this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島、アクアアルタの夜
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
つぎへ >>
● 季節外れの織姫と彦星
「わはーい、嬉しいなっ」
天馬 ひびき
の頭の上で、二筋の髪がぴょこぴょこ跳ねる。ぎゅっと抱えるペガサスのぬいぐるみ「はやぶさ」は、一番のお気に入りで友達だけれど、今宵はごめん、もっと大好きな人が傍にいる。
「瓢さんとゴンドラ! 2人だけのお舟! すんごく嬉しいっ!」
ひびきの足取りはスキップを通り越して、今にも空に跳んで行ってしまいそう。
混沌を愛し喜劇を愛する
骨削 瓢
も、今宵ばかりは彼氏の顔で、
「お手をどうそ、ひびき嬢」
と恭しく片手を差し出し、ひびきがゴンドラに乗り込むのをエスコートする。
漆黒に塗られた弓型のゴンドラで沖へ漕ぎ出す。
片手を海水に浸しながら、ひびきは呑気に尋ねる。
「ほにゃー? なんで今日はお水がたくさんなんだろうねぇ?」
「なんでかね」
おそらく神魂のせいだろうと理解しながらも、瓢はとぼけた調子で答える。
「どうしてかなって考えてみたんだけどね」
「ん」
「分からないし、ま、いっか、って思ったの。瓢さんとデートできるなら、ま、いっか、って」
ぱしゃ、ぱしゃ、手で水を跳ねさせながら、ひびきは続ける。
「もっと沢山お水が来たら町中を泳いで遊べるのになあ」
「いいねぇ」
「校舎のてっぺんから飛び込みーとか出来るかもだよ」
ひびきがざぷーん、と飛び込むポーズをすると、瓢はくつくつ笑って頷いた。
「そりゃあいい。ひびき嬢の水着姿を拝めるってわけだねぃ」
「んも~! 瓢さんのえっち」
「いやいや。ただ男なだけで」
「むぅ」
一瞬むくれてはみたものの、次の瞬間には上目遣いで、「見たい?」。
「いいねぇ」
瓢は飄々と答える。
ひびきはまんざらでもなさそうな顔になった。
「ね、瓢さん、ゴンドラひびきもやるーう」
どうぞ、と櫂を手渡す。
「舟を漕ぐのってワクワクするね。はやぶさは見ててね?」
「あいよ」
瓢はひびきからぬいぐるみを預かり膝に抱く。体を動かすのが好きだというだけあって、ひびきはなかなか上手に漕いで、ゴンドラを沖へ導いてゆく。
「ねえねえ、このお舟、なんて名前なの?」
「そうだねぃ……」
舟の名前なんて聞かれるまで考えてもみなかったが、見上げた夜空に光る星々を見て、思いつきを口にする。
「ベガはどうだい?」
「ベガ?」
「織女星のことさね。ひびき、ってつけたらストレートすぎるだろ?」
それを聞くとひびきはぽっと赤くなって、
「ベガ……ベガ。いいね」
と言って、水上音楽会の曲が心地よく聞こえてきたところでゴンドラを停めた。
「お弁当持ってきたんだよ」
ひびきはいそいそと包みを開けた。
おにぎりに、うずらに、ソーセージ。いずれも食材でデコレーションされてニコニコ顔になっている。
「ほう。タコさんウィンナーもあるし、カニさんウィンナーもあるし、リンゴは兎さんかい」
瓢は感心したようにお弁当の中身を眺め、タコさんウィンナーをぱくり。リンゴをぱくり。
「美味しくなるように沢山頑張ったよ」
「嬉しいねぃ」
瓢はお弁当箱のど真ん中に鎮座していた茶色いハンバーグらしきものを一口で頬張り、――「んっ!?」と目を白黒させた。
「こいつぁなんだい!? えらく甘いが!?」
「あっ、それは、ブラウニーにクランチクッキーまぶしたお菓子だよ」
よくよくお弁当の中身を見直してみれば、お弁当の中身はオカズよりプリンやケーキやクッキーなどのオヤツの方が多いようだ。
「はぁ。ひびき嬢には驚かされるよぃ」
「えへへ、ごめーん!」
ぺろっと舌を出し、自分の頭を小突くひびき。その姿に瓢はふぅと一息。
「構わんよ。ここにひびき嬢がいる。それ以上何も求めんさ」
二人を祝福するように流れ星が一筋、空を横切った。
水上音楽会ではドビュッシーの『ベルガマスク組曲』が演奏されている。
「空には一面のお星様キラキラ。波にも街の灯りとかランタンの灯りが映ってキラキラ。何所からどこまでが空なのかなあ。何所からが海なのかなあ」
「それを知る必要があるかい?」
「わかんない。ねぇ……、空と海の間には何が有るの?」
ひびきの言葉に吊られるように、瓢も空と海とを見遣る。
夜空と海の境目は黒く曖昧だ。海に映る星々の光に惑わされ、空を漂う様な錯覚を覚える。
さながら天の川のただなかに、ふたり小舟で浮かんでいるかのよう。
瓢はひびきをじっと見つめた。
ひびきも瓢をじっと見つめた。
「空と海の間に何があるかって?」
瓢は言った。
「あっしがいて、ひびき嬢がいる。それで充分。ご覧、ここは宇宙の只中。天の川のド真ん中さ。こうやってると、あっしらはまるで織姫と彦星の様じゃないかい」
えへへ、とひびきは笑った。それから瓢にぎゅっと抱き着いた。
「そうだね」
それから小さく付け加える。
「今すっごく幸せだよ、瓢さん」
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島、アクアアルタの夜
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月07日
参加申し込みの期限
2016年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!