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【星幽塔】第四階層 蹂躙せしは鋏もつ……?!
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食事の席から離れた場所で、ある程度空腹が紛れた月は蟹の殻をみていた。
「巨体を支える強度は防具や道具に使えそうですね。鋏の部分も武器の素材に有効化と」
先程まで天ぷらや酢ものなどを作りまくっていた
八神 修
はこの蟹の殻が有効利用できるのではないか、と考えたらしい。事実余った蟹を食材や堆肥として『ねこよろず』で売ろうか、と考えているぐらいである。
「運搬なら私のろっこんが使えるぞ」
月詠が沢山の殻を前に申し出、月は修に相談してみよう、と言った。
その頃、修がズワイの蟹味噌とセイコ赤子が贅沢な蟹丼をステラと竜に作ってくれていた。
「なんだか贅沢な気分なの~」
「実に美味いな」
ステラはおいしそうにむしゃむしゃ。そして、竜もすごく喜んでくれた。
「俺は八神修。君は?」
「私はカドュケウス。この階層の番人だ」
番人と名乗った竜は真面目に言ったつもりだろうが、口元に蟹の肉がついているため威厳がなかった。
出来上がった蟹グラタンを持ってきた由貴奈はそんな彼に何気なく問いかける。
「じゃ、カドュケウス。どんな味付けの物がすき?」
「私は劇的に辛かったり苦かったりしなければ、何でも好きだ」
その言葉に「そう……」と頷いた由貴奈だったが、なにか閃いてしまった。彼女は「ちょっとまってて」と言って再び調理班に加わると手際よくクッキーの種を作る。そしてそこへ蟹味噌と蟹の身を入れて混ぜていた。どうやら閃いたらしい。
(店のメニューに入れられるかな? どうせならカドュケウスにも味見してもらおうそうしよう)
この後、以外にも煎餅っぽい味となって好評となる蟹味噌クッキー。それがお店に並ぶかは未知数だが、カドュケウスには大好評だった事を付け加えておく。
次に問いかけてきたのは焼き蟹を持ってきた刀である。彼はいつの間にかやって来ていたシドニウムとカドュケウスにこう切り出した。
「そういえば、この塔って竜が多いよな。一階層と二階層にはいたし、もしかしたら三階層やこの上の階層にもいるのか? それに、なぜ居るのかも気になるんだ」
「うーん、それについては、我輩も知らないのだよ」
困ったような声色で、シドニウムが言う。
「この階層には昔から竜が居て、住人を見守ってくれているのだがな」
そう言いながらちらり、とカドュケウスを見、僅かに微笑んだ。それになんだか暖かいものを感じつつも、衛がふと、竜と医者に問いかける。
「そういえばだけど、
アステリズムって、君の事か? あっちの医者っぽい気もするんだけどさ
」
「「あっ」」
揃った面々はそこで漸くその事を思い出した。確かに一部気にしている者もいたが。そして、シドニウム本人もまた何か思い出したような顔になる。
「研究や仕事で
すっかり忘れていた
」
その言葉に竜が尻尾を振ってシドニウムをたたき、彼はばつが悪そうな顔になった。
「じゃあ、改めて自己紹介をしよう」
シドニウムは白衣を正すと静かに言った。
「我輩は、アステリズムが1人、かに座のシドニウム。そして、この竜は我輩の親代わりでもあり、この第四層の番人、カドュケウスだ」
「私は、風の竜。かに座のアステリズムを補佐し、この階層を守る番人を務めている」
1人と1頭の言葉に、全員が神妙な面持ちになった。彼はステラの頭を撫で、恭しく彼女を竜に乗せる。ステラは「わーいなのー♪」と視界が高くなった事を楽しんでいるようだ。
(だからあの時……)
衛は、シドニウムから礼を言われたときの事を思い出す。親代わりの世話をしてくれたのならば、確かに納得がいく。
そして、よく見れば竜の額にあったオーブに炎が灯り、キラキラ輝いている。いつのまにか、祠の奥に階段が現れていた。どうやら、第五階層への道が開かれたようだ。
(じゃあ、シドニウムが解決方法を解っていたのは、この竜のおかげだったのか)
サキリが納得の言ったような顔で頷く。しかし、かにが増えた原因については判らなかったので、1人と1頭に聞いてみる。と、シドニウムが申し訳ないように口を開いた。
「恐らく、この塔に異変を起こそうとしたものの仕業だと我輩達は思う。そんな予感でしかないのだが……」
彼は改めて冒険者達に向き直り、両目を見せた状態で全員を見渡す。よく見れば、左目を囲むようにかに座の印が現れていた。
「こうして、君たちのお陰でトラブルは解決した」
先程よりも凛々しい様子で、ありがとう、と頭を下げる。そして、優しい眼差しのまま、言葉を続ける。
「こうして塔を攻略していく事を、我輩は嬉しく思う。この先も色々あるだろうが、君たちならきっと乗り越えていける。そう、信じているぞ」
シドニウムはそういい、にっこりと笑った。
こうして、第四階層での冒険は終わる。だが、炎が灯されたオーブはまだ4つである。果たして、『星の力』を得た冒険者達は、全てのオーブに炎を灯すことができるだろうか? そして、その先に待ち受けるものとは一体なんだろうか……。
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
菊華です。
今回は第四階層のかにパニックにお付き合いいただきまことにありがとうございます。
時間が惜しいので解説行きます。
まだリアクションを読まれていない方は読み終わった後こちらをご覧ください。おねがいします。
*今回の判定
実はこっそりイベント表を用意していました。
ダイスの出目の合計でなにが追加で起こるか、と……。その結果落し物を拾う方と住人にお礼を
いわれる方が多かったように思います。
(一応、個人コメントにも記しておきます)
皆さんのアクション、実に楽しくてうれしく思います。
工夫やらPCさん同士の関係やらが見られてほくほくです。
それに、蟹に対するアクションもおもしろく、『星の力』の使い方が上手い人も。
「そういう使い方もありか!」と楽しませてもらいました。
そして、皆様のおかげにより第四階層クリア。
竜、カドュケウスの額にあるオーブに火が灯り、第五階層への道が開けました。
因みに、あの後蟹は、住人も一緒に食べました。
そして第四階層の被害に関しては住人だけでどうにかなるレベルでとどまりました。
文字数の都合で書けませんでしたが、ご了承下さい。
そして第五階層。担当さんはミステリアスな世界を描くのを得意としているあの方です。
よろしくおねがいします。
それでは今回はこれで。また星幽搭でお会いしましょう。
菊華 伴でしたっ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月27日
参加申し込みの期限
2016年09月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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