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黄色のファレノプシス
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【黄色の日曜日】
雨咲 時雨
は黄色いパーカーを着込み、自宅近くの寝子島図書館に足を運ぶことにした。
読書が趣味である時雨にとって、その行動自体は日常生活の一部である。
少し変わった所があると言えば、敢えて黄色いパーカーを選んで外出したということだろうか。
(黄色いものが福を呼ぶ……福……いや、運気が上昇するのかな? ……本当でしょうか)
この島にはいわゆる「超能力者」のような人たちがいるらしい。
その存在を仄めかす様に、「黄色いものが福を呼ぶ」とか、そういったちょっと不思議な噂を度々耳にするのだ。
それがこの島特有のものならば、郷土史などを紐解けば類似した話が見つかるかもしれない。
そういったわけで「超能力」について調べたい時雨は噂の実証と調査の為に黄色いパーカーで図書館を訪れたのだ。
決して友達がいないからとかそういう理由ではない。決して。
しかし通い馴れた図書館と言っても、郷土史の資料が並ぶ書架は普段本を探している書架とは毛色が違う。
量が多い上に表題は内容を示していないようなものも多く、正直背表紙を眺めて探すだけでは目当ての本を見つけるのに日が暮れそうな予感がした。
時を同じくして寝子島図書館を訪れている男がいた。
「黄色いもの持ってるといいことが起こるらしいけど、さーて何が起こるのかねぇ」
黄色いブックカバーをかけた文庫本片手に館内をふらふらしていた、旧市街で古書喫茶「思ひ出」を営む
柏村 文也
だ。
楽しそうに一人ごちて図書館の中をきょろきょろ見渡すその姿は落ち着いた和装姿に反して幾分か幼い印象を周囲に与える。
それ故か。
「そこの少年」
「?」
学生と間違われて声をかけられることもある。
「そのブックカバー、ちょっと見せてくれるかい?」
文也が声の方を振り返れば、そこには日本人離れした容姿の男が立っていた。
整った顔立ちであることはサングラス越しでも解るが、この図書館の中では些か浮いた出で立ちだ。
しかし文也は物怖じすることなく男に応じる。
得体のしれないものに対して不安や恐怖を感じるか、それとも興味や好奇心をそそられるか。
文也の中ではどちらかと言えば後者が勝ったのだ。
男はブックカバーを渡されると「Merci」と短く礼を述べ、まじまじと黄色いブックカバーを矯めつ眇めつして、小さく口笛を鳴らした。
「C'est pas mal du tout. いいね、これは着物の端切れで作ったのかい? この黄色味は日本ならではだね。実にイイ」
ひとしきり愛でてから文也にブックカバーを返した男は満足げな様子で図書館の外へと去っていく。
(不思議な御仁だったなぁ。帰ったら甥っ子にでも話そうか。でもきっとまた「嘘でしょ」って一蹴されちゃうかもなぁ……ん?)
男の背を見送り、再び書架と向き合った文也の目に一冊の本の背表紙が飛び込んでくる。
「あああああああ!!!」
文也の口から出た大きな声に周囲にいた利用客たちが驚いて一気に視線が集まる。
しかし今の文也にとってそれは瑣事に過ぎなかった。
ずっと読みたいと思っていても見つからなかったフランス作家の詩集が今自分の目の前にあるのだ。
「ずーっと誰かが借りっぱなしだったから読めなかったんだよなぁ、ラッキー! あ」
ここでようやく自分が大きな声をあげていることに気づいた文也。
流石に少し気まずくなったのか、書架から抜き取った本で口元を隠しながらそそくさとカウンターに向かうのであった。
(本当、みたいだ……)
文也と男のやりとりから文也が本を見つけるところまでを見ていた
雨咲 時雨
は内心興奮のようなものを覚えていた。
(さっきすれ違った時、不思議な男の人だなと思ったけど……まさか、あの人が不思議な力を?)
男についていけば何かもっとわかる気がするが、生憎と姿は見失ってしまっていて。
残念、と肩を落とした時雨が顔をあげた時1冊の本が書架から不意に落ちてきた。
「……落神伝説?」
それは寝子島に伝わる伝承。
落ちてきた神様、怪現象で混乱する島、神様から貰った不思議な力を持つ人々、神様の願いを叶えることで島に平和が訪れる。
古めかしく難解な文章で綴られたその本の中から、幸い時雨は断片的な情報をいくつか知ることとなった。
そして。
幸か不幸か、そう遠くない内に自身もまたその伝承を証明する存在の一人になることを、時雨はまだ知らない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月20日
参加申し込みの期限
2016年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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