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さて、二階に上がるには手を合わせて壁を作り出すエリセイとレナート、そして巨人を使役する紅緒を止める必要が有りそうだ。
仲間を行かせるために積極的に前に出る者、何を血迷ったのかロベルトのショタ作戦に賛同する者、とにかく逃げ惑う者と混戦の中で、武道は己の覚悟を決めたらしい。
「こうなったら奥の手だ!」
瞬時に纏っていたコートにブレザーにスラックスに以下略を脱ぎ捨てて、彼は水泳パンツ一枚の姿になった。
「どやぁ!」
「きゃーーッ!!!!!」
紅緒でなくとも少女なら叫ぶ状況だったが、何人かはこれを見慣れたモノだと冷めた反応である。ともあれ、紅緒の反応は頂いた。「っくし!」とくしゃみが出るほど、寒さに凍えるだけの効果はあったと言うものだ。
武道は制服のシャツを振り回しながら、紅緒の方へ向かって走り出した。氷の城の低い空気を含んだシャツが固まって攻撃力を持ち、即席の防御具となっている。
「よーし、おにーちゃんに任せろ!」
「来ないでよ変態!! この、変態ッ! バカッ! 最低!!」
紅緒の氷の巨人が武道を潰そうと暴れ回る。運が良いのか悪いのか、武道は少年化せずにアスリートの肉体美を披露してしまった為、男性に免疫のない紅緒の衝撃と恥ずかしさの裏返しな怒りを買ったのだ。
「相性が悪かったようだな」と、悠月がロベルトの上で分析している。
今の紅緒のパーソナルスペースには、どこまで突き詰めても従業員と客の図が崩れないエリセイとレナートしか近づけない。
「紅緒ちゃん水着だよ!」
「ネイキッドじゃないよ!」
しかし紅緒は蹲りながら「やだやだやだ見たくないむりむりむりむり! お父さんの裸だってもう何年も見てないもん!」と両手で顔を覆っている。思春期が大爆発してしまった彼女を見て、双子は互いの目の中に諦観を見つけた。
これから何をするか打ち合わせるでもなく、阿吽の呼吸で紅緒の前に立って壁を作り出す。
「へぶっ!」武道が顔面からぶつかって止まる音がした。
エリセイとレナートはそれを気にせずに、蹲った紅緒の前で膝を折った。
「紅緒ちゃんもうちょっと頑張れる?」
「……むり……もうかえる…………」
「んー……どうするリーセ」
「どうしよっかレーナ。一応やる事はやったし、鬼ちゃんも——」
立ち上がりかけたエリセイが、気配に感づいて目を開いた。
「行け、リンクスたち!」
フィーナが放った複数のヘイル・リンクスに反応した彼が足を振り上げた時、背後から小さな悲鳴が聞こえた。
「グリモワール・デ・ジーヴルが!!」
三人がリンクスに気を取られている間に、背後から近づいた誉が紅緒の手から本を奪い取ったのだ。
「リーセ!」
レナートは兄を呼ぶが、離れた二人の手はこの一瞬では届かない。おまけに少年の姿になった誉はすばしっこく、慌てた紅緒とレナートの間をすり抜けてしまう。
逃げおおせる彼の背後に、二つの影が連なって階段を駆け上っていった。
「今のは——?」
ぽかんと口を開けた紅緒のうしろで、エリセイが肩をすくめた。妙なちかちかが見えたと思ったら、氷結したはずの『子』の姿が消えていたからだ。
「何度でもよみがえヘップシ!」と聞こえていたからあれは武道と、彼を助けた誰かだろう。
「なんてこと! もう、完敗ですわ……」
* * * * *
そんな訳で一階を切り抜けるための切り札となった武道だったが、武功抜群の者への世間の風当たりはキツかった。
「一緒に隙をついたあたしが言うのもなんだが、お前あとであの子に謝っておいたほうがいいぜ。恥ずかしそうなんてもんじゃなかった」
ろっこん撹乱での狙いをつけるために紅緒の様子を見ていたフィーナが言うと、真人間代表な英二が「そうですね」と同意した。
「女子の前であれは……」
頂けないですよ。と首を横に振る。おまけにハート・エフェクトで隙をつきながら氷結した武道を助ける役目だったアカリが、こんな事を言う。
「ただでさえやるのはちょっと恥ずかしいのに、裸の人に抱きつくかなきゃならねーのはキツかった……」
因みに解凍された時に振り回していた服を回収する時間は無かった為、彼の装備品は水泳パンツ一枚である。
よしんば回収出来たとしても、今頃はカチコチになって使い物にならないだろうが……。
「……エーット……ぶぇっくし!」
集中砲火対象になって引き付けられたら万々歳だし! と思っていた作戦だが、味方にまで心身共にフルボッコにされるとは思わず、武道は切なさで締め付けられる胸を両手で抱きしめて震えている。
ちなみに、ここには海パン一丁どころか実は毛皮一枚の少女が存在していたのだが、皆はそれを意識していなかった。
(うぅっ、確かにくしゃみがでちゃうほど寒い……、猫はこたつで丸くなりたくなってきたな~)
そんなタルトと武道の目が一瞬あう。
が、気まぐれな猫はぷいっと顔を逸らしてお断りだ。誰かの肩にのって暖をとるのはいいが、流石に海パン男の胸で温められるのは躊躇する。
「……誰か上着カシテクダサイ……」
「使います?」
流石に哀れに見えて泉がブルゾンを貸してくれた。よくできた中学生に武道はメガネを押し上げながら目頭をおさえたのだが、まさかこれが『引き金』だったとは、この時の武道は気づく筈もなかった——。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月13日
参加申し込みの期限
2016年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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