this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
FREEZE!!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
氷の城の仰々しい扉が左右に開かれた。
四方から次々やってきた『子』の仲間たちの中で、最初に飛び込んだ刀が見つけたのは、
大道寺 紅緒
の姿だった。
否、正面に立っていたのは
エリセイ・ジュラヴリョフ
と
レナート・ジュラヴリョフ
の双子の兄弟なのだが、刀は紅緒の高笑いにつられたのである。
「おーっほっほっほっ、きましたわね寝子高の赤き利剣よ!!」
おはよう刀さん、私はここです! と主張する声に顎を逸らしてみると、紅緒が双子の背後にある台の上に仁王立ちに立っていた。
「よう大道寺、吟遊詩人ですか」
「さ、先に言っちゃダメなのよ!!」
「……悪い」
クラスメイトらしい気軽な挨拶だったが、今日は良くなかったらしい。台詞を取られた事で紅緒のテンションはだだ下がり……と言うより、次にすべき行動を見失っているようで、エリセイとレナートが「タイム!」と声を揃えた。
「可哀想だから最初からやり直しさせたげて?」
「やめて可哀想とか言わないで!」
「大丈夫だよ紅緒ちゃん、皆優しいから」
「哀れみの目はやめて頂戴!」
「よちよち」
「よちよち」
「ヨシヨシしないでー!!!」
親のような慈悲深い眼差しの双子に交互に頭を撫でられた紅緒は、顔を真っ青にして台の上に膝から崩れ落ちた。この数分もないコントの間に、刀の背後に仲間たちがちらほら集まり始めていた。鬼ちゃんが皆を転移させた先が適当だったお陰だろう。
思わぬ方法で時間が稼げたし、一旦集合してしまえば、敵の攻撃がばらけて俄然やり易くなる筈だ。
「なにこの床、氷? す、滑……滑らない!! 受験生滑らないしね!!」
飛び込んできた桜が、二つの意味でギリギリなところを耐え切った。足にふんぬっと力を入れて様子を見ていた彼女は、ある一箇所に視線を止めた。
斜め奥の壁が窪んでいて、格子状の氷に遮られた部屋のようなものが見えたのだ。
「あそこに……誰かいる?」
天井でシャンデリアのようにキラキラ輝く氷の光に視界を邪魔されないように、掌でひさしを作り目を凝らしてみると、独特な髪色が見えた。
「日本橋君?」
丁度部屋に飛び込んできた天懸が同じように彼の名呼ぶと、確かに
日本橋 泉
の顔がこちらを向いた。
彼が居る部屋の様相から「なんで捕まってんの?」「凍ってないよ」と声が上がり始めると、紅緒は背中を逸らした。
「彼はこの私、『闇ノ吟遊詩人』(ダークミンストレル)と此処に在る『悪しき双子』(イーヴィルツインズ)によって虜となったのですわ!」
紅緒は大きく広がった姫袖をはためかせた。学校へ行くのに朝袖を通した制服が、鬼ちゃんによって『氷鬼』らしい青色系の服になっているのだが、闇ノ吟遊詩人らしいドレスなのにいつも通りと言っても差し支えないのが凄いところだ。
「そして我らが仕えし『氷雪ノ天然腹黒ブラコン王子』(ひょうせつのてんねんはらぐろぶらこんおうじ)に捧げる供物となるのですわ! おーっほっほっほっ!」
紅緒のつけた二つ名は大凡人気作家とは思えない雑な仕事だった為、この場の大体が最上階に居る人物を察した。
(イリヤくんがラスボスなの~?)
タルトは小さな顔を上げて、後ろ足で頭をかしかしかいている。敵側との戦力差が著しいのなら、面白さ優先で寝返りも辞さないつもりだったが、彼が最後に待ち構えているとなるとどうなるか未知数だ。
(まあ展開次第かな、面白くなるほうにつくよ)
この鬼ごっこのラストが見えてきて、『子』たちに動揺やら何やらが広がる中、泉はのうのうとしており、ヘッドフォンをやっと外したところだ。
捕虜と言うと微妙な立場に聞こえるが、『鬼』でもなく『子』でもないゲームから浮いた場所にいる彼は、この中で唯一自由を赦され、立場との矛盾が存在している。
「いとぐちせんせ」
泉は初対面が仕事関係だった所為か紅緒をペンネームで呼びかけた。
「もう始まりました?」
「ええ、戦いは始まっていてよ!!」
余計な一言が紅緒に火をつけ、彼女は分厚いハードカバーを片手に構えた。しかしそれは彼女が常日頃から携帯している赤い本ではない。
「いつものネタ帳(グリモワール・デ・ルージュ)」
「……じゃない!?」
英二と誉が顔を見合わせると、紅緒は待ってましたと声を高くする。
「蒼き魔道書の能力(チカラ)を示さん! グリモワール・デ・ジーヴルッッ!!」
紅緒の咆哮に応えた青いハードカバーのページから強い光が解き放たれた。瞬きの間に『子』たちの前に立ちはだかったのは、氷の巨人だ。
皆口をあんぐり開けてしまう。見た目も大きさもシャレにならない! 刀は思わず声を大きくした。
「なんで吟遊詩人が本から氷像呼ぶんだよ、召喚士か! 歌えばいいじゃねえか!」
「もう別にいいでしょおっ!!」
紅緒が叫ぶと、氷の巨人が拳を床に振り下ろした。
破壊音が響き激しい地揺れで身体がぴょんと縦に跳ねる。本当にシャレにならないやつだ。真っ青になる『子』たちへ泉からアドバイスが飛んだ。
「ぶつかったら凍るらしい」
「その前に死ぬわ!!」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
FREEZE!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月13日
参加申し込みの期限
2016年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!