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『MASK』ファイルに、その男の顔は在った。
『機関』の拠点のひとつである居酒屋を出てしばらく歩いたところで見かけた、長い茶髪の男。
夕暮れの参道商店街、角の煙草屋の店主と和やかに談笑しつつ煙草を買う温和な瞳したその青年の横顔を何気なく目に留めた瞬間、蛇那伊は小さな息を吐いた。
煙草屋の傍の惣菜屋で買い食いを装いつつ、青年の容姿を確かめる。脳内に全て納めた『MASK』ファイルの内から、該当する悪魔を探し出し、慎重に照らし合わせる。
顔かたち、背格好、そのどれもが脳内の『MASK』ファイルと一致する。ファイル内には、千早から似顔絵を受け取った『機関』が調べ上げた悪魔がこの地で名乗っているらしい名が記されていた。
(
天動 記士郎
)
名を知られてさえまだ抹殺できていないと言うことは、それほどまでに強い悪魔ということなのだろうか。
向かう方向が同じである風を装い、先に立って歩き始める青年を尾行する。
(悪魔め)
最早悪魔の巣窟とも言える星ヶ丘界隈に向かおうとしていた矢先のことだった。
(天使も悪魔も、全て消し去る)
急遽目標を切り替え、目の前を行く青年を追う。
『異界者』の存在と対峙してこの方、蛇那伊の目的は一貫している。
(全て殺しつくす)
あてどもなくふらついているようにも見える足取りで、青年は物珍しそうに商店街を過ぎ、迷子を楽しむように路地へと入り込んだ。そののんきな後ろ姿は、『機関』を手こずらせている強敵にはまるで見えない。
後に続きながら、呼吸を整える。身体を戦闘に即したものへと切り替える。五感を研ぎ澄ませ、視界を広げる。一点を見ず、全体を見る視覚とする。
周囲に人気の絶えたことを確かめ、蛇那伊は懐からアーティファクト『獣のお面』を取り出し顔に掛けた。間を置かず、地を蹴る。
鋭く息を吸い、吐き出す。この時、特殊な雄叫びを腹底から叩きだす。そうすることで身体の隅々までに人として最大限の力を行き渡らせることができる。
それは誰もが本来持つ力で、けれどその力を発揮すればひとの身が容易く破壊されてしまうほどの力。そのため無意識に制限している諸刃の刃のような力を最大限に引き出しての背後よりの一撃は、
「うわ……?!」
のんびりとした悲鳴と共、あっけなく躱された。
踏み込んだ足がアスファルトを砕く。砕いた足の骨も同時に粉砕される。空を切った拳が、それでも行き渡った恐ろしいほどの力によって皮膚を裂かれる。骨が微塵に砕ける。
血飛沫を周囲に撒き散らしながら、蛇那伊は殺意の眼差しで悪魔を見据える。その僅かの間に、己の力によって破壊された肉体はアーティファクトによる肉体再生の力を受けて癒える。
「え……?」
無辜の民の如く人の好さそうな目を瞠った悪魔は、
「
天動 記士郎
」
蛇那伊に名を呼ばれた途端、仕方なさそうに肩を竦めた。
背に蝙蝠翼を、額に黒角を。本性を表す悪魔に、蛇那伊は眉間に深い皺を刻む。
「抹殺する……!」
獣の面の奥に叫び、拳を振るう。優男な印象通りにのらくらと攻撃を躱すかと思われた悪魔は、否、顔と胸を両の腕に護り、蛇那伊の拳を真向から受け止めた。
「何故です」
「悪魔だからだ」
蛇那伊の拳が砕ける。悪魔の防御が跳ね退けられる。双方の拳が、腕の骨が、見る間に砕ける。皮膚があり得ぬほどに腫れあがる。
「痛い、ですね。お互い」
呻きつつ後退しようとする悪魔の腕が、ひとならざる力で見る間に回復しようとしているのを見て取り、蛇那伊は歯噛みする。悪魔も再生能力を持っているらしい。
「やめましょうよ」
「何をふざけたことを!」
両足が折れるも構わず、瞬間の速度で悪魔に肉迫する。悪魔が負傷したとは別の拳を視界の外から振るう。それを知覚しつつ、敢えて避けず胴に受ける。鍛え上げた筋肉を貫き内臓に衝撃を与える重い一撃に歯を食いしばると同時、再生した両足を踏ん張る。巌の如く踏み止まり、岩塊じみた拳で悪魔の身を乱打する。
肉を切らせて骨を断つ、容赦のない攻め立てを捌き切れずに悪魔が後ろへたたらを踏む。裂けた拳から血を噴出させながら、蛇那伊は手刀をつくる。風を切り裂いた手刀は粘土を抉るに似て、悪魔の腹を刺し貫いた。
「これは、また、……」
腹を抑え、悪魔が後退る。華奢に見えて案外筋肉に鎧われた首に、蛇那伊は追撃の手を伸ばす。絞殺どころか首の骨さえ折りかねない蛇那伊の手は、
「う、うわあッ?!」
背後に響いた声に刹那止まった。
「邪魔する者は一般人であっても抹殺する」
偶然通りがかった通行人を振り返りもせずに恫喝し、ほうほうの態で逃げ去る足音を耳に確かめ、蛇那伊は悪魔にとどめを刺し損ねた手を拳にする。
悪魔が瞬時の隙をついて翼を広げていた。風を巻いて空へ飛び去ろうとする悪魔の背に、蛇那伊は手を伸ばす。それだけでは届かぬと判断し、両の足を犠牲にし、その尋常ならざる力で高く跳躍する。
指先が悪魔の蝙蝠羽の一部を掴む。蛇那伊をぶら下げてさえ羽ばたこうとした羽は、その根元が負荷に耐え切れなかった。
「っあァ!」
片羽がほとんど引き千切れる。噴き出す血に指先が滑り、蛇那伊の身が宙に放たれる。
悪魔が血を撒き散らしながら空へと逃げ去る。
落下するままにそれを見遣り、
「ッ、うおおぉぉぉお!」
蛇那伊は吼えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月21日
参加申し込みの期限
2016年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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