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ふりふり☆ ~平行世界鬼ごっこ~
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『動物園』の園内はシンと静まり返っていたが、夜行性の動物が多いから檻の中の動きは活発だった。
雨寺 凛
は普段は眠ってダラけているライオンが悠然と歩きまわる姿に、思わず「おおーっ!」と感嘆を洩らしていた。
平行世界とは言え、期せずしてナイトサファリイベント中の動物園を体験している。
(夜の動物園で鬼ごっこって面白い!)
嬉しくなると、臀部のあたりで三毛猫柄の尻尾がユラユラゆっくり揺れた。むずむずする感覚でそれを自覚する。
(わ、感覚がある。本物なんだねコレ……)
首を回して覗きこんだ時、注意力散漫になっていたことに気づいた。背後はきちんと警戒しなくては!
(積極的に攻めに出て点数を稼いでいきたいね!
だってこういうゲームはやっぱ楽しんでやらないとね! やるからには全力で行くよ!)
そう意思を固めて爛々と輝く目が、「かっけー!」と園内に響く声につられ、見覚えのある姿を捉えた。
(お? 前にあったバッドステータスの……タカタカくん……だっけ?)
凛と同じく軽音楽を趣味にし、同じ中学の仲間とバンド活動をしている
高知 竹高
だ。ライオンの檻を熱心に覗き込んで、周囲も憚らず夢中になっている。
これは大チャンスだ。
しかし相手は年下とは言え男子生徒。接近に気付かれて逃げられたら、追いかけっこで敵うかと考えると怪しいところである。
(ここは後ろからこっそり……)
竹高のTシャツを捲り上げて揺れる四国犬のような尻尾に集中しながら、そろり、そろりと足を進め、遂に気付かれないまま背後を取った!
「つーかまえたっ!」
「わっ! 凛さん!?」
尻尾を掴まれた驚きと、すっかり気付かなかった人の登場に、竹高は一瞬にして顔を真っ赤に染め上げている。
「あはは、こんなところでまた会えるとはね!」
「そっスね! 全然気付かなかった俺」
竹高はへへっと照れ笑いして後頭部をかくと、何もない空間を裂いて道の真ん中に鬼ちゃんが現れた。
「一人めかくほーっ! 収監しますよーっと」
と、次の瞬間には、鬼ちゃんのいた場所に竹高が詰め込まれていた檻が置かれていた。
檻にはご丁寧に『タカタカ:9月15日生まれ 15歳 元気いっぱいで熱い性格だよ』云々と紹介パネルまでついている。
「マジかよ!! ライオンがあんな動いてるとこ初めて見たから、つい」
「タカタカくん叫んでたよ。私と同じで声大きいからすぐ気づいちゃったぁ」
「でも始めの頃声出てねえってメンバーから言われてたんですよ。最近は歌習ってた先輩に頼んで教えて貰った方法とかで練習してて——」
そんな場面を、離れた場所から覗いている怪しい影が一つ……。
凛と同じ猫の、こちらは黒い尻尾が獲物を見つけて揺れている。
(いま捕まったのって男? ならどうでもいいよねそんなこと!)
朝野 未沙
の心の双眼鏡は、凛の姿のみクローズアップしていた。ああ、三毛猫のお耳と尻尾、なんて可愛い……!!
(あたしが狙うは女の子のみ! 男なんてアウトオブ眼中!!)
突然不思議な童女に誘われたのが、『女の子を追いかけて触るゲーム』だなんて最高すぎる。
捕まらないように必死に走る女の子。それを追いかける私。
女の子の首筋に流れる汗の粒が飛び散り、街頭の光の中で煌めく。そんな様を妄想すると、フンフンと鼻息が荒くなってくる。
(触れるのは手じゃなくても良いんだよね? 触手とか触手とか触手とかふふふ愉しくなってきたわ!)
動悸が激しくなるにつれ、両手がワキワキと何かを掴み揉みしだくように動き始めた。いや、これは水分によって変化した彼女の『触手』だ。
(女の子を追いかけるのもいいけど、逃げられないように捕まえてから、ゆっくり触ろうかな。今なら這い寄って近づけるし……)
その際にきっと上がるだろう悲鳴を頭に描いた途端、未沙の興奮はマックスになった。
「これは滾ってキタァー!」
「うわあああああああ!!」
お目当の凛の悲鳴は竹高のユニゾンになって、遠くの参加者たちさえ耳を塞ぐ程だった。
「たこ妖怪!? いや、そんな! あの手は何だ!」
竹高はこの場に相応しい言葉を吐いた。
軟体動物の如き動きでやってきた未沙の真っ赤な触手は、ウネウネヌルヌルうねりながら凛の腰に伸びる。
「ひゃうっ!?」
抱くように巻きついていく間に、もう一方の触手が尻を撫で上げる。未沙は今にも涎を垂らさんばかりの表情で、凛の反応を堪能しまくっていた。
「うふふふ可愛い! さあ早速尻尾を掴んじゃおうかな? どうしよっかな?」
「や、やだぁもう……!」
凛が赤らむ顔を両手で覆い隠そうとするのに気づいて、竹高は格子越しに釘付けになりかけていた目を慌てて逸らした。
「すみません!!」
謝られると逆に恥ずかしい。
尻尾に触るならさっさと触って欲しいのに、触手は焦らすように蠢くだけで肝心なところに触れず……。
「もう……こうなったらっ!」
凛は既に捕らえられて負けを覚悟していたから、腹をくくってイメージしていた鬼ごっこで勝利する為の作戦を、『この状況から逃れる為の作戦』に切り替えた。
「他の人に捕まっちゃえ!」
次の瞬間に凛の喉から出ていたのは、パトカーが鳴らすサイレンの音だった。間近にいた未沙は、両耳を塞いで庇わなければならない大音量だ。
咄嗟に尻尾は触れたが、お馴染みの警報を聞いて、何人かの参加者が身を隠しながらも集まってくる。
ラッキースケベ——……と言うより、ただのスケベを発見して、いち早く動いたのは
御剣 刀
だった。
「何やってんだ朝野ーッ!!」
アイアンクローでガッと後頭部から掴み上げる。一瞬触手がジタバタしたが、その中に黒い色を見つけて直ぐに握り絞めた。
「っと、捕まんないうちに——」
刀は周囲をキョロキョロ確認して、すぐにその場から立ち去って行った。
全てを見守る審判鬼ちゃんは状況を整理していた。
アイアンクローされて倒れている『ミサ:12月24日生まれ 16歳 一説には下心から触手が発達したと言われている』触手生物未沙。
その未沙に良いようにされてヘロヘロの凛の紹介パネルには『リン:10月 3日生まれ 16歳 音楽ならなんでも大好きで、ハイテンションな生態』と書かれている。
「ふむふむ……」
鬼ちゃんは学生男子には刺激が強い光景を見て立ち上がれない状態の竹高のパネルに、『初心』と書き加えた。
始まったばかりのゲームは、既に混迷を極めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月27日
参加申し込みの期限
2016年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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