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黄色のファレノプシス
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黄昏時の旧市街。
鬼灯色の空の下、
御巫 時子
は寝子高の教員である
五十嵐 尚輝
と並んで歩いていた。
切れかけていたシャンプーやお米など日用品の買い物に来ていたら、偶然出会えたのだ。
教師と生徒、その関係上二人が会える場所は基本学校に限られる。
故にこうして校外で会えるのは時子にとって幸運だった。
想い人と少しでも多くの時間を共に過ごせるのだから。
時子は自分の髪を留めている黄色の花がついた真新しいリボンにそっと手をやる。
(このリボンのお陰ですね)
黄色いものが幸運を呼ぶという噂の効果を確かに感じながら時子はそっと横を歩く五十嵐の顔を見上げる。
猫背気味のせいで高身長というイメージはないが、それでも時子よりも20㎝程は高いだろうか。
こうして歩きながら見上げると、前髪で隠れた目元が僅かに垣間見える。
感情の読み辛い目だが、時子にはその目がとても優しく感じる。
五十嵐のこの目を知っている生徒はきっと殆どいないだろう。
もしかしたら自分だけかもしれない。
そんな小さな優越感が嬉しいような、後ろめたいような、少し複雑な思いを胸に宿らせる。
それを振り払うように無口な五十嵐に代わって時子が口を開く。
「尚輝先生は冬休みに久しぶりにアパートに戻って掃除などされたと伺いましたが、今日は何か日用品のお買い物に?」
「ええ、コーヒー豆やらフィルターやら、その他にも諸々買い足しておきたくて。
掃除したときは本当に掃除だけで終わってしまったので……今、部屋の中、空っぽなんですよ」
「あの、私も丁度日用品を色々買おうと思っていて、一緒に見て回りませんか?」
五十嵐は時子の言葉に暫し考えてから頷いてみせた。
どうやらOKということらしい。
「ありがとうございます。ではまず……」
時子は嬉しくてつい緩んでしまう口元を着物の袂で隠しつつ、馴染みの米屋へと五十嵐を誘う。
いつもの米を、いつもの分量でお願いして、自宅にまで届けて貰うよう手配する。
そんな時子の後ろで、五十嵐は物珍しそうに米屋の店内を見まわしていた。
「先生はこういった場所でお米とか買わないんですか?」
「はい、というかそもそも米を買うことが殆どないといいますか……」
「じゃあ自炊は」
「コーヒーを淹れて、トーストを焼く位でしょうか」
元々生活感があまりないイメージだったが、時子の胸にあれこれお世話を焼きたいという気持ちが燻る。
そんな燻りを抑えつつ次に向かったのは薬局。
時子は愛用の花の香りがするシャンプーと椿油を迷わず買い物カゴに入れる。
一方五十嵐はシャンプーの棚で何やら思い悩んでおり、見かねた時子が黄色のボトルに入ったシャンプーを手に取り差し出した。
「これ、私が使っているシャンプーと同じメーカーの男性用なんですけどいかがでしょう?」
それは柚子の爽やかな香りがするもので、香りの強さもさほど強くない。
香りを確認し、納得したように頷いて五十嵐は時子の勧めたシャンプーをカゴに入れた。
そうして必要だった生活用品を買い終えそろそろ帰路につこうかという頃、今身に着けているリボンを買った店の前を通りかかって時子の足が止まる。
その店には和風の可愛いリボンや髪留めがたくさん並べられていた。
ちらりと五十嵐の方を振り返ると、縁遠い店の中を不思議そうに眺めている。
「あの、尚輝先生。先生の目から見て、私にはどれが似合いそうだと思いますか?」
時子の問いに、五十嵐は顎に手を当てリボンや髪留めの並ぶ棚を凝視する。
そしてややしばらくしてから一つの髪留めを手に取り、時子の髪にかざす。
「これなんか、どうでしょう? 可愛いと思いますよ」
それは花に囲まれた鳥が彫られた珊瑚のカメオを牡丹色の縮緬地リボンの結び目に添えたバレッタだった。
両手で受け取り、時子は満面の笑みを五十嵐に向けて頭を下げる。
「ありがとうございます」
時子が五十嵐に選んで貰ったその髪飾りを喜々として会計に持って行ったのは言うまでもないが。
その様子を見ていた五十嵐がくすりと小さく笑っていたのを、時子自身は知る由もなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月20日
参加申し込みの期限
2016年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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