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MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
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『戦慄! 謎のサラリーマンと、恐怖の死亡申告書!』(3)
はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。赤みがかった暗室の闇の中を、熱く荒く、ぬめるような吐息が満たしています。
「はぁ……はぁ……ああ、ああ。楓子ちゃん……はぁ、はぁ……」
つぶやいた男の背中は小刻みに揺れて、漏れ出る言葉に更なる熱情がこもり始めるにつれ、揺れは徐々に激しくなっていきます。
「楓子ちゃん……ああ、素敵だ、楓子ちゃん。素敵だよ……見たい、見たいんだ。その澄ました顔が、どんな風に歪むのか。君の白い肌に、赤い一筋を刻んであげたら、どんなに美しいだろう。ぷちぷちと、そのツヤのある黒と鮮やかな水色を一緒に、ぷちぷちと、抜いてあげたら……君は、ああ、楓子ちゃん。どんな顔を、僕に見せてくれるだろう?」
はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。男の肩の揺れはますます大きくなり、
「楓子ちゃん。楓子ちゃん、楓子ちゃん、楓子ちゃん。ああ、楓子ちゃん、楓子ちゃ……」
やがてびくり、びくりと蠕動のような痙攣を数度繰り返した後、男の身体は目の前のデスクへと突っ伏して、動かなくなりました。
デスクの上には、何枚もの写真。同じ人物、ただひとりの少女を写した、数え切れないほどの写真が散らばっていました。
「……ふむ。なるほど、『変態野郎の拷問による出血性ショック死』か。それは見応えがあるだろうな」
「うん? 何だって?」
後ろ手に縛られ、腰かけた椅子に手錠で括り付けられながらも、
千歳飴 楓子
は冷静さを保っています。元よりの彼女の気質によるものか、あるいは直前に黒スーツのサラリーマンに見せつけられた、あの書類を目にしていたがためか。またあるいは、せっかくだから今夜の番組とやらに少しは貢献してやろうかという、彼女のどこか非現実的な、快楽主義的な思考のためだったのかもしれません。
楓子は、考えました。
「見応えある興奮の拷問シーン、そして運命に抗う楓子の悲壮な勇気。これはもう、視聴率もうなぎ上りというやつじゃないか?」
「良く分からないけど……ああ、楓子ちゃん。やっと、やっとこの時が来たんだね。やっぱり、間近に見る君は美しいよ。綺麗だ、とても……ああ、楓子ちゃん。楓子ちゃん、楓子ちゃん楓子ちゃん楓子ちゃん……」
眼鏡をかけたインテリ風の男は知的な空気を纏いながらも、止めどなく繰り返される自分の名前に、楓子は既に彼の理性が失われて久しいことを悟りました。
頬をちりちりとなぞる熱。そこはどうやら、製鉄所か工場の類であるようです。首を反らして肩口を振り返ってみると、メッシュ状の鉄製の足場の向こう、眼下に赤熱して煮えたぎる、溶鉱炉のまぶしい輝きが目に入りました。単純に男の務める職場であるのか、またはたっぷりと楽しんだ後に、証拠の全てをすっかりと溶かして消してしまうためでしょうか。
「じゃあ、さっそく始めようか。どれにしようかな……ああ、迷ってしまうなぁ」
ステンレスのトレイに収まっている、使い方も分からないような様々な器具……いずれも鋭利な刃か針を備えたそれらを手にしてひとつひとつ吟味しながら、男はちらり、ちらりと楓子の了承を得るように目線を寄越すものの、当の彼女は相変わらず澄ました顔で、無反応。
浮き浮きとして、やがて男が選び取り上げたのは、
「……っ。それを楓子に使うのか。それはきっと、視聴者にも楽しんでもらえるだろう」
「あああ……いい、いいよ、そのクールな眼差し。たまらない、楓子ちゃん、楓子ちゃん、ああ。どのくらい耐えられるかな? どのくらいで、見せてくれるかな? 君の、本当の顔を……」
きゅるきゅるきゅると、綿密な手入れなど望むべくもない、軋んで耳障りな回転音。錆びついた電動ドリルをこれみよがしに見せつけて、男は口角を歪むほどに捻じ上げ、笑います。
声を出すつもりなど、微塵も無かったはず。自分なら耐え切れると、根拠もなく、楓子はそう思い込んでいたのかもしれません。
「……あ、あっ。あっ、あっ、が、あ!! あっ!! あっ!!」
「素敵だ……素敵だよ、楓子ちゃん。ああ、そのぐしゃぐしゃに崩れた顔、そして……」
汗。涙。唾液に鼻水。頬に散った赤い雫も。こらえ切れず噴出する液体という液体で顔中を濡らして、薄い刃がずるりと肌をくぐり抜けるたび、尖った先端がきゅりきゅりと螺旋を描いて打ち込まれるたび、
「あ、ああ!! がっあっ!! うあ、あっあっ、ああああ!!!!」
楓子は全身がびくり、びくんと跳ね飛ぶのを押さえられません。
楓子の滑らかな黒と水色のツートーンへ、ぬるりと手を滑らせ、頬ずりしながら。ぶち、ぶち、ぶちぶちと。
「あ、あ、あ、う……ぐ、うっ。う、う……ああ、ああああ……」
「そう……そのギャップ、それがいいんだ。楓子ちゃん。ああ、何て素敵なんだ……」
けれどそうして表情を崩すのは、男が彼女の身体を楽しんでいる時だけ。食い込んだドリルを引き抜けばすぐにも、楓子は飛沫に顔中を赤く濡らしながらも、いつものごとく冷静な面持ちを取り戻してみせました。
あまつさえ、彼女は今もってなお、考えています。
「……は……」
「うん? 何か、言ったかい?」
「……拷問、シーン、は……これで、十分だろう……だが……もうひと声……欲しい、な……」
全身を苛む耐えがたい痛みにひどく苦労しながらも、ぐぐ、と首を持ち上げて後ろを振り返れば……目に入るのは、赤く白く輝く、溶鉱炉。
「今から、生き延びるのは……無理だ。楓子は、もう、死ぬ……だが、あの……申告書……あれに、書かれていない、死因で……死んだのなら? 運命に……抗ったと、言えるんじゃ……ないか……?」
次なる責め苦へと移ろうと、男が手錠を外し、彼女の身体を運ぼうとした……その、瞬間に。
「………………は、は。は!」
楓子は、笑いました。
笑いながら、飛び込みました。最後の力を振り絞って。
「か」
赤熱する、溶鉄の池へと。
「楓子……ちゃん……?」
どぷん、とくぐもった音。楓子の身体は瞬く間にごうと燃え上がり、彼女は微笑みのままに、ふわりと姿を消しました。
「……あ……ああ? え? 楓子ちゃん……?」
茫然と、男はがしゃり、鉄の足場へ膝を突いて。その拍子にずり落ちた眼鏡が、後を追うように炉へ飛び込んだのには、気付きもせず。
「ああ…………あああ! あああ、楓子ちゃん! 楓子ちゃん!! 早い、まだそれは早いよ、それは最後の愉しみに……取っておいたのに……っ!! そんな、ああ、楓子ちゃん、そんな……あああ、楓子ちゃん楓子ちゃん楓子ちゃん楓子ちゃん楓子ちゃん…………ああ!!」
頭を抱え、くねくねと歪に全身を捻じ曲げながら、男は行き場の無い感情に翻弄されるように、悶え続けました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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