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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第四階層 蹂躙せしは鋏もつ……？！
急：さあ蟹を楽しもう！
熱戦が繰り広げられ、お陰で蟹は家や階層そのものを食べる事をやめる。蟹の大半が討ち取られると、蟹たちは急に大人しくなり、湖へと帰っていく。
その様子を見て居た者たちは、どうにか階層崩落の危機は去った事を悟り、歓声を上げるのであった。
隠れていた住人達も状況を知り、１人、また１人と姿を現す。帰りに住人と出くわした小山内 海や八神 修などはお礼を言われたようだ。
冒険者達が奮戦している間も、恵御納 夏朝は第四階層を走り回り、蟹を回収しては北の祠へと運んでいた。そこで待ち構える旅鴉 月詠が次々に料理を作っては卯木 衛が食べさせていたのである。
冒険者達が戻ってからは調理に回るメンバーもおり、とても賑やかになった。
住人から野菜や他の魚介、調味料などを入手した月詠は、巨大な鍵を利用して蟹の頭部を殴って捕獲しながら北の祠へ来た。因みに怪我防止のため鋏は縄で縛っておいた。
運搬の際ろっこんを使おうとしたがアカリや夏朝が手伝ってくれた。その為精神力の温存ができている。
竜に問いかけると、蟹は殻ごと食べるとの事だったのでそのまま塩茹でに。その他にも蟹を手際よく解体し（盗賊のスキルが生かされているらしい）、ピラフやペスカトーレ、かに玉に。
ちなみに、調理中、蟹の脚から肉を取り出す際、衛とこのような会話を交わしていた。
「蟹甲殻類大腿部歩脚身摘出具を使わざるをえない！
蟹甲殻類大腿部歩脚身摘出具の使用を申請する！！」
「承認！ 蟹甲殻類大腿部歩脚身摘出具の使用を許可する！」
言った後、２人はものすっごくすっきりした顔になっており、たまたま聞いていた夏朝とアカリに突っ込まれた事を付け加えておく。
「ん？」
もっしゃもっしゃと焼き蟹を頬張っていた楢木 春彦はあちこちで上がる歓声に気づき、顔を上げた。彼は近くにいた蟹に体当たりなどされたりしてぼろぼろだったが、焼き蟹にしたりして倒し、食事中だったのだ。今は、北の祠の近くで休憩がてら食事中である。
「どないしたん？」
傍らで蟹の刺身を作りながらもつまみ食いしていた服部 剛が首を傾げる。彼もまた、住人にお礼を言われ、気分がよくなっていた。
「いや、周囲にいた蟹が消えたなーって。それになんか聞こえる」
「大方、蟹討伐が終わったんやろ？」
春彦の言葉に頷きながら、剛は「やっぱ竜さんにもおすすめやなぁ」と表情を綻ばせた。そして、ちらり、と春彦を見る。春彦はじつにいい笑顔で蟹の腹を幾つも手渡した。
「先輩、この身の詰まった腹んトコどーっすか？ 旨みたっぷりでお勧めっすよ！」
「ちょ、楢木！ 腹ばっか寄越さんでぇなっ！ 剛さんにも脚を……」
と、つっこむ剛だが器用に甲羅をはがし、食べられない場所は全部剥ぎ取る。そして真ん中から真っ二つにし、足に繋がる場所の薄い殻を取る。すると、ぎっしりと詰まった身が姿を現した。
その手際のよさに春彦がまじまじと見ていると、剛はにっ、と笑った。
「何物欲しそうな目で見てんねん！ 脚と交換してくれるんならええで？」
「ホント？」
すると、春彦は蟹の脚を分けてくれた。剛はそれを身と交換すると、脚肉を堪能してから蟹の刺身を竜へと持っていくのだった。
その背中を見送りながらも、春彦は懐から小さなぬいぐるみを取り出した。ここに繰る途中で拾ったのだが、住人の落し物だろうか？
（あとでシドニウムに聞いてみるか）
春彦はぬいぐるみに小さく笑いかける。彼は懐にそれをしまうと湯で蟹の準備をはじめるのだった。
祠の前には、大きな白い毛玉が寝そべっていた。ふわふわの白い毛に、どこか狼を連想させるような耳。だがその口はイヌ科の動物のものではなく、口からわずかにはみ出した牙といい、白い毛からわずかに見えるパールのようなうろこといい、竜のようである。
その額にはオーブがあるが、火はまだ灯っていない。衛やアカリが料理を運んでいるが、まだ足りないようだ。
「大丈夫なの～？」
「もっと……食べたい……」
竜の傍らには、心配そうな顔のステラ・ラ・トルレがおり、彼女の声に竜はへろへろとした声で答えていた。
「やっぱでっかい……」
「あぁ、でかいな」
そんなことを言い合っているのは衛と来島 アカリである。背後ではばりばりと月詠や桜庭 円などが調理している。
白い竜は、お腹が空きすぎているのか、ぐったりとしている。だが、衛とアカリが料理を運ぶと、匂いに釣られてどうにか顔を上げた。
「おまちどう。蟹のさしみ追加やで～」
剛が料理を持ってくると、竜は嬉しそうに喉を鳴らし、早速もぐもぐと食べていた。
「とてもよろこんでるの～」
「ステラも食べるか？ まだまだあるんだしさ」
熱戦が繰り広げられ、お陰で蟹は家や階層そのものを食べる事をやめる。蟹の大半が討ち取られると、蟹たちは急に大人しくなり、湖へと帰っていく。
その様子を見て居た者たちは、どうにか階層崩落の危機は去った事を悟り、歓声を上げるのであった。
隠れていた住人達も状況を知り、１人、また１人と姿を現す。帰りに住人と出くわした小山内 海や八神 修などはお礼を言われたようだ。
冒険者達が奮戦している間も、恵御納 夏朝は第四階層を走り回り、蟹を回収しては北の祠へと運んでいた。そこで待ち構える旅鴉 月詠が次々に料理を作っては卯木 衛が食べさせていたのである。
冒険者達が戻ってからは調理に回るメンバーもおり、とても賑やかになった。
住人から野菜や他の魚介、調味料などを入手した月詠は、巨大な鍵を利用して蟹の頭部を殴って捕獲しながら北の祠へ来た。因みに怪我防止のため鋏は縄で縛っておいた。
運搬の際ろっこんを使おうとしたがアカリや夏朝が手伝ってくれた。その為精神力の温存ができている。
竜に問いかけると、蟹は殻ごと食べるとの事だったのでそのまま塩茹でに。その他にも蟹を手際よく解体し（盗賊のスキルが生かされているらしい）、ピラフやペスカトーレ、かに玉に。
ちなみに、調理中、蟹の脚から肉を取り出す際、衛とこのような会話を交わしていた。
「蟹甲殻類大腿部歩脚身摘出具を使わざるをえない！
蟹甲殻類大腿部歩脚身摘出具の使用を申請する！！」
「承認！ 蟹甲殻類大腿部歩脚身摘出具の使用を許可する！」
言った後、２人はものすっごくすっきりした顔になっており、たまたま聞いていた夏朝とアカリに突っ込まれた事を付け加えておく。
「ん？」
もっしゃもっしゃと焼き蟹を頬張っていた楢木 春彦はあちこちで上がる歓声に気づき、顔を上げた。彼は近くにいた蟹に体当たりなどされたりしてぼろぼろだったが、焼き蟹にしたりして倒し、食事中だったのだ。今は、北の祠の近くで休憩がてら食事中である。
「どないしたん？」
傍らで蟹の刺身を作りながらもつまみ食いしていた服部 剛が首を傾げる。彼もまた、住人にお礼を言われ、気分がよくなっていた。
「いや、周囲にいた蟹が消えたなーって。それになんか聞こえる」
「大方、蟹討伐が終わったんやろ？」
春彦の言葉に頷きながら、剛は「やっぱ竜さんにもおすすめやなぁ」と表情を綻ばせた。そして、ちらり、と春彦を見る。春彦はじつにいい笑顔で蟹の腹を幾つも手渡した。
「先輩、この身の詰まった腹んトコどーっすか？ 旨みたっぷりでお勧めっすよ！」
「ちょ、楢木！ 腹ばっか寄越さんでぇなっ！ 剛さんにも脚を……」
と、つっこむ剛だが器用に甲羅をはがし、食べられない場所は全部剥ぎ取る。そして真ん中から真っ二つにし、足に繋がる場所の薄い殻を取る。すると、ぎっしりと詰まった身が姿を現した。
その手際のよさに春彦がまじまじと見ていると、剛はにっ、と笑った。
「何物欲しそうな目で見てんねん！ 脚と交換してくれるんならええで？」
「ホント？」
すると、春彦は蟹の脚を分けてくれた。剛はそれを身と交換すると、脚肉を堪能してから蟹の刺身を竜へと持っていくのだった。
その背中を見送りながらも、春彦は懐から小さなぬいぐるみを取り出した。ここに繰る途中で拾ったのだが、住人の落し物だろうか？
（あとでシドニウムに聞いてみるか）
春彦はぬいぐるみに小さく笑いかける。彼は懐にそれをしまうと湯で蟹の準備をはじめるのだった。
祠の前には、大きな白い毛玉が寝そべっていた。ふわふわの白い毛に、どこか狼を連想させるような耳。だがその口はイヌ科の動物のものではなく、口からわずかにはみ出した牙といい、白い毛からわずかに見えるパールのようなうろこといい、竜のようである。
その額にはオーブがあるが、火はまだ灯っていない。衛やアカリが料理を運んでいるが、まだ足りないようだ。
「大丈夫なの～？」
「もっと……食べたい……」
竜の傍らには、心配そうな顔のステラ・ラ・トルレがおり、彼女の声に竜はへろへろとした声で答えていた。
「やっぱでっかい……」
「あぁ、でかいな」
そんなことを言い合っているのは衛と来島 アカリである。背後ではばりばりと月詠や桜庭 円などが調理している。
白い竜は、お腹が空きすぎているのか、ぐったりとしている。だが、衛とアカリが料理を運ぶと、匂いに釣られてどうにか顔を上げた。
「おまちどう。蟹のさしみ追加やで～」
剛が料理を持ってくると、竜は嬉しそうに喉を鳴らし、早速もぐもぐと食べていた。
「とてもよろこんでるの～」
「ステラも食べるか？ まだまだあるんだしさ」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年08月27日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年09月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年09月03日 11時00分
