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ふりふり☆ ~平行世界鬼ごっこ~
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さて。
スタート時にシャウトしていた桜と言えば、あれでちゃっかりばっちり気持ちを切り替えていた。
考えてみれば直前に控えた進学試験を前に、1日くらいは気分転換がしたいと思っていたところだ。走ったり大声を出してはしゃげるのこの遊びの時間は、求めていたものかもしれない。
(ラストスパートの時期にこうしてまた変なのに呼ばれて思わず叫んだけれど、今の状況には鬼ごっこも渡りに船かな、と——)
桜は自分の尻尾を抑えて——何しろリスの尻尾だったので、大きくて目立つのだ——、辺りの様子を伺っていた。
同じように物陰に潜んでいる誰かがいた場合に、気配を悟られないように、慎重に。
一度息を止めて耳をすましてみると、幾人かの声や足音が聞こえた。
(きっとさっき見た高校生面子ね)
見たところ運動が出来そうだったり、すばしっこそうな人が多かった。
桜自身は部活動で水泳部を掛け持ちしている為、全く運動しない人よりは持久力はそこそこ……と自負していたものの、瞬発力に欠けるだろうとも自覚している。
(したがって私は、すばしっこい相手は最初からあきらめて、素早さが並みか並以下のメンバーを中心に狙うのが効率的よね)
自分の考えをこんな風に思い返していた時。
バタバタバタッと大きな足音が、あの騒ぎの反対側から聞こえてきた。
首を上げてみると、真白が陽毬に追われている場面だった。
(好機だわ!)
桜は素早く視線を動かし、二人の死角になっている大きな柱を見つけると、近くに展示館がある蛇のように気配を殺してそちらへ動いた。
そして完全に近づいたと見ると、走り寄って距離を縮める。
丁度陽毬が、真白の横へ回り込むようになっていたところだ。陽毬の手を避けようとした真白は、斜め前からきた桜が伸ばした手へ、自ら身体を寄せるように……。
バランスを崩した二人は、抱き合うようにして倒れた。
「きゃあ!」
揃って悲鳴をあげた二人に、陽毬は「大丈夫!?」と伸ばしかけた手を、赤くなった両頰を押さえることに使ってしまった。
桜は真白の尻尾、真白は桜の尻尾を掴んではいたが、それは臀部ごとだったのだ。
「あっ」
鬼ちゃんから尻尾鬼の説明を受けた時に、桜はもしかして自分が誰かに助平なことをされる被害者になるかもしれないと思ったのだが、逆に誰かを触ってしまうとは予測し得ない事態だ。
「あの……、そのっ」
混乱してすぐに謝ることが出来なかった桜を見つめ、真白は「……えへへ」とまんざらでもなさそうな笑みを浮かべる。
男性にこんなことをされたら、即鳩尾に膝でも入れてやろうと思うところだが、女性なら別だ。
お互い様でもある。
「さ、触っちゃってごめんなさい」
「ふふ、女の子同士だしってことであまり気にしないかな、むしろされかった」
「え?」
いい話だったのかどうか微妙に判断し辛いところだが、視点を移そう。
現在すでに捕まった参加者は、一箇所にまとまって収監されていた。
「もうすぐお終いだろうから」
と鬼ちゃんは言う。
「今残ってるのって、誰なんだ?」
俊通が質問すると、鬼ちゃんはスクリーンのように空間に現在の映像を出した。
残りは英二、音春、刀、陽毬、武道、誉、馬桐の7名だ。
「普段から運動してる武道さん、刀さんは順当かなぁ。バッドステータスも頑張ってるね。泉以外は!」
イリヤは興奮しながら振り返って泉を睨みつけた。泉の方は猫の尻尾に夢中で、イリヤの怒りなど気にも留めていない。
バンドリーダーの御無体を止めるべきか迷っている竹高の横をすり抜け、奏が子供らしい無遠慮さでずばっと発した。
「なんでさっきからイリヤの尻尾ばっか触ってるの? パパがベーシストとは付き合うなって言うし、お兄もベーシストは変態って言うんだけど、泉もやっぱやばい人?」
「ベースはセクシーだから女の人にモテモテの楽器なんだぞ!」
バンドにおけるモテの頂点、ギター・ヴォーカリストの竹高を泉は生暖かく見つめた。庇護してくれるのは嬉しいが、女にモテるベーシストは楽器が理由じゃなくてそいつがモテ男なだけだ。
そんな無駄話より猫の尻尾について語りたい。
「猫の尻尾は非常に繊細で、神経が集中している。下手に引っ張ったりすると、怪我をさせてしまうから注意が必要な部分だ。
うちの庭によく猫の親子がくるんだが、俺は今まで尻尾だけは触るまいと我慢してたんだ……、でも化け猫なら別じゃん?」
奏でが「なるほど」と頷くのに、イリヤは「化け猫じゃないよ!」抗議する。
「因みに付け根はツボだ、ここは猫の性感帯とも言われていて——」
「性感帯って何?」
奏の質問を聞いて泉が開きかけた口を、イリヤは慌てて押さえた。
「あなたって人は! 子供に何教えようとしてるの!?」
以上、前振りである。
お陰様で猫の尻尾に関する知識を得た姫は、指をワキワキと動かしながら、未沙と紅緒と凛、一人ずつと視線を合わせた。
「そんな場所に極楽行指圧術を喰らったらどうなるです? ぜひ試してみるです!」
「ちょ、待って!」凛が後退り、紅緒は「冷静におなりなさい!」両手を前に出してガードする。
「ふふふ興奮してきたわ!」と未沙。
「やっぱりフツウじゃないじゃないっ!」と桜が叫び、真白がにやにやと見つめる中で、またも俊通に言わせれば『青年向け』なイベントが起こりそうになっていた折だ。
「あ、決着つきそう」
奏が鬼ちゃんスクリーンを指差した。馬桐に追われていた武道の行く手が、壁になっていたのだ。
予想通りに、すぐに雌雄は決した。
だが結果は、スクリーンを見ていた参加者の予想とは異なっていた。武道が捕まる寸前で馬桐の足元に滑り込み、尻尾に触れたのだ。
「はあ、1点取ったと思ったんだけどな。やっぱり運動やってる人には敵わないか」
うなじをかきながら檻の中に現れた馬桐は、バンドリーダーを発見した途端に有無を言わせず彼の後頭部を殴りつけた。
「正気に戻れこのド変態!」と罵る声、そして女性陣が狭い檻の中で組んず解れつ追いかけっこしつつの騒ぎを聞きなら、漸く解放されたイリヤはスクリーンを見てみる。
「そういえば英二さんってどこに居たんだろう、僕は見てないけれど、誰か見ました?」
イリヤの質問に返事はこなかった。
あまりに騒がしすぎて皆聞き逃したのだろうと思ったのだが、事実は——。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月27日
参加申し込みの期限
2016年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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