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アモーレ 4 アモーレ!
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一般論だが、愛があれば歳の差なんて。
愛があれば環境の差なんて、身分の差なんて。
お金はあればあったなりに良いけれど、周りの祝福も欲しいけれど――愛する二人にとっては相手以外は時には大きな問題にはならない。
純白のドレスを纏う一途な花嫁は、その頬を紅潮させて緊張に指先を震わせる。
命短し恋せよ乙女。そんな彼女の手を取るタキシードの彼の微笑みは何より穏やかで何より力強く――……
「お前と結婚なんて心の底から遠慮願いたい所だが……雰囲気的にこなさずに済むという訳でも無さそうだからな」
結論から言えば、それが『愛し合う二人』のやり取りで。
そう言った
獅子目 悠月
が『タキシード』を着てくれていたならば何より話は早かったのだ。
いや、前言を早々に撤回する事になるが、例え悠月がタキシードを着ていたとしてもこの難題は解決しない。彼がいくら愛らしい少年であれど、この状況は余りにナンセンスなのだろう。
「そりゃこっちの台詞だっつーの。ありえねーんだけど、このシチュエーション」
唇を尖らせて悠月と同様に不満を述べた
来島 アカリ
も同じくドレスを着ていたのだ。
「死ぬほど嫌だけど、こうしないと目が覚めないっぽいんだろ? ったく、大体何なんだよここ」
悪態を吐いたアカリの気持ちも良く良く理解は出来る。2人揃ってドレス姿、このレストラン『アモーレ』の魔法は何を思ったかこの二人をウェディングドレス姿で選択した模様だ。
状況を整理するならば、この場にはドレスが二着だ。そして二人は共に眉目秀麗で、共に女性的な名前の持ち主ではあるが、両者共に歴とした男子生徒である。
女性と間違われる事があろうとも、彼らは『男子生徒』なのだ。
二人はそれなりに仲の良いクラスメイトで――有体に言ってしまえば『クラスメイト』らしいクラスメイトなのだ。だからこその、あの応対。だからこその、この表情。
「……ったく」
この場にはドレスを着た少年が二人居る。何故か二人は結婚する事になっている。この状況を見れば多少の嘆き節が出るのは致し方がない。
ちなみに大いなる疑問である所の『何故ドレスが二着』であるかは……
むー……よくわかんねーんだけど、結婚式を挙げないとこの夢から覚めないっぽいな……
――明晰夢と言うのか。『覚め方』が分かっているだけマシと言えるか……
結婚式……しとくか
――いいだろうのってやる。問題はどっちが花嫁かだな
どっちが花嫁かって? 獅子目でいいだろ、髪長いし
――来島、お前の方が小さいんだお前がドレスを着ろ
お前が着ろよ!
――ほう、来島。お前、役者志望なのに演技を『できない』というのか?
ッ! 面白ぇ、俺がその程度の演技、できないわけねーだろ。お前こそドレスが似合わねーからって逃げてんじゃねーのか?
――……ッ! いいだろう、この俺がドレスだって着れるということを証明してやる。どっちが花嫁らしく振る舞えるか勝負だ!
吠え面かかせてやるぜ! 恥ずかしがって逃げるんじゃねーぞ?
そんな具合の非常に不毛なやり取りの産物からであった。
売り言葉に買い言葉、『(男子)クラスメイトとの結婚』という青天の霹靂をヤケクソ気味に受け止めた二人は事態を実に愉快な方向に転がしたという訳だ。
そうしているうちに白熱した二人は、何も疑問に思うことなく控室へと邁進していく。
悪魔(?)なスタッフと天使(?)なスタッフに衣装を貸せ、と要求した悠月とアカリはそれはそれは見事な女装を二つ決めた。
「……」
ドレスを纏う悠月を前にアカリは無言で頬を掻いた。
威風堂々、照れるでも無く素晴らしい佇まいで魅せるのはポニーテールを下に降ろした悠月。元々の顔の造りもさる事ながら、良家の長男として然るべき教育を受けて育った彼の所作は一つ一つが洗練されていて美しく、気品溢れる花嫁といった風。
「……コホン」
そしてまた、頬を掻くドレス姿のアカリを目の前にわざとらしい咳払いをするのは悠月の方も同じであった。
短髪のアカリはウィッグをつけ、生来からの見た目を生かすかのように『可愛らしい』姿を見せていた。役者志望という点は此方もやはり伊達では無く、一つ一つの仕草が彼女、もとい彼の魅力を引き出すように――養殖ならぬ天然で計算され尽くしているかのようだった。
「……」
「……………」
互いの沈黙は互いが同じように『絶対笑ってやれ』と思っていた事に起因する。
元から愛らしい外見なのだ。着こなしてくることは想定されていたが両者ともにここまで似合ってしまっては、言葉も出て来なくなるというものだろうか。どうしたものか――沈黙は、嫌に気まずい。
「……その」
「ああ……」
「案外、似合うな」
「と、当然じゃねーか。お前もな!」
胸を張りながらも何処か気恥ずかしそうなアカリに比べて、ニヤリと笑った悠月の方は幾ばくかの余裕があった。
「……っていうか、お前もなんだかんだ結構着こなしてんじゃねーか……」
スカートの端を指先で摘み上げ優雅に一礼し、「ワルツでも踊って見せればいいか?」と冗句染みた言葉を洒落てみせる。
二人は恋人同士では無い。甘い、甘いアモーレの夢に引っかかった『イレギュラー』のようなものかも知れない。
しかし、何だかんだで気心の合う二人だから……一周回って楽しくなってきたのは確かだった。
「何、どの道夢ならば……旅の恥はかき捨てだろう。結婚式と行くか、花嫁殿」
「花嫁はお前だろーが!」
悠月の軽口に丁々発止とアカリが応じる。
ドキドキするような愛じゃない、ライバル的な相手への『友愛』だから不思議な味の星が出るかも知れない……?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月09日
参加申し込みの期限
2016年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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