッコーン大戦~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月28日
参加申し込みの期限
2016年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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