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ふりふり☆ ~平行世界鬼ごっこ~
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園内で最も開けた、大型の草食動物がいるゾーンには、
志波 武道
の大声が響いていた。
「ピキュー! 俺はココニイルゾー! ピキュー!」
両腕を振り上げ、カワウソの尻尾をフリフリと、誘い掛けるような動きだ。
如何にも罠な光景に、彼を発見した参加者は多くいたものの、誰一人近寄らなかったのが実情である。
実際茂みに隠れていた
幌平 馬桐
は、眉を顰めて唇を一文字にしている。
(開けた場所にいるって事は、ああ見えて周囲を警戒してるんだあの人。さっきから通るのは道の真ん中ばっかりだし。
それにしてもあの鳴き真似はないな)
馬桐は武道のスイマーらしく広い肩幅や1回のストロークで一気に何メートルも進めそうな腕をじっと見て、内心首を横に振った。
「俺はカワウソ! 見てこのしっぽ太くてしっかりして長いイイしっぽ! ピキュー!」
そんな時だ。
「おほほほ! 自ら場所を晒す等愚の骨頂でしてよ!! さあ闇ノ吟遊詩人の糧と御成なさいおほほ」
大概にブーメランな台詞を吐きながら、
大道寺 紅緒
が武道を目掛けて走ってくる。彼女を認識した武道は、すうっと空気を吸い込んだ。
「みーつけた!!」
彼の大声に反応して、馬桐が飛び出した。武道を捕まえるのは難しくとも、紅緒ならと踏んだのだ。
おまけに同じ狙いだったのか、
美希
もやってくる。
「ほほほみぎゃっ!」
突然の敵の出現に驚いた紅緒は足をもつれさせた。
「ふふふのふ」武道は手刀を構えて、紅緒へにじりにじりと歩み寄る。
その様を見た途端、紅緒の脳裏に氷の鬼の時の出来事が過ぎった。
「パンツ……ブーメランパンツの、男が…………い、イヤアアアアアアアアア!!」
高いヒールを踏ん張って、紅緒は物凄い勢いで走り出した。
それを遠目に見つけていたのは刀だ。
匍匐前進で物陰に隠れながら進んでいた彼は、上半身を起こして様子を確認する。
(大道寺? 志波先輩に追われてるのか。
しかし……)
地面に伏している刀の目線からだと、紅緒の顔や必死に振り回している腕はよく見えない代わりに、下半身が見えるのだ。
刺繍模様が施された白いドレスのスカートが翻り、裾を縁取る銀色のサテンが光を放つ度に、紅緒の細い足が見えた。
今日はタイツではなく珍しくソックスなようで、ごくたまに柔らかそうな肌色が覗く。いつもはプリーツやレースをふんだんに、豪奢に広がったスカートが派手で気づいてなかったが、人形のように頼りない程細くて愛らしい足だ。
(……冷静に考えるとアレだ、このまま大道寺がこっちに向かってきたら、スカートの中覗けないか?)
刀の目がキラリと光った。
(覗けますよね……違うんです、事故なんです、悪気はないんです)
紅緒や誰か。と言うより自らの心に言い訳をしていると、紅緒はすぐそこまできていた。
「こ、んなところにッ!?」
紅緒も刀の存在に気づいて目を剥いたものの、すぐに腹をくくった顔になって、勢いをつけて彼の顔面の上を飛び越えて行く。
「おほほほロリータ女子はドロワーズを履いていますのよ! パンツじゃないから恥ずかしくありませんわ!」
勝ち誇りながら走り去ろうとした紅緒と目があった。刀の口から、一言溢れた。
「……純白……」
「え?」
紅緒はぱちくり瞬きして、そっとスカート越しに臀部を確認してみる。
あるはずの布の量が、そこにはない。足りなかった。
「何故」と慌てれば直ぐに思い返せた。
鬼ごっこに誘われた時、紅緒は既に入浴後だったのだ。
陽毬がアニメの録画チェックが終わるまで待ってくれるそうなので、紅緒はその間に、ライトノベル作家いとぐち紅に変身する身支度を整えたのだ。
ドレスを着込んで、しっとりした髪を大きなヘッドドレスに収めて。これで完璧だと思っていた彼女だが、慌てていたからか、ドロワーズを履くのをすっかり忘れてしまっていた。
刀の黒い瞳に映ったのは——
派手でもなんでもない、光沢感のある糸で花柄の刺繍が施され、丸いレースが裾にあしらわれた、清楚で愛らしいパンツだった。
「純白の……レースの……花柄の……」
「い、言うなあっ!」
紅緒が沸騰して刀に飛びかかろうとする。と、彼女を追いかけてきた美希が刀に足を引っ掛けかけた。
「やっ……あんっ!」
美希はバランスを崩し、刀の真上に倒れてくる。この絶対の好機に、刀は体を半回転させて美希の尻尾へ手を伸ばした。
「尻尾貰……、ふよん?」
刀の手に触れたのは、美希の頭部にあるヒョウ柄の耳とセットではない、別の部分だ。
パンツからのお尻タッチと言う見事なラッキースケベコンボである。事故ではあるが、ムッツリなのも事実。嬉しいのも事実。
(あとで鬼ちゃんに飴あげよう)
今生えている耳と尻尾の通り、『男は狼』とは言ったものかもしれない。
「あら」
ほんのり染まった頰を片手で抑えて、美希は大人の余裕の微笑みを刀に向けた。
「ごめんなさいね」
彼女はもう片方の指で、甘えるように腹筋を撫でて、しなやかに刀の下半身から降りた。すぐに檻に収監されてしまったが、その姿が妙に艶かしい。
刀は思わず目を泳がせ、鬼ちゃん特製の紹介文に気づいた。
「本名……
御幸 若葉
(みゆきわかば)さん?」
「ふふ、本名を知られるってなんだか恥ずかしいわ。
でも……、お尻も許しちゃった相手にその程度、気にすること、ないかしら?」
「違うんです、事故なんです、悪気はないんです、マジでホントホント。
ラッキーとか思ってました! いや思ってません」
刀が素早く正座になって謝罪すると、美希は檻の中から手を伸ばし「いいのよ」と彼の両手をそっと握った。香水か、艶やかな髪から漂うシャンプーなのか、ふんわりと甘い香りが辺りに漂った。
「その代わり、ちゃぁんと優勝してね?」
「はい……、ハイッ!」
刀が——翌日には紅緒ルートから彼の女友達にバレて叱られるとは微塵も考えずに——夢のような時間を味わっている間に、紅緒は再び武道に追い詰められていた。
「てぇい!」
と、トロい紅緒でも避けられるおお振りすぎる手刀は、またも武道の作戦だった。
「本物はこっちだ!」
紅緒の猫尻尾に、武道の足が軽く触れた。
触れさえすればいいのだから、これで1点奪取だ。
それにしても紅緒から取ることになろうとは。ゲーム開始前に尻尾の短さ的に兎だったらいいな、それにブーメランパンツで……と過ぎったものの、前回の鬼ごっこで紅緒を必要以上に反応させてしまったことに申し訳なさを覚えて、服を脱ぐことも自重したのだ。
「メンタルアタックとはいえあの時はごめんなー……」
「この状態で言っても説得力がありませんわ!」
鉄格子の向こうで頰を膨らませていた紅緒だったが、ハッと気づいて「後ろ!」と武道に合図する。美希と同じように自分の点数を取った相手だからこそ、優勝して欲しい気持ちが芽生えたのだ。
この紅緒の指摘通り、武道の方へ馬桐が、そして騒ぎを聞きつけた音春が近づきつつあった。
刀も現状から復帰しそうな今、武道は最大のピンチにしてチャンスの中にある。
「俺の本気を見せる時が来たようだな……」
武道は眼鏡のつるを掴んで、外し、そして——。
「戦略的撤退!!」
紅緒が芸人の如くずべっと滑るのを背中に映しながら、彼は華麗に逃走した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月27日
参加申し込みの期限
2016年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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