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泡沫の夢・黒い少女の記憶 ~マシナリア・サイドストーリー~
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◆二章「暗い闇に囚われしタマシイ」
森の中に轟く雷光。
それは太い幹であろうと容赦なく貫き、焼け焦げた穴を穿つ。
何度目かの雷光が放たれ、常闇はこらえきれずに吹き飛んで地面を転がった。
「ふふ、あははは……全部、全部、全部消えてなくなれぇえぇぇぇぇぇぇェェーーーーッ!」
異形の右腕が強い稲妻を纏い、真っ直ぐに突き出されると衝撃波を伴った雷光がレーザーの如く放たれた。
雷光は地面を削り、轟音と暴風を巻き起こしながらいまだ動けぬ常闇目掛けて直進する。
常闇は寸前の所でワイヤーを伸ばし自らの身体を強制的に移動させ、辛うじて雷光を躱して身を隠した。
それを見ていた尾鎌は彼なりに考察を組み立てていく。
戦闘には直接参加せず、少し離れた位置に身を潜めイザナの行動を観察する。
それは決して仲間を見捨てた行為ではなく、後に繋がる必要な事なのである。
百戦敵を知れば危うからず、ということわざがある様に。
(今までの攻撃から見る限り、イザナの雷光にはパターンが二つあるようね。強と弱、といった所かしら。弱は速度重視で見てから避けるのは困難なようだけれど……稲妻が発生する分、強の方は見てから避けるっていうのでも問題はなさそう)
ここまでの戦いで暴れまわるイザナを観察し、彼は雷光の攻撃パターン、異形の腕による攻撃の情報を得ていた。
頭の中で彼は今までの見てきたイザナの攻撃パターンを基にシミュレーションを始める。
そこで、いくつかの疑問点が浮かんだ。
あの雷光がフルパワーで放たれたらどれくらい再チャージに必要なのだろうか、そもそも雷光と異形の片腕は同時使用はできるのかなどである。
その後も考える程に疑問点が尽きる事はなかった。
(駄目ね、まだまだ情報が少なすぎる。いずれ来るあのイザナとの決戦の時……その時に直接やり合えるように……少しでも情報を集めておかないとよね)
人知を超えた相手との戦いでは情報量がモノを言う。
触れれば危険な攻撃も放たれる予備動作がわかれば躱す事はそう難しくはない。
むしろ知らない事があるというのは一撃で殺されるかもしれない可能性を残すという事に他ならない。
仲間がいればフォローが望める為に情報量が少なくても勝利を収める事は容易いだろう。
だが彼女と一対一でやりあった場合、予測ができない攻撃があるという事は『死』の可能性をそれだけ残すという事なのだ。
(あの子達……イザナ、ツクヨミがアタシ達の世界のイザナミやツクヨミと同等の力を持った存在だった場合、いかに抗う力を持つアタシ達といえどただでは済まないかもしれない……もっと情報を集めないと、よね)
いまだイザナは敵を探し、辺りを破壊しながら歩き回っている。
所構わず雷光を放ち、射程距離に入り次第振るわれる異形の片腕の破壊力は容易には近づけない程であった。
だがそこに飛び込む人影が一つ。
それは――――
御剣 刀
であった。
彼は刀を抜き放つと振り向きざまに放たれたイザナの異形の片腕による一撃を受け止めた。
火花が散って拮抗する二つの力。
(ぐっ……重い、まともに受け続けたら、刀が持たなそうだ……ッ)
「人間、お前もお前もお前もお前もォォォォッッ! みんな、消えてなくなればいいッ!」
「よう、随分とお怒りなんだな。怒るのもわからなくはないが、お前には先にすることがあったんじゃないのか」
イザナは御剣の刀を弾き、後方へ跳びながら雷球を数発連続で放った。
御剣はろっこんの力で加速し、雷球の僅かな隙間を潜り抜ける。
直後、彼の背後で雷球が爆裂し地面に大きな穴を開けた。
「あの少女が死んでしまったのか、ちゃんと確実に確認したのか!? 瀕死ってだけで生きていたかもしれないだろッ!」
真一文字に斬撃を放つがイザナの攻撃に潰され、再び二人は鍔迫り合いの様に至近距離で押し合った。
お互いの息がかかりそうなほどの距離で二人は言葉を交わす。
「お前に何がわかるッ! 人間のお前が! あいつを殺した人間のお前に……何がわかるッ!」
「わかるさッ! お前が助けたかったあの子だって、人間だからだッ……!」
「黙れェェェェェェェェェーーーッッ!」
腹部にあてがわれたイザナの手の平に紫の光が収束していく。
御剣は加速し、イザナを蹴って急速にその場を離れたが発生したプラズマ球が彼の至近距離で爆裂した。
紫の光が目を焼くかの如く広がり、発生した衝撃波で御剣は大きく吹き飛ばされる。
数メートル程吹き飛んだところで地面に激突したが、衝突の勢いを転がる様にして辛うじて殺し、彼は致命傷を避ける事に成功した。
だがそのダメージは浅くはなく、ふらふらと立ち上がる事がやっとであった。
見れば、彼の先程いた位置は地面が大きく抉られもうもうと黒煙を吹いている。
「ぐっ……まともに受けていればひとたまりもなかったか」
刀を構えようとするが、御剣の全身に痛みが走り上手く構える事が出来ない。
至近距離でプラズマ球の超高温の爆発の衝撃波を受けたのだ、ダメージが軽いはずはなかった。
それでも震える腕で必死に刀を構える御剣の姿を背後の森から見る者がいた。
……
灯 斗南
だった。
「なんでそんなに必死になれるんだよ、僕達はこの世界の人間じゃない……助ける義理なんて、ないはすだ」
彼の目の前でぼろぼろになりながらも御剣はイザナへの説得を止めようとしない。
それを見た斗南の胸の奥が苦しく、そして熱くなっていく。
「あんなに身を犠牲にして戦ってみても……何もない――――何もいいことなんてなかったんだ」
拳を握り締め、自身に言い聞かせる様に言葉を吐く斗南は震えていた。
歯を食いしばり、過去の情景を思い浮かべる。
その時、衝撃波の余波が彼にも届き斗南は無防備な状態のまま吹き飛んだ。
視界が二転三転し、止まってやっと彼は自身が吹き飛ばされ、地面を転がったことを認識する。
「はは……何やってんだ、ほんと……結局、僕なんかがヒーローになれるわけ――――」
そう言おうとした時、彼の視界に自分の仮面が土に汚れ転がっているのが映る。
どうやら懐に入れて置いた物が吹き飛んだ時に落ちたらしい。
『お前の本当にしたかった事は……なんだ?』
そう聞かれているような気がして彼は誰に答えるわけでもなく言葉を吐く。
「僕の本当に、したかったことは……でも、僕じゃ、僕なんかじゃ……ヒーローなんて……」
『お前の守りたかった者は……なんだ?』
「僕が……守りたかった、者は――――」
目の前では仲間達がイザナの説得を続けている。
そのダメージは結して少ないものではなく、動くのがやっとという者もいるようだった。
それでも仲間達は諦めず、戦いながらイザナを説得している。
「僕は、僕の……守りたかった者は…………」
斗南は立ち上がり、仮面を拾うと自らの顔に装着した。
目を閉じ、ゆっくりと開く手の平に炎が煌めく。
それは赤く熱い、炎だった。
「イザナのためでもこの世界の人間のためでもない。今目の前にいる人達こそ、僕の守りたいものだったはずだ」
彼は身を屈めて地面を滑る様に疾駆する。
木々を潜り抜け、草むらを抜け、森を駆けた。
「壊してやる、全部ゥ……全部、コワシテヤルゥウウウーーーッ!」
悲しみの満ちた咆哮を上げ、異形の片腕を掲げるイザナの手の平に紫の光が収束していく。
(……間に合え!)
斗南は地面を強く蹴って跳んだ。
高く跳び上がった彼は右腕を振り被り、その一撃に全てを込めた。
激しく燃え上がる炎に包まれた右腕は業火の一撃となり、イザナに撃ち込まれる。
拳が命中した瞬間、凝縮された凄まじい熱量が解放され大爆発を起こす。
爆発により攻撃を中断され、イザナは地面へ叩き落された。
「がぅうあッ!」
防御姿勢ではない時の衝撃と熱量によるダメージ……軽いはずはないのだが、彼女は再び立ち上がる。
「人間、邪魔を……スルナぁァぁぁァーーーーッ!」
イザナを中心に闇が一気に凝縮され、放たれる。
黒い衝撃波はその場の者達を圧倒し、その抵抗力を確実に奪っていった。
その状況下の中でなおも動く人物――――
サキリ・デイジーカッター
。
彼はイザナにナイフを投擲し自らは森の奥へと走っていく。
「逃がすかぁッ! 人間ーーーッッ!」
黒いオーラを纏いながら尋常ならざる速度で地を駆けたイザナが彼の後を追った。
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ブロンズシナリオ(100)
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月25日
参加申し込みの期限
2016年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月01日 11時00分
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