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● 天使と魔女
羽織っていた長袖を脱ぎ捨て、ワンピース一枚で外に出る。
手にはランタン。足元は裸足。
大天使 天吏
は、軽やかに波紋を描きながら歩く。
夜風に揺れるワンピースの白。
描かれる曲線の美しさに見惚れ、星空の美しさに見惚れ、――天吏はくすり、と笑む。
(私にも、人間らしい美を愛する心が残っていたのね)
片方の手でスカートの端を摘まみ、もう片方の手でランタンを掲げる。
鳥たちはどうしているだろうか。山でも行こうか、と旧市街を通りかかったとき、魔女に出会った。
「御機嫌よう。不思議な夜ですね」
猫の仮面に猫のランタンを提げた灰色の髪の女性。
天吏より年上なのはわかるが、見た目からは実年齢を推測しにくい。
シオ・レイゼルオーク
は、突然話しかけられて僅かに警戒の色を浮かべた天吏に微笑みかける。
「貴女も猫の集会に?」
「猫の、集会……?」
「そう。ほら、あそこ」
シオが道の向こうを指さす。
曲がり角の向こうから、ほんのりとオレンジ色の灯りが漏れていた。
天吏の耳が突如、わいわいと祭りのような話声を拾い始めた。
ふくらはぎに温かみを感じて、足元を見る。黒猫が一匹こちらを見上げている。
シオをここまで導いてきた猫らしい。猫は口を開くと、にゃあ、の代わりにはっきりと言った。
「さ、こちらへ」
天吏はすう、と目を細める。
(喋る猫……不思議な空間と交じっているみたいね)
以前は鳥の敵である猫が嫌いだったが、近頃は、テオ以外の猫はだいぶ好きになってきた。
山に行くつもりだったが、猫の招きに応じるのも悪くない、と思考を切り替える。
と、天吏の瞳が、角の手前の電柱の陰に隠れている少女を捉えた。
少女は何やらそわそわとして、その電柱の陰から出るか、迷っている様子。
(もふりたい! もふりたい! もふりたい! もふもふぎゅってしたいです!)
興奮を隠しきれない
綾辻 綾花
である。
旧市街の実家の様子を見にきて寮に帰ろうと歩いていた綾花の目の前を一匹の猫が横切ったのは、今から、十分ほど前のことだろうか。それだけならほっこりして終わりだったかもしれないが、二匹目、三匹目と続くと、これは、と思わざるを得なかった。
(もしかして、猫の集会が行われるかも!)
猫の集会、とは、どこからともなく猫たちが集まってまったり過ごす現象のことである。駐車場で。公園で。お喋りしているのか顔見せなのかわからないが、夜な夜な集まり、ときには一晩中続くこともあるとか。
今夜みたいな特別な夜は、きっと特別な猫の集会が開かれているに違いない――それは猫好きの勘であった。
綾花は思わず猫の後をつけた。しばらく行くと、猫は古い木の電柱の下で立ち止まった。電柱には丸い傘のついた街灯が取り付けられていて、その真下をまるでスポットライトのように照らしている。綾花は咄嗟にポストの陰に身を潜め、猫の様子を観察した。
まるで舞台を見ているかのような気分だった。猫はそこであたりを伺うような仕草をした。綾花には気づいていないようだ。と、次の瞬間、猫はひょい、と後ろ足で立ち上がったかと思うと、まるで人間のような足取りで角を曲がって姿を消した。
綾花は、先ほど猫が立ち止まった電柱の下まで行ってみた。街灯の灯りの中に入らないように気を付けながらそおっと猫が曲がった角の向こうを覗いてみる。
広場があった。
こんな広場が旧市街にあっただろうか……そんな冷静な思考は徐々に失われていく。
なにしろそこは猫のたまり場。
五十匹? 百匹? 数えきれないほどの猫たちが、一堂に会してにゃあにゃあ集会を行っていて――
「何してるの?」
声を掛けられ、はっと振り向く。
声の主は、浴衣姿の
桃川 圭花
。
城山 水樹
も一緒にいる。
「えと、その……猫が集会をしているみたいなんです」
「やっぱり。猫が何匹もこちらの方に向かっていたから、もしかしてと思ったのよね」
と水樹が言ったとき、さらに
恵御納 夏朝
がやってきた。
「あれ……みんな、どうしたの?」
夏朝の疑問顔に、圭花が肩を竦める。
「招かれた、のかもね。もしかして恵御納さんも?」
「そうみたい」
「恵御納さんなら、って気もする。猫、好きだものね。それにしても……驚いたわ。ものの本でこういうことがあるって読んだことはあるけど……随分たくさんいるのね」
「そうなんです」と綾花。「こんなにたくさんの猫が集う集会を見るのははじめてで……」
すっごく気にはなる。混ざってもみたい。けれど。邪魔したら悪いだろうか。
そんな風に、こそこそおしゃべりする綾花たちの脇を素通りして、天吏は猫に声を掛けた。
「こんばんわ、素敵な夜ですね」
すると猫たち。
『よく来たにゃん。待ってたにゃん』
『そっちのお嬢さん方も何してるにゃん。はやくこっちに来るにゃん』
「そうですよ。そんなところで立ってないで、座って座って」
と、最後の声はシオだ。
この妙齢の魔女さんはいつの間にか猫たちの中に座っていて、にこにこと綾花たちを手招きしている。
綾花と夏朝と圭花と水樹は一瞬だけ顔を見合わせ、それから我先にと猫たちの輪に加わった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月07日
参加申し込みの期限
2016年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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