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迂闊に近づけない相手とは言えやりようはあった筈なのに、あの後『子』たちはとんでもないピンチに見舞われていた。
現在大広間には、猛吹雪のごとく氷晶が飛び交っている。
ロベルトは氷晶の動きを予測して避けながら両手を組んで掲げ、イリヤに懸命に祈りを捧げていた。
近くでは既に仲間を庇ったアカリが氷結していたが、彼を助ける余裕は誰にもない。そんな地獄絵図だ。
「鎮まりたまえー! 鎮まりたまえーイーリャ! 何故そのように荒ぶるのかー!」
「だってロビ! 僕はパジャマしか借りたことないんだよ!? それなのにあんな、さっきまで泉が着てたものを。ちょっと高めの体温とかヘアワックスの匂いとか色々残ってるのに、それを、裸の上に……いやらしい! 武道さんのド変態! Сибирь,流刑だ!! Лагерьに収容してやる!!」
「どの方向性で罵られてるのかワカラナイしイリヤ君の方が変態っぽいしぎゃー!」
当然のごとく第一の犠牲者となった武道だったが、近くにいたフィーナは、抱きしめるのに二の足を踏んでいる。
「いや、仲間を見捨てるつもりはねぇから可能な限りはやろうと思うけどよ? ハグは父様や母様にしかされたことないから……」
裸コートの所為でハードルが高いのだ。
「でもあとで恨まれたりするのも面倒だし」
翠響はぶっきらぼうに言うが、彼女自身そのリスクには気づいていた。
(効率から言えば見捨てる方がいいのだろうけど、そこまで非情になりきれない。甘いかもしれない)
そう思っていた通りで、武道の近くに駆け寄ろうと動き出した瞬間に氷結させられてしまった。
「あと何人かなー……うふふふふふふ」
イリヤは指をパキパキならしながら次に誰を氷結させようか眺めている。今や『子』チーム側で震えている竹高が、泉へ向かって声を上げた。
「俺やっぱあの人怖いです!」
「一周回ると病みつきになるから」
「そんな激辛ラーメンみたいな人間性嫌ですよ」
「もー! あんなの勝てる訳ないっ、せめて金属があれば何か盾とか作れ——」叫んでいた桜が、ぴたった声を止めた。
名案が……金属より良いアイテムがあったじゃないか。一階で手に入れた。わざわざ助けてあげたんだから、そのくらいやってくれるでしょう?
「日本橋君」
「やめて」
「なってくれるよね?」
「やめて」
「私たちの盾になってくれるよね?」
やさぐれ笑顔の女子中学生は、同窓生に有無を言わせず背中を押し出した。長い足でつんのめっている彼を見て、『子』の仲間たちは目配せで合図しあう。
真っ先にロベルトが走り出すと、イリヤが首を振った。
「ロビ、ロビ、ダメですよ。泉で気を逸らそうって言うんでしょう? 兄さん達のところも抜けてきた人たちが相手なんだから、僕は油断しません」
背後に追いかけてくる氷晶で、照準が自分にあっていることを自覚し、ロベルトは益々速度を上げた。あと少し持てば良い。
「暴れるなあ。なかなか上手くいかないけど……まあいい、後で君のこともショタにするよ!」
「しょた??」
イリヤは首を傾げながらも、攻撃の手を止めない。
彼が定位置から微動だにしなかったのは、ろっこんで位置を得ようとしていた誉も予測外の動きだったが、逆にフィーナにとっては狙いがつけやすかった。
壁から作れるだけのヘイル・リンクスを作って仲間達をサポートする。差し向けたいのは一発逆転を狙える顔面や足元だったが、そこまで近づくにはリンクスでも難しい。
だがロベルトの派手な動きに隠されるかたちになっている天懸を見ると、実は目的に少しずつ近づけているのが分かる。
(俺一人じゃ勝てない、時間稼ぎは任せた!)
天懸から視線で言葉が届く。
「ああ、頑張れ、あと少しだ——!」
「盾、仕事して!」
フィーナの応援に、桜の残念な応援が混ざって台無しになった。泉は気が進まない様子だったが、ここまで来た彼らの為にも仕方ない。桜の行け! と言う合図に、溶鉱炉に沈む覚悟で親指を立てて返し、イリヤの正面に立つ。
「イリヤ、今まで黙っていたが——」
「そう、泉ならアラスカで赦してあげるね」
「いや流刑の話しじゃなくて。実はお袋、父さんから振り込まれる俺の養育費に手をつけてない。ので、俺の口座には19迄に8桁そっくり入る予定です」
「うそ……、祖父母の遺産と資産だけでは飽き足らず!?」
生々しい話題にイリヤが激しく食いついた。「いい感じよ日本橋君!」桜が勝利を確信して両拳を握る。
「つ、通帳にはお幾ら——」
頬を染めてそわそわしているイリヤに、泉が考えながら両手で数字を出した。ひと桁目の数字に続いて丸が並ぶ。
「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、え、続くの? まさか!? …………抱いてッ!!」
「話題が不健全過ぎるわ! 学生らしく身体を動かして勝てよ!!」
お怒りの野球少年天懸の手には、氷の花があった。
* * * * *
「これ、時間おかしくない?」
自分のスマートフォンを見て首を捻ったレナートの声に、皆は自分の時計を確認した。
「6時30分!? 学校に遅れるどころか逆に早くなってますよ!」
英二が驚くと、桜は「これで沢山勉強ができる!」と両手をあげて、冷静になって悲しくなった。
「と、得したと思えばいいのよ……いっぱい受験勉強ができてうれしいなあ!」
ぶつぶつと言っている彼女を哀れみの目で見ながら、紅緒は陽毬を見た。
「鬼ちゃんからの皆さんへ『クリアのご褒美』ってところかしらね?」
「私たちは負けちゃったけどねー」
陽毬はあははと眉を下げてこちらの世界に戻る瞬間に聞こえた、鬼ちゃんの最後の言葉を思い出していた。
「次はまともな子をラスボスにする」
その『まともじゃない』ラスボスは、ロベルトに宣言通り少年にされて、エリセイの背中に乗っている。なお、神の怒りは武道が泉の上着を供物として与えたので、すっかり治まったようだ。
「はあ、落ち着く……兄さんの背中。泉の匂い…………ヘアワックスと、才能と、お金の匂いうふふふふ」
「腹黒ショタか……これもまた味があるかもしれない」
ロベルトはイリヤから特殊ジャンルの匂いを嗅ぎ取って、茶色い目をきらめかせている。
そんな彼らを遠目に、天懸は眉を寄せていた。先程までのイリヤは悪ふざけが酷く子供らしかったが、先日自分を姉から庇ってくれた時のイリヤは同じ中学生だとは思えなかった。
(そこに惹かれている所があるかもしれない。……あくまでも、友達として。そう、俺は女好きのナンパ師)
学校までの道のりをのんびり進みながら、英二は皆へ声をかける。学校が始める前にとんだことに巻き込まれてしまったし、疲労も溜まっているが、服やその他は元どおりとあれば中々面白い経験だったと思えたのだ。
「終わってみれば結構楽しかったですね」
「久しぶりに全力で走ったな、楽しかったよ」と刀も笑顔を返している。童心にかえるとはまさにこのことだろう。
しかし英二はそこで「でも……」と声を落とし、一抹の不安をよぎらせた。
「何となくまた次がありそうな気がする」
「そんな変なことしょっちゅう有る訳ないって」
「そーそー!」
双子に肩を叩かれて英二が止めた足を前に進ませた時、刀はふわりと風を感じていた。
振り返った彼の目には、宙に浮かぶ童女の姿があった。
晴れやかな着物を着て宙に浮かんでいる彼女の黒髪には、2本のツノが生えている。
「良かったらまた遊ぼう、呼んでくれよ」
童女の赤い唇が笑顔になる。刀は一つお願いを付け足した。
「ただ、次はもう少し手加減してくれると嬉しいかな」
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あとがき
担当マスター:
東安曇
ファンレターはマスターページから!
ご参加頂き有難うございました、東安曇です。
今回のシナリオですが、PLの皆様のアクションを通してみたところ、私のガイドのマスターコメントが説明不足な部分があったかと自覚しております。申し訳ありません。
さて、頂いたアクションではチームを組んで城にたどり着いた時に何かを仕掛ける系統のアクションや、城の外で何かを拾ってくるなどのアクションは特に無かったので、PCさんは揃って一緒に城に突入して頂きました。
シナリオでは自分のろっこんが生かし辛い状況でも、使えるものが意外なところに落ちていたりします。
マスターも気づかない場所にあることも多いので、ガイドを確認する際は、キャラクターさんとご相談しながら一度場面を思い浮かべてみて下さい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月13日
参加申し込みの期限
2016年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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