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寝子島高校
せんせいといっしょ:白沢先生編
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プリント、材料と器具のチェック。
そのすべてがきちんと完了したのを確認すると、白沢先生はにこにこと礼をいった。
「みんなありがとう。とても助かったわ。これを私だけでやるのは、かなり大変なのよ」
大抵の学校と同じく寝子島高校でも、他教科と比べて家庭科の教師は多くない。
手配や準備が多い割に人手が少ないので、かなり忙しいのだと白沢先生はいった。
「みんな効率が良くてずいぶんはやく終われたわね。じゃあ、ご褒美代わりに試作品の焼きプリンをどうぞ」
両手でもったトレイいっぱいに焼きプリンを載せて、白沢先生は勧めた。
「いろいろな固さのがあるから、食べ比べてみてね」
流れそうな柔らかいものからしっかり固まったものまでのプリンが、順番に並んでいる。
「俺は固めのものをもらいますね」
御剣 刀
は焼きプリンを1つ取ると、さっそく食べ始める。
「うん、美味い!」
旅鴉 月詠
は少し迷った後、真ん中辺りの焼きプリンを取った。
「そういえば、旅鴉と伊藤はプリントを作ってたんだよな? どんな感じにできたんだ?」
刀に聞かれ、月詠はできあがったプリントの1枚を刀に渡す。
「にぎやかな感じのプリントだな。楽しそうでいいんじゃないか?」
「そうだね。プリントもおいしくできあがったと思うよ」
月詠はまんざらでもなさそうに、プリントの出来映えを眺めた。
「このプリントは1年生用だよね。でも俺も1枚欲しいな」
2年生はもうこの授業は去年終わってしまったから、と
天宮 樹
にいわれ、どうぞどうぞと白沢先生は快く答え、
「それからこれも」
もう1枚、こちらは手書きのレシピを渡した。
「塩分なしで作るささみだんご。見た目が可愛いでしょう? それから、温めた牛乳にレモン汁をいれてかきまぜて作る、カッテージチーズ。猫さんが気に入ってくれるといいんだけど……こればっかりは好みがあるから分からないわね」
「ありがとう。試してみるよ」
「ゆでたささみは今冷ましてるから、またあとで渡すわね」
そういいながら白沢先生は、自分の分にかなり柔らかい焼きプリンを1つ取った。
「ぶるんぶるんが美味しいのだ!」
後木 真央
はスプーンに載せた焼きプリンを、グルメ番組で新作プリンを紹介するように、ぶるぶると揺らしてみせた。
「真央ちゃん本当はクレームブリュレ大好きなのだ。でも下手な店のはまずいのだ」
「キャットロードに美味しい焼きプリンがあるお店、私知ってますよー。クレームブリュレはあったかなぁ?」
どうだったかと
高梨 彩葉
は首を傾げる。
「美味しいお店ならいってみるのだ! 名前と場所を教えてほしいのだ! クレマカタラーナはあるのだ? 真央ちゃん最近クレマカタラーナにハマったのだけど、なかなか売ってないのだ。授業で作れないのだ?」
「調理実習では難しいわね。カラメルを作るときに、誰かやけどしちゃいそうだわ」
「そうなのだ……」
しゅん、と真央はしおれる。
「そんなに食べたいなら、今度作ってあげようか?」
見かねた彩葉がいってみると、真央はぱっと顔を輝かせた。
「ありがとうなのだ!」
「お菓子を作るの大好きだから構わないよー。あ、白沢先生は調理実習以外にお菓子を作ったりしますか?」
彩葉に聞かれ、白沢先生は笑顔で答えた。
「ええ、よく作るわよ。それでいつも作り過ぎちゃうの」
「分かります。ある程度の量を作らないと、うまくできないんですよねー」
お菓子を作る者同士、彩葉と白沢先生はあのお菓子はこう、このお菓子はどう、と話に花を咲かせた。
「もう1つ食べちゃおうかな~」
今度はどの固さにしようかと、
伊藤 佳奈
は楽しそうに焼きプリンを選んだ。これでもう3つ目だ。
「プリン、好きなのね」
白沢先生にいわれ、佳奈はもちろんと大きく頷く。
「いつも一度に3つくらい、平気で食べるよ~」
「あら、そんなに食べて太らないの? 羨ましいわ」
プリンはどうしてもカロリーが高くなりがちだから、と白沢先生は1つだけで手を止めている。
「剣道で沢山カロリー消費するから大丈夫だよ~」
摂取カロリーと消費カロリーが釣り合っていれば、たくさん食べても太ったりしないと佳奈は笑った。
「やっぱり運動が大事なのよねぇ」
分かっているんだけど、と白沢先生は情けない顔つきになる。
(でも白沢先生は今のままがいいかも。ふっくらした顔でにこにこしてくれると、温かい気持ちになれるんだよね~)
口に出すと微妙かもしれないから、心の中だけで佳奈は呟いた。
「焼きプリンをローカロリーに作るのは難しいんですか?」
ゆっくりと味わいながら焼きプリンを食べている
八神 修
が、そう尋ねる。
「お砂糖、卵、牛乳となると、どうしてもね。それに、冷たくして食べると甘味を感じにくくなるから、その分どうしてもお砂糖をたくさんいれることになってしまうのよ」
風味や味とカロリーとの兼ね合いが難しいと小さくため息をつく白沢先生の様子に、おいしく且つカロリーの低いデザートがあれば良いのにと修は考えた。
コンビニエンスストアでもたまにそううたった商品を見かけるけれど、まだ他にも工夫はできそうだ。
「甘くてローカロリーの焼きプリン……一寸考えてみようかな。そのときは先生、試食して頂けますか?」
修がいうと白沢先生は、嬉しそうな笑顔になった。
「ええ。そのときはぜひ、試食させてね」
「プリンにもいろいろあるからね~。先生のプリンはやっぱり美味しいけど、お母さんのプリンもまた違った味で美味しいんだよ。……お母さんの料理上手が似なかったのが残念だけど」
ぽつりと付け加えた佳奈の言葉を、皆の話に加わるでもなく、焼きプリンを夢中になって食べていた
桃川 圭花
はふと耳に留める。
(料理……料理かあ……。もし、もし仮によ。私がちゃっちゃとなにか作ってみせたら……みんな驚く? 喜ばせられたりなんか、する、わけ?)
こっそりと様子を窺い見れば、焼きプリンを食べている皆は一様に楽しそうで。自分がなにか作って食べさせることで、他の皆をこんな風に喜ばせることができたら……と圭花は想像する。
寝子島に来るまでは、こんなこと考えもしなかった。そもそも喜ばせたい『みんな』なんていなかった。
(……友達ができるって、こういうこと、かも)
料理になんて興味ないけれど、誰かに自分の作ったものを食べさせてみたい。
思い立ったら我慢できず、圭花はいきなり口を挟む。
「で、料理って、いったい何からはじめたらいいわけ?」
圭花の唐突な問いかけに白沢先生は一瞬戸惑ったが、すぐにそうねぇと考える。
「まずは初心者向けの料理本を買ってみることね。普通の料理本だと、下拵えが省いて書いてあったりするけど、おいしい料理を作るためにはやっぱり基本が大切なのよ。だからそういうのが省略されていない本を選ぶことがポイントね。そういう本には、料理に必要な材料や調理器具についても書かれているから、料理をはじめる上で役立つと思うわ」
「……そう」
返事はそっけないが、圭花はしっかりとそのことを心に留めた。
「逆巻は食べないのか?」
手伝った生徒の中でただ1人、焼きプリンに手をつけていない
逆巻 天野
に気付いて、刀が声をかけた。
「いや、遠慮するよ」
甘いものは苦手だからと、天野はプリンの試食会には加わらず、代わりに皆の様子を文字に書き留める。
寝子島高校でのひととき。
こんな日常があることを――。
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あとがき
担当マスター:
ねこの珠水
ファンレターはマスターページから!
たいへんお待たせしてしまい、申し訳ありません。
『せんせいといっしょ:白沢先生編』をお届けします。
ご参加のみなさまがきちんとお手伝いしてくださったので、調理実習の準備はかなりスムーズにできました。
きっと白沢先生も助かったことと思います。
ご参加ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月25日
参加申し込みの期限
2013年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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