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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【星幽塔】第四階層 蹂躙せしは鋏もつ……？！
「きゃあ～～！ わらわらきます～っ！！」
『魔風の光』で調節していた美咲紀だが、蟹の数が勝って風では追いつかない。飛び掛ってくる蟹をどうにか追い払っていると……？
「にぎりだまぁっ！」
叫び声と共に放たれる、圧縮された空気。そして、噴射されたつぶてが記された軌跡にそって放たれ、蟹を怯ませる。
『だいじょうぶ？』
とスケッチブックを見せたのは小山内 海。握 利平と共に助っ人に来てくれたようだ。だが、蟹を倒してきたのだろう、海も利平もちょっとぼろぼろである。
「あ、ありがとうございますっ！ お２人こそ大丈夫です？」
美咲紀は花を手にくるり、と舞う。己のろっこん『舞花の祈り』により、２人の傷は少しずつ癒えていく。利平が持っていたシドニウムお手製傷薬も効果を発揮し、３人とも傷が完全ではないにしろ癒えた。
「こっちこそ、ありがとな。ほら、あっち見てみろよ！」
利平が礼を述べ、視線の先へ指差す。そこには大きな蟹を捕らえ、運ぼうとする修と月、由貴奈の姿があった。
『みんなで、運ぼう？』
「大漁ですね！」
海と美咲紀が顔を見合わせて笑うと、利平も大きく頷く。
「それじゃ、大漁旗をあげなくちゃなっ！」
『でも、はたがないよ？』「そうですよー」
海と美咲紀の言葉に、利平はどやっ、とした顔で叫ぶ。
――安心しろ！ 俺の股間は（大漁旗柄トランクスを穿いているから）常に大漁だ！！
↓これ
「……いみがわかりません」
美咲紀の言葉に海が頷いた。
湖でも戦いは繰り広げられていた。刀は脳裏で撃鉄を『ガチンッ』と落とし、円を抱えたまま水面を走る。刀のろっこん『加速』の進化能力によるものだ。
湖を調べたいという円を手伝おうと使ったのだが……今はちょっと状況が違う。立ちはだかるように大きな蟹がはさみを振るっている。
「舌噛むぞ。口を閉じておけよ」
刀が叫ぶ。どうやら能力が切れる直前らしく、彼はぽーん、と飛び跳ねた。再び脳裏で撃鉄を落とし、水面を走っていく。
円は牽制にと『魔火の光』を生かして蟹の目へ炎を放つ。そして、ちらり、と振り返れば逃げ道を塞ぐかのように、湖の周りにも蟹が集まっていた。
だが、２人を見かけたのだろう。七峯 亨と水上 桜、『ザ・ストレイト』（風雲児 轟）が只管蟹と対峙していた。
「ここからなら……っ」
少し高台になった場所から、桜が的確に蟹を仕留めていく。畔では、『ザ・ストレイト』が見事な身体捌きをみせ、飛びかかったり、鋏を振り回したりする蟹を次々に打ち落としていく。
（あ、こっちの方が速い）
罠は小さい蟹に効果があればいい、と思っていた程度。やはり、身体を動かした方が性に合うらしい。
こちらは１ｍを越すタラバガニたちが打ってくるビームを鮮やかに交わし、隙を見て拳を振るう。
「そっちは任せたっ！ って結構派手にやってんなぁ！」
ハルバードの斧の部分で薄紅の蟹を撃ち、気絶させていた亨。彼はビームの威力に「服破けるっ！！ HP半減したときの差分立ち絵みたいにさっ？！」と若干畏怖を憶えたようだ。事実、彼のローブは掠めたビームの所為で右腕の袖が半分焼け落ちているし、『ザ・ストレイト』のマントも半分焼け落ちている。
亨は『ザ・ストレイト』の傷を『癒しの光』で治癒し、周囲の蟹を攻撃する。円と刀は湖の中ほどまで行っている。ここからでは『治癒の光』が届かない。
（あの２人も、後で治療だな）
亨は静かに頷き、蟹との対峙に意識を戻した。
帰路の確保（？）は出来ているといってもいい。刀は、ちらり、と円を見た。ようやく、攻撃できるほどに近づいた。円は先程から炎を放射タイプに変え、視界を防いでいた。
「刀くんっ、パージ！！」
「よしきたあっ！！」
円の掛け声と共に、刀は円を放り投げる。蟹は鋏を振り上げ、円を捕らえようと構え、そこへと最大の炎を噴射する。翻るスカート、奔る疾風。一陣の風となった刀は腹へと潜り込んだ。そして、えいや、と腹を貫き、そのまま豪快に振り下ろして切り裂いた。
派手な音を立てて倒れる蟹が沈もうとするも、そこにかけられる網。状況を把握した『ザ・ストレイト』が、近くの船に乗ってきてくれたようだ。
「その蟹、運ぶの手伝うぜ！」
「ナイスファイトだったなっ！」
船には亨と桜も乗っており、亨はすかさず円と刀に治癒の光を施す。その傍らで、桜はでかい蟹を見、思わずため息をついた。
「本当に、おっきいわね……」
こんなのがいるなんて、と再びため息をつく桜に、円はにっこり笑った。
「みんなで食べたらきっとおいしいよ！」
円の笑顔に、桜はちょっとだけ苦笑する。
（や、やっぱり蟹は遠慮したいかな……）
だが、元気な笑顔を見せる先輩に、桜はきっぱりと言えない桜なのであった。そして、『ザ・ストレイト』はいつの間にかかにフォークを手にし、「誰のだろう？」と呟くのだった。
『魔風の光』で調節していた美咲紀だが、蟹の数が勝って風では追いつかない。飛び掛ってくる蟹をどうにか追い払っていると……？
「にぎりだまぁっ！」
叫び声と共に放たれる、圧縮された空気。そして、噴射されたつぶてが記された軌跡にそって放たれ、蟹を怯ませる。
『だいじょうぶ？』
とスケッチブックを見せたのは小山内 海。握 利平と共に助っ人に来てくれたようだ。だが、蟹を倒してきたのだろう、海も利平もちょっとぼろぼろである。
「あ、ありがとうございますっ！ お２人こそ大丈夫です？」
美咲紀は花を手にくるり、と舞う。己のろっこん『舞花の祈り』により、２人の傷は少しずつ癒えていく。利平が持っていたシドニウムお手製傷薬も効果を発揮し、３人とも傷が完全ではないにしろ癒えた。
「こっちこそ、ありがとな。ほら、あっち見てみろよ！」
利平が礼を述べ、視線の先へ指差す。そこには大きな蟹を捕らえ、運ぼうとする修と月、由貴奈の姿があった。
『みんなで、運ぼう？』
「大漁ですね！」
海と美咲紀が顔を見合わせて笑うと、利平も大きく頷く。
「それじゃ、大漁旗をあげなくちゃなっ！」
『でも、はたがないよ？』「そうですよー」
海と美咲紀の言葉に、利平はどやっ、とした顔で叫ぶ。
――安心しろ！ 俺の股間は（大漁旗柄トランクスを穿いているから）常に大漁だ！！
↓これ
「……いみがわかりません」
美咲紀の言葉に海が頷いた。
湖でも戦いは繰り広げられていた。刀は脳裏で撃鉄を『ガチンッ』と落とし、円を抱えたまま水面を走る。刀のろっこん『加速』の進化能力によるものだ。
湖を調べたいという円を手伝おうと使ったのだが……今はちょっと状況が違う。立ちはだかるように大きな蟹がはさみを振るっている。
「舌噛むぞ。口を閉じておけよ」
刀が叫ぶ。どうやら能力が切れる直前らしく、彼はぽーん、と飛び跳ねた。再び脳裏で撃鉄を落とし、水面を走っていく。
円は牽制にと『魔火の光』を生かして蟹の目へ炎を放つ。そして、ちらり、と振り返れば逃げ道を塞ぐかのように、湖の周りにも蟹が集まっていた。
だが、２人を見かけたのだろう。七峯 亨と水上 桜、『ザ・ストレイト』（風雲児 轟）が只管蟹と対峙していた。
「ここからなら……っ」
少し高台になった場所から、桜が的確に蟹を仕留めていく。畔では、『ザ・ストレイト』が見事な身体捌きをみせ、飛びかかったり、鋏を振り回したりする蟹を次々に打ち落としていく。
（あ、こっちの方が速い）
罠は小さい蟹に効果があればいい、と思っていた程度。やはり、身体を動かした方が性に合うらしい。
こちらは１ｍを越すタラバガニたちが打ってくるビームを鮮やかに交わし、隙を見て拳を振るう。
「そっちは任せたっ！ って結構派手にやってんなぁ！」
ハルバードの斧の部分で薄紅の蟹を撃ち、気絶させていた亨。彼はビームの威力に「服破けるっ！！ HP半減したときの差分立ち絵みたいにさっ？！」と若干畏怖を憶えたようだ。事実、彼のローブは掠めたビームの所為で右腕の袖が半分焼け落ちているし、『ザ・ストレイト』のマントも半分焼け落ちている。
亨は『ザ・ストレイト』の傷を『癒しの光』で治癒し、周囲の蟹を攻撃する。円と刀は湖の中ほどまで行っている。ここからでは『治癒の光』が届かない。
（あの２人も、後で治療だな）
亨は静かに頷き、蟹との対峙に意識を戻した。
帰路の確保（？）は出来ているといってもいい。刀は、ちらり、と円を見た。ようやく、攻撃できるほどに近づいた。円は先程から炎を放射タイプに変え、視界を防いでいた。
「刀くんっ、パージ！！」
「よしきたあっ！！」
円の掛け声と共に、刀は円を放り投げる。蟹は鋏を振り上げ、円を捕らえようと構え、そこへと最大の炎を噴射する。翻るスカート、奔る疾風。一陣の風となった刀は腹へと潜り込んだ。そして、えいや、と腹を貫き、そのまま豪快に振り下ろして切り裂いた。
派手な音を立てて倒れる蟹が沈もうとするも、そこにかけられる網。状況を把握した『ザ・ストレイト』が、近くの船に乗ってきてくれたようだ。
「その蟹、運ぶの手伝うぜ！」
「ナイスファイトだったなっ！」
船には亨と桜も乗っており、亨はすかさず円と刀に治癒の光を施す。その傍らで、桜はでかい蟹を見、思わずため息をついた。
「本当に、おっきいわね……」
こんなのがいるなんて、と再びため息をつく桜に、円はにっこり笑った。
「みんなで食べたらきっとおいしいよ！」
円の笑顔に、桜はちょっとだけ苦笑する。
（や、やっぱり蟹は遠慮したいかな……）
だが、元気な笑顔を見せる先輩に、桜はきっぱりと言えない桜なのであった。そして、『ザ・ストレイト』はいつの間にかかにフォークを手にし、「誰のだろう？」と呟くのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年08月27日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年09月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年09月03日 11時00分
