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それから暫くの間、城の一階では、紅緒の氷の巨人が暴れまわっていた。最前列に居る刀らが逃げているのを見ながら、誉が仲間に抑えた声を掛ける。
「鬼ごっこなんだから全員とやる必要はない。今の内に通りに抜けを狙おう」
「氷の花を取ればいいんだから、どっちかっつーと旗取りに近い印象だぜ」
フィーナが言うと、英二は二階へ昇るかね折れ階段を指差した。途中の踊り場の大きさから言って、紅緒の巨人は通れそうにない。
「狭いから、氷の巨像は全力で逃げて2階に上がったら、追いかけて来ないと思う」
子の何人かが頷く。
「チャンスね」
戦いはもれいびに任せて頂上を目指そうとしていた翠響が、紅緒の攻撃で出来た氷のかけらを手に真っ先に駆け出したその時——。
「行かせなーい」
双子の揃った音と共に、氷の壁が現れた。目の前に突如現れたそれに驚いた翠響は、よろけて壁に手をついてしまう。するとたちまち彼女の全身が凍ってしまった。
更に紅緒の攻撃を避けてやり過ごそうとした悠月も、避けた先の氷壁に肩をついて氷結してしまった。
「おほほほ! 紅緒がこの性悪双子と一緒に此処にいた意味が理解出来たかしら!
さあルーシの地の冒険者達。氷の巨人と氷の壁のタッグに、貴方がたは抗えて!?」
紅緒がしてやったりと台の上でふんぞり返っている。双子の方は「紅緒ちゃんひどーい」と言いながらも笑っていた。第一関門から強敵が現れたことへ、『子』たちは動揺する。
何より氷結した者達だ。印象としては氷の像そのものになった感がある姿に、あれは大丈夫なのか? と困惑が走っていた。
「大丈夫、死んでないよー。凍った金魚も解凍すると泳ぐって言うでしょ?」
鬼ちゃんの無責任な解説が皆の耳に響いた。
「あれって都市伝説じゃないの……?」英二がぽつりと言うと
「え、そうなの? やべ。えへへ、だいじょぶだいじょうぶ、どーにかなるって」鬼ちゃんはそれきり喋らなくなってしまった。多くの神話の神々もそうだが、人知を超える能力を持つ者は、得てしていい加減な上に無責任だ。
「とりあえず大丈夫だって言ってるし、氷結を解除しないとダヨ!」
「だ、抱きしめればいいんだよな……?」
武道とアカリの会話に我に返ったタルトが、鬼に行動を気取られる前にと後ろ足のバネで翠響に抱きついた。
とは言っても、絵面的には猫が少女に飛びかかる形だ。
翠響は元どおりになった途端、
「——い、たたたたた!!」食い込む猫の爪と戦うことになってしまった。
そんな様を見ながら、ロベルトはハッと何かに気づいたようだ。
「閃いた!」
「何をだ? 時間が稼げるうちにしてくれよ!?」
フィーナが氷の城の一部を猫にして使役しながら牽制してくれる間をぬって、荒い息をしながら——きっと走ったからだ。きっと——悠月に触れる。
「——ん、元に戻してくれたのか」
悠月はロベルトに礼を言いかけて、自分の制服の袖がぶかぶかになっていたことに気がついた。
彼はロベルトのお陰で助けられたが、元どおりではなくろっこんの能力で、少年の姿に変わっていたのだ。
「おいこらロベルト、これだと動きづらいだろう」
「でもショタは身軽になるし当たり判定も小さい……気付かれずに動ける!」
とはロベルトの主張である。
「そうか! 小回りが利いて僅かなスペースでも身を隠せるし、鬼達も一瞬誰? となって隙が出来るかも」
膝を打った誉に、英二は「これ納得していいところかな……」と疑問を隠せない。
ロベルトの赤らんだ頰から分かる彼の興奮具合に、どうにもこれが彼の趣味混じではと思えてならなかった英二らである。
少年に変えられてしまった悠月は眉を寄せながら「全く、ちゃんと責任を取れ」と言いながらも、「ん」っとロベルトに向かって両手を広げた。
ウェルカムの姿勢は『抱っこ』の要求だ。悠月なりに体力を温存する作戦でもあったのだが、ロベルトはそれを知ってか知らずか迷いなく彼を抱き上げた。背景の氷の城と少年を重ねた光景は、物事への躊躇と言う理性を亡くしてくれる美しさだったからだ。
「ふふふ、やはり美少年は最高——!」
この最中、桜と天懸は泉のところへ一直線に走っていた。「滑、滑らないんだからね!」とツルツルしながら勢いを殺さずに辿り着く。
問題は格子がはまっている事だ。
「コレどうやって開けるの?」
「待ってろ、今俺がボコボコに——」
桜に問われた天懸が、格子を無理やり破ろうと勢いをつけるが。
「実は出られる」泉が自ら格子の間を抜けてきた。成長期を縦の力に全振りしてしまったお陰だろう。モコっとして見えるのはアウターのブルゾンの所為で、毛の長い動物が意外に狭い場所を通り抜けられる要領に似ていた。
「助けに来てくれて有難いが、上行かなくていいのか?」
「行くから、日本橋君協力お願い! 私の金属関係のろっこんは、この氷の城じゃ何も出来そうにないから!」
桜が両手を合わせてお願いすると、天懸も説得にかかった。相手が妙な魔法を与えられている以上、仲間は貴重だ。
「上に居るのはイリヤなんだろ? 俺は正直謎の格闘技使いとタイマンは無理だ!」
「そう、残念だったな。俺も無理。運動経験ジュニアカラテクラブくらいしかねーから」
我関せずと鞄を拾って肩にかけ帰宅準備を始めている泉だったが、二人は引かない。
「多分俺達の身長ならイリヤに組み付ける! はず!」
「『多分』で『筈』じゃねえよ。俺あいつ起こそうとしただけで顔面蹴られたっつの。No chance!(*無理だ)」
取りつく島も無い態度で背を向けた泉。しかし桜はその腕をぐっと掴んだ。相手の気持ちは分かるが、今は自分の気持ちが一番大事だ。
「……日本橋君。私はさっさと鬼ごっこを終わらせて、公民の対策に戻りたいの。同じ3年、気持ちはわかるでしょ」
最後はやさぐれ気味の笑顔でのダメ押しだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月13日
参加申し込みの期限
2016年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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