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せんせいといっしょ:白沢先生編
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「お待たせ」
プリントと材料チェックの説明を終えると、白沢先生は調理器具チェックをする生徒のところにやってきた。
「見やすいように、使う調理器具のところに丸をつけておいたけど、これで分かるかしら?」
白沢先生が渡した手書きレシピには、ボール、ふるい、泡立て器、オーブン、などなどの調理器具の名前に赤丸がつけられていた。
「ボールやふるいには、調理台の番号が書いてあるの。たまに他の場所に紛れ込んでいるものがあるから、番号も確かめてね。足りなくなっているものとか、壊れているものがあればメモしておいてちょうだい。少しなら予備があるし、直せそうなものがあったら修理してみるから」
修理はあまり得意じゃないんだけどと白沢先生は笑う。
「分からないことがあったら聞いてね。私はちょっと提出しなければならないものがあるから、ここで仕事させてもらうわ」
そういって白沢先生は調理室の隅で書類を広げた。
「……面倒だけど……やらないと、いつまでたっても終わらないよね」
笹暮 真秋
は抱いていた猫のぬいぐるみを、頭の上に載せた。
ぬいぐるみはそこが定位置のように、安定して頭に落ち着く。
空いた手で調理台の扉を開いてみると、ごたごたと適当に押し込まれた調理器具があった。
「結構片づけられてないものだなぁ」
脇から覗き込んだ
逆巻 天野
がやれやれという様子でいった。
「……そうだね」
真秋はひとまとめに道具を取り出すと、裏返して番号を確かめる。
マジックで大きな1という数字が書かれているものはそのまま。別の番号が書かれているものは、正しい調理台の上に。
調理器具が壊れていないか、サビが浮いたりしていないかを調べたあと、必要数が揃っているかどうかをチェックする。
だらだらといかにもやる気がないように見える真秋だけれど、案外手際は良い。
スピードはそれほどでもないが、ポイントを押さえているから無駄な時間のロスがないのだ。
さすが料理を得意としているだけある、というところだろうか。
調理台の中にあるものを調べ終えたけれど、泡立て器が見つからない。
周囲を見回す真秋に、天野が調理室の壁際にある棚をさした。
「ここにないものはたぶん向こうだよ」
この間クラスで弁当作りの授業があったから、物の配置は大体頭に入っている。
「わからない場所があったらいって。教えるよ」
「……そうなの……泡立て器、どこ?」
「泡立て器? 一番右の棚の引き出しに入ってたと思うよ」
真秋が天野にいわれた場所を空けてみると、確かに泡立て器が入っていた。
ならば頭上の開き戸には何が入っているのかと、真秋が手を掛ける。
「あ、待って。その棚はあけないほうが……!」
いい終えないうちに、開けた扉から物が降ってきた。
ガラガラ、ドンガン、グワングワン、ガッシャン。
その音に、調理室内にいた皆が振り返った。
「どうしたの?!」
白沢先生も書類を放って走ってくる。
「嗚呼……」
天野は額に手を当てた。
「その棚は誰かが器具を詰め込んでいたような気が……といおうと思ったけど、遅かったようだね。大丈夫かい?」
「怪我しなかった? 痛いところはない?」
おろおろと尋ねる白沢先生に、真秋は首を振る。
「……なんともないよ」
棚に入っていたのは置き場に困った鍋や蓋の類だったから、音の割にはダメージはない。
「……それ取ってくれる?」
天野は真秋の視線を辿り、ああこれかと猫のぬいぐるみを拾い上げた。
「……ありがと」
真秋は猫のぬいぐるみを受け取ると、何事もなかったかのように頭に載せ直し、落ちた物の片づけをはじめた。
「どうやら何ともなさそうだな」
何事かと驚いたが、どうやら幾つかの金物が落下しただけらしい。
これなら心配なさそうだと、
八神 修
はチェック作業に戻った。
ガスコンロに火をつけて、炎の状態を見、問題があるものは調整する。
これでよし、と元栓を閉めていると、
桃川 圭花
が聞きにくる。
「コンロに火がつかないんだけど、どうすればいいのよ」
「火がつかないって、点火しても消える状態か? それとも着火すらしないとか?」
「普通ならパチパチって火花が飛ぶわよね? それがまったく反応しないの」
「だったら何とかなりそうだな。どのコンロだ?」
「あれよ」
圭花は無愛想にコンロを指さす。
修はそのコンロをチェックし、ああやっぱりと頷いた。
「着火電極が汚れている所為だ。誰かが吹きこぼれを放っておいたんだろう。きれいに掃除すれば着火するようになると思う」
「汚れ? 故障だと思って、あちこち調べたのに」
そんな原因だったのかと、圭花は鼻を鳴らす。
「こういうのは意外と簡単なところに原因が隠れてることが多いんだ」
「そう。なら掃除してみるわ」
圭花は礼もいわず、けれど案外素直に掃除をはじめた。
あとは任せておけば良いだろうと、修は自分の作業に戻った。
調べてみたところ、多少の調整が必要な箇所はあっても、故障らしい故障をしている機器はなかった。
「これでラストか」
修は最後のオーブンの動作確認をはじめた。
が。
どうしたものか、ファンが回らない。
分解して調べるしかないかと、修が狭い庫内に手を差し入れてドライバーを使い出したところに、コンロの掃除を終えた圭花がやってくる。
「……それ、分解するの?」
「ああ。ファンの部分をね」
「ちょっとどいてちょうだい」
圭花は修を押しのけると、眼鏡をとった。
そして素手でネジを外し、ファンの部分を分解する。
「ありがとう」
「……別に手伝ったわけじゃないから」
不機嫌にいって、圭花はさっさと去っていった。
そうして皆が真面目に調理器具の点検をしている間に。
後木 真央
はプリンカップが入っている棚を開けた。
カップの数を数えているようなそぶりをしながら、こそこそっと猫柄のシリコンクッキングカップをプリンカップの中に紛れ込ませる。
(これでプリンを作ってお皿にあけたら猫柄なのだ!)
授業にもそんな楽しみがあって良いと思う。というか、真央自身がそんなサプライズにあったら、狂喜乱舞してしまうに違いない。
このシリコンクッキングカップは真央の私物。
なくなって自分の手元には戻ってこなくなるかもしれないけれど、それは言い換えれば別の誰かに使ってもらえるということ。
ネコの可愛さを伝道できるなら本望だ。
(みんなに可愛がられるのだよー、よろしくなのだっ♪)
1人でも多くの人がネコの魅力に目覚めますようにとの願いをこめて、真央はそっと棚の扉を閉めるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月25日
参加申し込みの期限
2013年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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