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【星幽塔】第一階層 シャウラの泉へ
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【酒場にて】
エレノア・エインズワース
は、その日、朝早くからBar アストラルを訪れ、店の奥の一番目立たない席に陣取り、待ち人を待っていた。
エレノアの目的はステラから可能な限りの情報を引き出し尽くすことだった。
彼女は酒場に入っても、ほとんど水一つ口にせずに待ち人を待った。
そうしていると、思わぬ人物が酒場にやってきた。
「おや、そこにいるのはエレノアはん」
骨削 瓢
。おそらくはエレノアと似て非なる嗜好を持つ人物。
「こんなところで、酒の飲まずに誰かを待っているということは、おたくの待ち人はやはりステラはんかい?」
瓢の言葉に、エレノアは肯定とも否定ともつかぬ微笑を浮かべる。
「ということは、あっしらは目的を同じくする同志ということ。相席させてもらっても構わないよねぃ?」
瓢は返事も待たずに、エレノアとは斜向かいの席に座る。
エレノアとしても、ステラの逃げを封じるための手数は多いに越したことはないので、止めることはしなかった。
そして、程無くして、待ち人はやってきた。
エレノアは立ち上がり、そっとステラに近づいていく。
「こんにちわ、ステラ。また一緒にお話しましょう」
* * *
そんな
エレノア・エインズワース
の後ろ姿を、
骨削 瓢
は「にしし」と含みのある笑みで見送っていた。
(はてさて。あっしらの企みは上手くいくかねぇ)
程なくして、エレノアはステラを瓢達の席まで連れてきた。
「おお、ステラはん。会いたかったよぃ」
瓢はできる限りステラに警戒心をあたえないように笑顔で語りかけた。
「……えーっと、二人のお名前はエレノアと瓢であってるの?」
ステラは少し戸惑いがちに、そう訊ねてきた。
「おお、憶えててくれて嬉しいよぃ。ねぇ、エレノアはん」
エレノアは小さく頷いてから、またステラに向き直り質問を開始する。
「ステラ、また少し質問をさせてもらいますがいいですね。説明が苦手でも大丈夫。貴方が答えるのは、『はい』か『いいえ』かだけです。ただ分からない質問はしないので、頓狂なこと言い出したら私達もれいびに隠し事してると見做します。そこはそのつもりで。酒も後です」
「ふ、ふえええ!?」
ステラが困惑と混乱の声をあげた。
エレノアは、言葉遣いこそ丁寧だが、その質問のスタイルはどこか尋問じみてもいた。
(相変わらずだねぇ)
瓢は苦笑しつつ、ステラに助け舟を出すように和やかなに声をかける。
「まあ、エレノアはん少し落ち着いて。ステラはんもそう怖がらずに。はい、飴玉」
「ふぇ? あ、これとっても甘いなの! ステラの涙に似てるなの!」
瓢の飴玉に、ステラは少し機嫌を直したようだった。
宥めるような声をかける一方で、瓢も情報を得るための手は尽くしている。服の裾にはボイスレコーダーも隠してある。あとで言質を取るために必要だと思ったからだ。
「あっしらもね、おたくが困ってたら『タスケタイ!』とはおもってるんだよ。ただこの塔について何もわからないのが心配でねぇ。わかる範囲でいいから教えてくれないかい? いじわるで言ってるんじゃないんだ、オーブに火をつけるため必要な事なんだよ」
「……オーブに火をつけるために、必要なの?」
ステラは首を傾げる。少しは話を聞いてくれそうな気配が出てきた。
それを見て、瓢は視線で、エレノアに質問の再開を促した。
* * *
エレノアは頷き、質問を再開する。
「では、一つ目の質問です。ステラは、ののこさんやクローネのことを知っていますか?」
「……誰なの?」
「『はい』か『いいえ』で答えてくださいと言ったはずです」
「ふえ!?」
ぴしゃり、と言い放ち、それからエレノアは一つ息を吐き、質問を変える。
「では、次の質問。ステラがテオに会ったのは天界ですか? 地上ですか?」
「……てんかい? ちじょー?」
「天界は空の上の世界です」
「塔もお空の上なのよ?」
「はぐらかさないで。『はい』か『いいえ』で答えてくださいと言っています」
「ふえええ!?」
ステラがまた泣きそうになるので、瓢はまた二人の間に割って入る。
「じゃあ、あっしも一つ訊いてもいいかい? この塔はどうやって浮かんでいるんだい?」
「……う、うう。塔は浮いてるから浮いてるの」
「ほほう」
瓢は顎をさする。答えになっていない。
「では、ステラ。ステラがテオと出逢ったのは今年度の四月より前ですか、後ですか?」
「こんねんど? しがつ? じくーがゆがんでるから、よくわからないの……」
「……また時空ですか」
エレノアが頭痛を堪えるようにこめかみを抑えた。
「では、ステラ。次の質問です。――黒い影はテオにとって敵ですか?」
「わからないの。でも、影はイヤなやつなの。テオも影を見たらきっとそう感じると思うなの。あ、ステラ、そろそろ行かなくちゃなの!」
と、そのとき、ステラがはっと何かに気づいたように顔を上げた。
「……っ」
エレノアは、そういったステラの逃げ癖を警戒していた。
そのために席に連れてきたときから、握った手は放さなかったし、瞬間移動のような真似をさせないための対策も考えていた。
エレノアは、すぐさまテーブルの水にもう片方の手をやり、その水をステラにかけようとした。ろっこん《オールド・ジョーク》で、その場にステラを接着するためである。
だが、そのエレノアの手を何者かが掴んだ。
「お客様。当店のお水が、何かお気に召しませんでしたか?」
「……っ!?」
エレノアは目を見開いた。彼女の腕を掴んだのは、バーのマスターだった。
次の瞬間、エレノアがもう一度ステラに視線を戻したときにはステラは完全に姿を消していた。
(邪魔が入りましたね……)
エレノアは悔しそうに歯噛みしつつ、もういないステラの席をいつまでも睨み続けるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月14日
参加申し込みの期限
2016年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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