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ふりふり☆ ~平行世界鬼ごっこ~
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狐の尻尾と耳が生えた
市橋 誉
のろっこんは、ピアノの鍵盤を描くと実際に音が鳴らせる能力だ。
ゲームがスタートすると早速この能力をトラップとすべく、隙を見つけては地面に鍵盤を描いていった。
誰かがこれをうっかり踏んだ音で、位置を察知するつもりなのだ。
(だが、男として、女子の尻尾を狙う事だけは断固避けたい)
勝負事なら負けたくないと考える根っからの負けず嫌いな誉だが、紳士的な考えから女性参加者の尻尾に触れて……と言う行為は拒否したい。
(徹底的に男を狙う。狙うったら狙う!
……あと、女子が来たらひたすら全力で逃げよう)
これは思春期的な理由だ。
とは言え男ばかり狙っていては優勝は狙えない。そこで誉が考えたのは、高得点の参加者を狙う作戦だった。
以前の『氷鬼』の時もそうだったが、鬼ちゃんはゲームの中にサプライズや一発逆転と言った要素を入れたがる。今回のゲームでは数人の参加者に高い点数を割り振っていた。
中でも高得点なのは
イリヤ・ジュラヴリョフ
だ。高得点参加者を選ぶ際、鬼ちゃんは「ど・れ・に・し・よ・お・か・な♪」とやっていたので如何にも適当だったろうが、前回のラスボスポジションにいたイリヤに4点を振ったのは故意だろう。
確かにイリヤは強敵かもしれないが、誉自身も日頃のジョギングで体力に自信はある。
彼を捕まえ、それから3点の音春、2点の
日本橋 泉
を捕まえればそれだけで合計で9点だ。
さあ、ポイントは絞られた。誉は鍵盤の音に集中し、彼らの存在を探した。
しかしそんな彼は気づいていないのだ。
白 真白
がイリヤの近くにこっそり控えていたことを……。
(イリヤ君には悪いけど、囮になってもらうよー)
そう、真白は高得点のイリヤその人ではなく、高得点を狙いイリヤを標的にする誰かを狙ってこの場所にいる。
彼女は小学生の頃に、タオルや帽子を尻尾代わりにしっぽ鬼で遊んだのを思い出していた。
(ほかの人を狙ってる時って、どうしてもその人のほうに意識が行っちゃうからね。
一番ポイントが高いのはイリヤ君だし、彼を狙う人を狙ってみることにするのが良さそう)
真白にとって都合が良かったのは、見つけたイリヤが同級生の泉と行動していた点だった。対象が増える事でイリヤを標的にする誰かは、咄嗟の判断や行動に混乱するかもしれない。
(ほうほう、イリヤ君は協力してるのね。これってある意味チャンスかも。
男の人相手ならまぁちゃちゃっとタッチして、女の子相手ならちょっとくらいお尻触ってもいいよね! 女の子同士なんだし! がんばるぞー!)
イリヤと泉が居たのは洞窟のように演出された空間の入り口で、夜の闇の中において更に暗く、見づらかったのだろう——、
鍵盤トラップをまんまと踏みつけてしまったイリヤの尻尾のサイベリアンのように長い毛が、興奮で逆立った。互いにろっこんの能力を知っている間柄だ。イリヤは誰の策略か直ぐに察したようだ。
「誉さんだ——!」
イリヤが泉の服の裾を引いて知らせるのを遠目に見て、白はすぐには飛び出さずに、慎重に周囲を確認した。イリヤの言う通りなら、間も無く誉が出てくる筈。
(……出てきた!)
誉がイリヤを目掛けて駆けて行く。
(狙いはイリヤ君だね、だったら……!)
真白が腰を上げかけると、イリヤは片膝をつきながら、地面スレスレで氷塊を放った。
イリヤのろっこんは簡単に人を傷つけてしまえるから、人に向けずに低い位置に投げて足止めを狙っているのだ。
誉はイリヤの手元を注意深く見ていた為、横にステップを踏むように避けて、然程苦にもならず近づいてくる。
このままではまずいと踏んだイリヤが「一旦逃げよう!」と泉へ提案したその時、イリヤにも——、誉にも予想し得なかった事態が起こった。
泉がおもむろにイリヤの首を抱くように両肩に腕を乗せたのだ。
「え?」
キョトンとしている間に泉が後ろに身を引いた為、イリヤは前のめりになって、がくんと地面に膝をついてしまう。
誉の目と鼻の先に、無防備な尻尾が現れた。
泉が片目を瞑って合図してくる。訳が分からないが好機の理由を考えている暇はない。誉は躊躇せずにイリヤの尻尾に触れた。
「4点貰った!」
誉が勝利を確信した時、真白も彼の尻尾を狙って飛び出していた。
「ッ!!」寸前で気づいた彼は、もう一つの仕掛け——手の甲にペンで描いた鍵盤を反対の拳で叩きつけて大きな音を鳴らした。
「っきゃ!」
真白が一瞬怯んだその隙に、誉は事前に決めていた通りに全力で走り、走りまくって逃げ延びるのだった。
「そんなぁ……」
がっかりしたものの余韻に浸る時間はなく、同じく漁夫の利を狙ったのだろう誰かの足音が聞こえてきた。
相手が男の場合タッチしたら直ぐに離れるつもりだった真白は、タイミングを逃したので、ロップイヤーを揺らしながら去って行った。
混乱の後。
イリヤと、そして泉までもが一つの檻に収監されいてた。イリヤは不機嫌な顔で鉄格子に凭れかかっている。泉の裏切りの理由を、イリヤはもう既に分かっていた。
「イリヤ、尻尾触らして」
「知らないっ!」ぷいっと顔を逸らして、イリヤは別の話しを始めた。
「……それにしても誰が泉の事捕まえたのかなぁ? 誉さんは真白さんから逃げて行ったから、彼じゃなさそうだし」
「先っぽだけでいいから!」
(そのセリフはかなり語弊があるよ!)
泉から2点を取った人物は、なんとも言えない微笑みを浮かべて次のターゲットを探しにその場を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月27日
参加申し込みの期限
2016年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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