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男の悲鳴が響いて、男の背に装着されていた機械翅が重たく地面に落ちて転がった。
「……終わっちゃいましたねぇ」
薄暗い天井から降りた大型スクリーンに不可思議な力で映し出されていたナニカの映像が音もなく消えて、
加瀬 礼二
は氷蒼の色した瞳を退屈そうに歪めた。
「全ては退屈しのぎ、」
ソファに寝そべった億劫そうな格好で、だらり、腕をソファの上から投げ出す。
「とは言え、退屈しのぎにもなりませんでしたね、あの男」
頑固な職人気質な『機関』構成員であった老境の男を捕らえ、ゲームを持ち掛けた。
『ハント』と名付けた最近お気に入りなそのゲームは、元々は捕らえた天使を『機関』に追わせて無事逃げられるか、それとも殺されるかを眺めたり賭けたりするもの。その時は、悪魔がその男を追った。
元は執拗な追手であった『機関』の男は金壺眼を歪ませホテル内を逃げ回り、しかし敢え無く悪魔に捕らえられた。
『ハント』に敗北したその男には、天使を捕らえて『調教』し『作品』とする楽しさを植え込み、放った。新しいゲームの始まりだと。
『機関』の男に捕らえられた天使が辱められ、堕天使となり、挙句己が経営するホテルでひとも天使も構わずその手に掛け始めたときは、その如何にも冒涜的な行為に歓喜さえ覚えたものだった。
元は清らかだったであろうあの堕天使が、何人のひとを、天使を堕落させることが出来るか、ホテルに訪れた悪魔やひとと賭けたこともあった。
(『ハートハント』)
賭けの道具とされていることも知らず、可憐な堕天使はこのホテルを舞台によく踊ってくれた。
それだと言うのに。
(お誂え向きの結末、といったところでしょうかねぇ)
己のゲームに敗北した者の結末としては、まだましな方であるのかもしれない。ある者はオークションで売られた。ある者は、彼女のように天使から堕天した。
(ふふ)
語ることもできない結末を迎えた者さえ居る。
己の仇を取った堕天使の行方は、最早興味もない。再びこのホテルで己の欲望を埋め続けようとも、今日協力した『機関』の女といつか相見まえようとも。
ソファの肘掛に頭を乗せ、うなじを反らせる。氷蒼の瞳に映るのは、黒衣の料理人。ホテルの料理人をも務める彼もまた、過去に『ハートハント』で堕とした天使のひとり。
雇い主である悪魔の視線を受け、料理人は漆黒の瞳を僅かに細めて一礼する。
もっとも、彼は己の退屈しのぎのゲームによって堕天させられたとは欠片も気付いてはいまい。ただ、自身が料理を美味しく作りたいという欲望を、美食の罪を抱いてしまったがために堕天したのだと信じている。
堕天したところを助け、ホテルの従業員として雇い入れてくれた恩人として、悪魔である礼二を真摯に信じている。
礼二は彼が己に抱く信頼を知っている。
彼が天使や神に抱く愛憎半ばした感情を知っている。それ故に天使を同じ境遇に堕としたいという歪んだ願いを知っている。だからこそ、夜毎耽る『ハートハント』ゲームを持ち掛けた。
「
来島 アカリ
」
彰尋が口を開くと同時、大型スクリーンに幾つもの映像が映し出される。ホテルのあちこちに潜ませた『目』が捉えた画像の中、
「厨房アルバイトの……彼は、天使です」
彰尋の言葉を受け、大型スクリーンにひとりの少年を幾つもの方向から捉えた映像が映る。
ホテルの裏口から出て行こうとしている小柄な背、外灯の光に蒼く透ける黒髪、僅かな疲れと仕事を終えた充足感を滲ませた薄紅色の瞳。どこか少女じみた容姿の少年を獲物と見なし、礼二は唇を笑ませる。
「ふふ、期待してますよー、彰尋さん」
「お任せください」
恩人の楽しげな笑みに頷き、彰尋は下がる。
重厚な扉に手を掛ける。視線を上げれば、高い天井に描かれた天使の無垢な瞳と眼が合った。
ホテルのそこここに描き込まれた天使の瞳は、所謂隠しカメラの役目を果たす。ホテル経営者である礼二のもとにその瞳が映す映像を送り届ける。
(観ていてください)
恩人を少しでも楽しませんがため。
己の心に渦巻く愛憎を少しでも発散させんがため。
(……俺は、悪魔だ)
『ハートハント』に赴く堕天使の背を見送り、礼二は大型スクリーンへと視線を戻す。
「……ん」
スクリーンに分割されて映し出される映像にひとつに目を止めるなり、
「ふぅん……」
悪魔はほくそ笑んだ。
ホテル建造物に挟まれた暗い路地裏、焔の色した髪を高く結い上げた少年がひとり。
少年の手には、大剣と見紛うほどの十字架。
(『機関』か)
アーティファクトを手にした少年の足元には血みどろで横たわり息も絶え絶えな蝙蝠翼の女。ホテルを訪れていた堕天か悪魔かの客と、その客を無表情に滅そうとしている少年を見止めて、
「さぁ、」
けれど悪魔はますます笑みを深くする。
「――今宵も遊びましょう?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月21日
参加申し込みの期限
2016年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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