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アモーレ 4 アモーレ!
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「しっかし、まさかお前と結婚する事になるとは世の中わからねぇもんだよなぁ」
眠たげな視線を茫と向けた
水守 流
は頭上で鳴り響く鐘を見上げる。
椅子に腰かけて、結婚という言葉を幾度も頭の中で反芻させて
本居 陽毬
は首を傾ぐ。
けっこん。血痕。結婚。同じ字面はあれど、白いタキシードに身を包んだ流が居る以上、そして陽毬自身が白いウェディングドレスを身に纏っている以上は血であることはないだろう。
「あれ? いつ結婚する事になったんだっけ……?」
首を傾いだ陽毬は傍らに立ち、ぼさぼさと頭を掻く流を見遣ってから更に悩ましげに眉根を寄せる。
一体全体どういうことなのか。皆目検討が付かぬというのは正にこの事だ。
食い友である筈の流が言い放った『お前と結婚するとは』のという言葉だけがスクラッチカードの銀のように引っ掛かりを覚えさせる。思わず「うむむ」と首を傾いだ陽毬は瞬き、大きな瞳を幾度も瞬かせた。
「まぁ、いっか!」
――少女は思考を放棄した……という訳でもないのだろう。乙女として、憧れの晴れの舞台に臨めるならばこれ程の幸運もない。
「ロマンチック最高潮でしょ? 結婚式っていいよねー。憧れてたんだよね、乙女の夢だし!」
瞳を輝かせ、ウェディングな格好をした己と食い友を気にする事もなく陽毬はゆっくりと立ちあがった。
ふわ、と小さく欠伸を噛み殺して流は髪をがりがりと掻く。
現実(リアル)はゲームよりも奇なり、と。正しくその意味を理解したなと白のタキシードに身を包んだ流は控室から顔を出した陽毬のドレス姿に息を飲んだ。
「……まぁ、なんだ。今日は俺達の記念すべき日だな」
そっけなさを感じさせる事もなく、新郎として神父を気遣う様に柔らかに告げた流へと陽毬はこくりと頷く。
彼女の脳内では「お腹が減ったなぁ」とか「ドレスきつくなっちゃうかなぁ」という想像が繰り広げられているが、流はそれどころでもない。普段は出来ない晴れの日だ。結婚式は一世一代の大舞台――陽毬にとっての夢の日なのだから、手は抜けない。
「あのさ、一緒にあちこち食べ歩いてるうちにお前となら、ずっと飯を食い合っていけると思ったりなんだり……まぁ、ようはお前の食いっぷりに惚れたってのが切欠だったか」
「うんうん」
食い友としての最高の評価(のろけ)を耳にしてもほんわりとした陽毬は『美味しい物は美味しくだよね』と楽しげに返してくる。
『ロマンチック』さを求められるような場所であれど、マイペースさを崩さない彼女には流石としか言いようがないと流は小さな微笑を浮かべた。
「今日もとっておきのレストランを会場にしてるから、ウェディングと料理の両方満喫して最高の思い出にしようぜ!」
ほら、と差し出す掌は何処か緊張を感じさせ、ぎこちない動きを繰り返す。
親愛なる食い友へ、『友情』を重ね合わせる様に陽毬は笑みを零した――どきまぎとした気持ちの侭、2人揃って披露宴会場へと足を踏み入れる。
レストラン『アモーレ』はその名の通り、愛と浪漫の両方が溢れる幸福な場所だった。
勿論、レストランである以上は料理をしっかりと楽しまねばならないのが食通の嗜みだろう。
「しかし、お腹が減ったね!」
「食ってもいいぞ?」
え、と首を傾いだ陽毬。流からの言葉は正に天から授かった幸運の様にも思える。
幾度も瞬き、己の耳を疑う様な陽毬に流は「レストランだし、折角だろ?」と苦笑を漏らした。
天使や悪魔たちが食べ続ける様子を指を咥えて見つめるだけでは我慢もならない。
頂きますと手を合わせ満面の笑みを漏らす陽毬にほっと胸を撫で下ろした流は「これはどうだ」とスプーンに掬い上げたプリンを差し出した。
「あーん……ん! おいしい! あ――そうだ、あのね、結婚式……って言えば、アレがお約束だよね?」
ファーストバイト、と提案する陽毬の前にはクリームが山盛りになったケーキ。
ウェディング用に用意されたそれを思い切り掬った彼女は「あーん」と笑みを浮かべた。
「ちょ」
「大丈夫だよ。拭いたらいいから!」
鼻先にまでべっとりとクリームが付く程に、大口を開けなければならないケーキ。
精一杯に頬張った流へと陽毬がくすくすと笑みを零した。
――それも、泡沫。
『事実は小説よりも奇なり』。奇しくもそれを実感した気がして陽毬は瞬く。
やけにリアリティのある夢だったと彼女は欠伸を噛み殺した。結婚式で美味しい物を食べた――その味が、脳裏に過ぎった気がして妙な満腹感に心を躍らせる。
「ん……しかし、結婚前にウェディングドレスを着ると婚期が遅れるっていうよね?
ゆ、夢ってカウントされるのかなぁ……。もし婚期が遅れたら責任とらせよう、うむ」
大事なのは色気より食い気。
こそばゆい夢とリアリティのある味と感覚に「変な夢を見た」と電話が掛かってくるまであと少し――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月09日
参加申し込みの期限
2016年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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