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先頭集団が階段を登りきると、また仰々しい扉が出迎えた。自動で開いた先から聞こえてきたのは、本日二度目の「おーっほっほっほっ」である。
高笑いを聞いた直後の一発目で、『ご挨拶』の氷結をかまされた。後ろからきた『子』の仲間達が解凍し、ついでにロベルトに少年化されたアカリが、ロベルトの服の裾を掴みながら
「むー……ロベルト先輩、なにすんの……これじゃ逃げれないじゃないですか……」なんてイベントもあったが。
敵の技はまだ見えないが、簡単に近づけない事を理解して、様子を見るしかない。
「あたくしは氷の女王!」
高笑いの少女の声から、刀は「伊橋だ」とクラスメイトの
伊橋 陽毬
が部屋の主であると仲間に教えた。
「そして俺はバッドステータスの小さい奴!」と
幌平 馬桐
。
「バッドステータスの眼鏡!」と
水海道 音春
。
「三人とも言ってて恥ずかしくない?」
ランドセルを背負った少女は音春の妹、
水海道 奏
だ。小学生に真面目に返されて、中学生と高校生三人組は「うっ」と詰まった。
「有難う」と心で思いながら『子』たちはこの隙に部屋に侵入する。
ところで——。
「い、伊橋!」
氷の城で女王ときたらテッキリれりでごーな雰囲気かと思いきや、陽毬が鬼ちゃんに着せられていたのは、陽毬が十八番にしているコスプレ衣装、紅緒の著作のヒロインミレーラを彷彿させる際どいタイトなミニスカートだった。上もピチピチだ。
「鞭はよく使うから慣れてるの!」
技術的にはまさに鞭使いのキャラクターであるミレーラのパフォーマンス用に培ったのだが、そこを説明しないから別の意味にとられてしまう。
「女王様って『そっち』の女王様なのか、大道寺の趣味か?」
「結構私の趣味です!」
陽毬の鞭が彼女の姿に釘付けになっていた刀を捉えて氷結する。
(ムッツリスケベへの効果はばつぐんだね!)
タルトが関心している間に、武道が慌てて刀の背後から抱きついて解凍した。突然のボーイズがラブな絵面にタルトは心の中で拳を握ったが、刀はしおしおと元に戻った。
「……はあ」
「ナンデ助けたのにそんな顔されるの!?」
「…………チッ」
「舌打ちまでした!?」
「ウワァ会長さんなんで裸コートなんですか……? 流石にそれは……」
「女王様名乗ってる子にまで呆れられた!?」
ワイワイし始めた集団の中から、悠月が前に出た。
「ふん、氷の女王ね。鞭を振り回して……女王というには些か気品が足りないな。
いいだろう、ここは俺が相手をする、他の奴は先に行け」
「なんだって!? ご褒美の独り占めは——」
「ご褒美!?」
「ムッツリさんがご褒美って言った!」
ざわつきとツッコミに、刀はごほんと空咳で誤魔化す。皆の視線から察するにもはや手遅れな感じもするが、一応だ。
「ここは俺に任せて先に行け! とか俺もやってみたいな! と言うわけで『皆、先へ行け!』」
「いやいや、俺を忘れて貰っちゃ困るぜ!」
衛も手を挙げた。一人だけだと格好良いセリフも、こうも続いていくと有名トリオお笑い芸人を彷彿させてしまう。
「どうにかして氷の花までたどり着けばいいんだよな! 俺は跳躍には自信があるけど、最後につえー敵が来たら敵わねえし、もっと強い奴が先に行った方がいいだろ!」
「あ、なら僕も」英二までもが前に出てきた。もしかしてこのメンバーは一生に一度は使ってみたいけど実際使わない台詞を使いたかったのだろうか。
「『ここは僕に任せて、今のうちに!』」
どこか満足そうにしている英二であるが、「もしかして彼も……?」と女王様の鞭にうたれたい組に入れられていたことに、自身は気づいていない。
ともかくにして、悠月がろっこんの障壁を作り、ジワジワと移動する作戦になった。
しかし彼の障壁の大きさは自分以外を守るには小さすぎる上、攻撃を受けると本人も疲労が溜まる。
「鞭の先端は音速を超える場合もあるそうです、厄介だな」
皆へ情報を教える英二と衛と刀が前衛に出て走り回ったり跳ねたりしているが、音春と奏とマキリに止められてしまうのも考えものだ。
「見て見ておにい! 一人捕まえたよ!」
奏が嬉しそうに音春へ手を振った。
「鬼ごっこで小学生に敵うわけないじゃん! ふふふっ」
ところで奏に足をタッチされて氷結した衛の姿は、何かを意識しているようだ。
「なんだっけあのポーズ」
「考える人かー!!」
アカリが元気良く突っ込んだ。
実際衛は、オーギュスト・ロダンの地獄の門のアレの形で器用に固まっている。解凍を繰り返していて気づき始めたが、衛の氷結は毎度妙だ。
バレリーナのように華麗に、荒ぶる鷹のように雄々しく。或いは最近アニメ化されている人気漫画を意識した、某有名菓子のパッケージのアスリート男性ポーズだった時もある。
「思い出した、子供の頃ああいう事やるやつ一人はいたな。日本でも同じか」
フィーナが何とも言えない顔で言うと、アカリが物陰の後ろでこくこく頷いた。
「変なポーズで固まる事に命かけてるバカっぽい奴だな!
本人的にはあのままが美味しいとか思ってそうだけど、解凍してやったほうがいいか」
アカリがエフェクトを出しながら駆けて行くその背後では、翠響が周囲を見回して飛び出すか否かを分析しているところだ。
「……なんか最近、やたら身軽になった気がするし、走ればいけそうにも見える」
無自覚のろっこん発動を『身軽になった』と思い込んでいる翠響だ。
「突破できそうならばそのまま突破したいところなんだけど、一人ならともかく人数が多すぎる」
口惜しげな彼女の声を聞いていた誉は、自分のろっこんを発動させる仕込みをしながら、何かを思いついたようだ。
「泉」
「何?」
牽制も隠れもせずに傍観していた泉が、首を回してきた。スタート時点で捕虜と言う謎のポジションに収まっていた泉は、音春も奏もマキリにも狙われていない。陽毬もチラチラ伺っては攻撃を避けているようだ。この場で浮いた存在な上に、彼はバッドステータスのリーダーだ。
「あれ何とかならないか? 泉なら優位に立てそうな気がする」
「何とかって…………」言われてもね。泉は三人を見ながら逡巡しているようだ。
「やっぱり無理そうか?」
「うーん……、聞いてみますか」と、泉は一人に狙いをつけて話しかけ出した。
「音春、通して欲しいんだってさ」
「え、何言っちゃってんの。いくら日本橋君でも無理」
「だよな」
諦めが早い。誉がガクッときながらも次の作戦を練ろうとすると、泉はまた口を開いた。
「じゃあ仕方ないか。音春にはやりたくなかったんだけどな、『豚の刑』」
「すみませんでしたアアッ!!」
音春によるスライディング土下座が決まった。誉には……いや、この場にいる全ての人間には『豚ナントカ』が何なのかは分からない。しかし音春のトラウマを抉ったことは分かる。
「ちょ、みっちゃん先輩!? ブリーチめっちゃ痛くても我慢したのに、帰宅後早速『モテたいと言う気持ちが前面に出過ぎて気持ち悪い』と妹に罵られても泣かなかったぜ! と豪語していた強い子なのになんで心折れてるんですか!?」
「年上にモテたいが為にしたその髪型なのに年上どころかクラスの女子にすら見向きもされず、結局あたしのクラスメイトの『小学四年生の』りおちゃんとこころちゃんに『お兄さんの“髪型”ってジョニーズ事務所の丸越君に似てるよね』って言われたのを最大の褒め言葉として強く生きていたおにいが負けた!」
「でもピンクとかレッド系のカラーって、モテないオシャレさんがやるってよく言……あ、ごめんなさい!」
陽毬の声が背中に突き刺さり、瞬間火を噴いた顔を抑えて音春は更に地面にめり込んだ。
こうして、味方がトドメ刺した気もするが、鬼の一人が葬られた。
後に音春は語る。
「『子』チームに入って、合法的に年上の女の人に抱きつきたい人生だった」と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月13日
参加申し込みの期限
2016年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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