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● 猫の集会・1
沢山の猫や猫の声。
恵御納 夏朝
の頬が緩む。
「猫さん集会……いいなぁ……!」
邪魔しないように、隅っこにいた方が良いかな、とはじめは猫の集会の一番隅っこに膝をつくも、楽しそうな猫たちの様子に次第にうずうず。もう一歩中に入ってもいいかな、とじりり身を動かすと、視線の先に見知った猫がいる。
「あっ、テオ君に……お三夜さまだ! 神社の狛猫さん達もいる!」
夏朝は、他の猫たちを驚かさないように気をつけながら、そおっとお三夜様たちに近づいてみる。
「こんばんは、テオ君、お三夜さま……それに狛猫さん達も」
『こんばんはなのにゃ』
赤い瞳をした黒猫が代表して口を開く。彼女こそが寝子島神社の祭神、お三夜様こと『お三夜大明神』なのであるが、見た目はただの可愛らしい黒猫にしか見えない。
そのお三夜様の左右に控えるのは、寝子島神社の鳥居の前に鎮座する狛猫の一之助と二右衛門。こちらの二匹は他の猫より一回り大きく毛並みも立派で、ただの猫ではないという風格が感じられる。
それからおなじみ、じと目と眉間の皺がチャームポイントの灰色猫、
テオ
。
ほかにも、お三夜祭りでそういえば歩いてたかも? 屋台だしてたかも? という顔ぶれがちらほら。
「お三夜さま達はお三夜祭りの夜以来、久しぶりだね。皆や猫さん達が元気そうで良かった」
『いや近頃は雪など降ると寒うてかなわん。のう、一之助』
『何を言う二右衛門、巫女殿が雪かきしてくれるではないか』
狛猫たちが口々に言う。
「猫おやつあるけど……食べる?」
夏朝が袂から猫カリカリを取り出すと、狛猫だけでなく周りの猫たちも急に顔を上げて群がってきた。
『猫カリカリじゃ』
『これはかたじけない』
「ちょ、ま、みんな、寄って来すぎだよ……あは、あはは……くすぐったいよ」
さて、お三夜様から少し離れたところで、猫たちと座していた
シオ・レイゼルオーク
は、猫の人生(猫生?)相談を聞いたりしていた。
『そうなのにゃ、息子が反抗期で困ってるのにゃ』
「毎日お互い色々ありますものね。ちょっと一息いかがですか?」
シオは母さん猫にお茶を差し出し、それからちょっとスマホを弄ってみた。
「ん~、水上音楽会をやっていると聞いたので、スマホで聴ければと思ったんですが」
「中継とか配信は……してないみたいね」
城山 水樹
が自分のスマホで確認し、シオに教える。
「でも、よく耳を澄ませばほら……幽かに聞こえない?」
「あら本当。すこぉし聞こえますね」
水樹に教えてもらってシオはにっこり。どうやらスマホを介さなくても幽かながら音楽が届くようだ。
とそのとき、酔っているのか千鳥足の猫が近づいてきて、水樹の肩をぽんと叩いた。
「よー、姉さん。どっかで見たことあると思ったらお三夜祭りで会ったろー」
「ええと……もしかして、またたび焼き売りの兄さん?」
「そーよ、そーよ。『珍しいだろーうまいよーまたたび焼きー』ってね」
兄さん猫は、祭りのときの声真似をして、それから水樹の肩をバンバン叩いた。叩いたと言っても肉球パンチなのでそう痛くはないのだが。
「いやー奇遇だね」
「そうね。あのまたたび焼きの味、忘れられないわ」
あれはまずかった、と心の中で付け加える。またたび焼きは、猫の口には合うようだが、人間の口にはあまり合わない代物だったのだ。
しかし、それも思い出。あのときのまたたび焼きが普通においしかったら、この再会でこんな風に感慨深く思うこともなかったかもしれない。
「その後どう? 元気にしてたの?」
水樹が尋ねると、兄さん曰く。
「それがね、うちのカミさんおめでたでさ。今ちょうど怒りっぽくってよー」
兄さんは頬についたひっかき傷を手の甲で擦った。奥さんが辛い時に、気に障ることをしてしまって、シャーッとやられたのだという。
「あらそれは大変。でもおめでたいわね」
「あんがとよー。春には生まれるんで楽しみよー。仕事も、今以上に頑張らねーとなー」
「ふふ、そうね」
話を聞いていた
綾辻 綾花
が、またたび焼き売りの兄さんにそっと猫缶を差し出した。
「おめでとうございます。『ササミだにゃん』食べますか?」
「『ササミだにゃん』だって! こいつぁご馳走だ。ああしかし、俺よりカミさんに食わせてやりてぇなぁ」
すると綾花、『ササミだにゃん』をそっと兄さんの手の中に押しやった。
「これ、お土産に持って帰ってください。奥さん、栄養つけなきゃいけない時期ですもんね」
「ありがてぇ!」
幾度も礼を言う兄さん猫に、そういえば、と綾花は尋ねてみた。
「『猫の王さま』ってご存知ですか? 『
猫の王国
』とか……」
「『猫の王国』ぅ?」
訝しむ兄さん猫の脇から、知ってるにゃん! と別の猫が言った。
「エノコロ岬の大岩の先に『猫の王国』があるって噂、きいたことあるにゃん!」
「そう、その猫の王国です。金茶の毛並みの猫さんが王さまで……こんな夜だからもしかして、この猫の集会に混ざっていたら、なんて思ったんですけど」
綾花の周りにいた猫たちが「そんな猫いるかな」「見たことあるかい」と話をし始める。
「その王さまとやらと知り合いなのかい?」
「はい。王さまからもらったリングに会えるように願いを込めてるぐらい大好きなんです」
すると一匹の仔猫が綾花の前に進み出て言った。
「猫の王さまはここには来ていないけど、ボク知ってるにゃ! ボクも王さま大好きにゃ」
「そうなんですね。お元気でしょうか」
「わかんないにゃ。でも王さまだもん、きっと元気にゃ」
仔猫はそういうとひょいっと綾花の膝に乗った。
「そうですね。きっとお元気ですよね」
綾花は仔猫の背中を撫でながら、王さまに思いを馳せるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月07日
参加申し込みの期限
2016年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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